「水野和敏的視点」 vol.103 アルファ・ロメオ4C(後編)

2015.06.05 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.103 アルファ・ロメオ4C(後編)

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏。そんな氏が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。前回に続いて、今回も「アルファ・ロメオ4C」を取り上げる。


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アルファ・ロメオ4C
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3990×1870×1185mm/ホイールベース:2380mm/車重:1100kg/駆動方式:MR/エンジン:1.7リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6段AT/最高出力:240ps/6000rpm/最大トルク:35.7kgm/2100-4000rpm/タイヤ:(前)205/45R17 (後)235/40R18/価格:806万7600円 (取材協力=ガレーヂ伊太利屋)

アルファ・ロメオ4C
    ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3990×1870×1185mm/ホイールベース:2380mm/車重:1100kg/駆動方式:MR/エンジン:1.7リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6段AT/最高出力:240ps/6000rpm/最大トルク:35.7kgm/2100-4000rpm/タイヤ:(前)205/45R17 (後)235/40R18/価格:806万7600円 (取材協力=ガレーヂ伊太利屋)

■まるで70年代初頭のスーパーカーのようだ!

まるで1960年代後半から70年代初頭にタイムスリップしたかのような、クラシカルなエクステリアとインテリアが特徴的な4Cですが、その中身には現在の技術がしっかりと詰め込まれており、まさに「21世紀のイタリアンミドシップ・コンパクトスポーツカー」を体現しています。エンジンは1750cc(正確には1742cc)の直4ダウンサイジングターボ(240ps、35.7kgm)で、これにデュアルクラッチ式の6段ATを組み合わせています。

ドアを開けて、一見すると職人が仕上げた感のあるカーボンファイバーが露出したサイドシルを跨(また)いで運転席へ。いざステアリングホイールを握って走りだすと、やはり一瞬にして70年代初頭にタイムスリップします! パワーアシストのないステアリングの操作感は古典的で重く、操舵(そうだ)時のクルマの動きや各ユニットの作動も、まるで当時のスポーツカーのようです。

そして加速を始めると、にわかにフロントが軽くなります。その軽さはもうフラフラと表現していいくらいです。続いてブレーキを踏み、車両がノーズダイブする(フロントが沈む)と、今度は途端にグッとステアリングが重くなります。加速時にはスクワットし(フロントが上がる)、制動時にはノーズダイブしているのがステアリングの操舵力の変化や車両の反応だけではっきりとわかるのです。外観に違(たが)わず、加減速時の挙動もとてもわかりやすく、古典的なのです。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=藤井元輔/取材協力=ガレーヂ伊太利屋)

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