「水野和敏的視点」 vol.106 フォード・マスタング 50 YEARS EDITION(前編)

2015.06.26 mobileCG

「水野和敏的視点」 vol.106 フォード・マスタング 50 YEARS EDITION(前編)

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏。そんな氏が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。今回は新型「フォード・マスタング」を取り上げる。



フォード・マスタング 50 YEARS EDITION
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4790×1920×1380mm/ホイールベース:2720mm/車重:1660kg/駆動方式:FR/エンジン:2.3リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:6段AT/最高出力:314ps/5500rpm/最大トルク:44.3kgm/3000rpm/タイヤ:(前)255/40ZR19 (後)255/40ZR19/車両本体価格:465万円

■“あの時代”に戻ったかのよう

今回は「フォード・マスタング」を取り上げます。テスト車は、カタログモデルに先立って輸入された特別仕様車の「50 YEARS EDITION」。車両本体価格は465万円です。

その名からわかるように、マスタングがフルモデルチェンジを果たした昨2014年は、初代がデビューしてから50年目に当たる年でした。“スペシャルティー”こと、こじゃれたクーペの始祖が世に出て、半世紀がたったわけです。

最新のマスタングは初代、というより、個人的には1970年代初頭のマッスルカー「マッハ1」を思い出しますが、当時の雰囲気を上手に再現しています。外観だけでなく、インテリア、メーターまわりも、本当にあの時代に戻ったかのようなレトロモダン。

いいですね! これくらいネオクラシックなマスタングって、いうまでもありませんが、ヨーロッパや日本のメーカーでは作れない。なんともいえない“アメリカン”なテイストが溢(あふ)れています。

ちょっとハナシが先走りました。一見レトロな外観とは裏腹に、中身はガラッと変わっています。いかにも21世紀のマスタングになっています。先ほど“先行販売”という言葉を使った理由は、実は2015年後半からは、右ハンドルのマスタングが正式に導入されるからです。

右ハンドルのマスタングが日本に導入されるのは、シリーズ始まって以来のこと。時の流れを感じると同時に、同車を世界戦略車に位置づけたフォードの本気度がわかるというものです。(つづく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=藤井元輔)

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