トヨタ・シエンタがフルモデルチェンジ

2015.07.09 自動車ニュース
「トヨタ・シエンタ」
「トヨタ・シエンタ」

ミニバン「トヨタ・シエンタ」の新型がデビュー

トヨタ自動車は2015年7月9日、ミニバン「シエンタ」の新型を発表。同日、販売を開始した。

発表会では、「シエンタ」のCMキャラクターをつとめるフリーアナウンサーの滝川クリステルさん(写真左)とサッカーのコロンビア代表、ハメス・ロドリゲス選手(同右)によるトークショーも行われた。
発表会では、「シエンタ」のCMキャラクターをつとめるフリーアナウンサーの滝川クリステルさん(写真左)とサッカーのコロンビア代表、ハメス・ロドリゲス選手(同右)によるトークショーも行われた。

トヨタ・シエンタがフルモデルチェンジの画像

■12年ぶりのリニューアル

取り回しのいいコンパクトなサイズながら、電動スライドドアを備えた7人が乗れるミニバンとして2003年に誕生した「シエンタ」。2010年にいったん生産・販売を終了したものの、消滅を惜しむ声に応えて翌11年に復活するという、量産小型車としてはまれな経緯をたどったモデルだった。

そうして都合12年の長命を保った先代に代わって登場した新型のうたい文句は、小さなサイズながら多彩なライフスタイルにマルチに応える「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」。
先代と同じくコンパクトなボディーに、いざというときには6人または7人で乗れる居住空間を持ち、パワーユニットには新たにハイブリッドと新低燃費ガソリンエンジンを用意して環境性能を大幅に向上。衝突回避支援パッケージを用意するなど、安全対策も最新バージョンにアップデートされている。

後部の左右ドアはスライド式。乗り込み口のフロアレベルはより低く、開口幅はより広くなった。
後部の左右ドアはスライド式。乗り込み口のフロアレベルはより低く、開口幅はより広くなった。
セカンドシート越しに見たサードシート。
セカンドシート越しに見たサードシート。
荷室の様子。写真左側のように、シートを折りたたむことで積載容量を拡大できる。
荷室の様子。写真左側のように、シートを折りたたむことで積載容量を拡大できる。

■がらりとイメージチェンジ

「アクア」のものをベースに、後半部をミニバン用に低床フラットフロア化したプラットフォームに載るボディーのサイズ(FF車の場合)は、全長4235mm(先代比+115mm)、全幅1695mm(±0mm)、全高1675mm(+5mm)、ホイールベース2750mm(+50mm)。先代と比べて10cmほど長くなったが、幅と高さは実質的に変わらない。

丸型ヘッドライトで親しみやすさを強調していた先代に対して、新型のスタイリングコンセプトは「アーバン トレッキングシューズ」。思わず出掛けたくなるようなデザインを目指したという。フロントからの眺めはアクアに似ているが、曲線を多用したサイドビューは、どことなくかつての「ファンカーゴ」に通じる印象。ボディーカラーはモノトーンが8色、マスク周辺、ドアミラー、リアドアなどにアクセントカラーを配したフレックストーンが5バリエーションと豊富に用意されている。

フロアの低床化により乗り込み高さは先代の385mmに対して330mmと低くなり、スライドドアの開口幅も大きくなって乗降性は向上。またホイールベースの延長やシート形状の工夫により居住空間、特に膝まわりのスペースがセカンドシート、サードシートともに拡大。サードシートの座面幅も広くなった。
2人掛け(6人乗り仕様)または3人掛け(7人乗り仕様)が選べるセカンドシートと、そのセカンドシートの下に折りたたみ収納できるサードシートは多彩なアレンジを可能とするもので、乗車人数や用途によって最適なスペースを創出。インテリアは機能性と操作性を重視しつつ遊び心を加えたデザインで、質感の高い空間を構成している。

ハイブリッド車のパワーユニット。1.5リッター直4エンジンにモーターが組み合わされている。
ハイブリッド車のパワーユニット。1.5リッター直4エンジンにモーターが組み合わされている。
インストゥルメントパネル。左右非対称のデザインが目を引く。
インストゥルメントパネル。左右非対称のデザインが目を引く。
助手席まわりの収納。アッパーボックスの内側をオレンジ色にするといった遊び心も。
助手席まわりの収納。アッパーボックスの内側をオレンジ色にするといった遊び心も。
メーターパネルは、ステアリングホイールのリムより上方に見るようレイアウトされている。写真は、ハイブリッド車のもの。
メーターパネルは、ステアリングホイールのリムより上方に見るようレイアウトされている。写真は、ハイブリッド車のもの。

トヨタ・シエンタがフルモデルチェンジの画像

■ハイブリッド車も登場

パワーユニットは、爽快な走りと3列ミニバン中トップクラスの低燃費を両立したハイブリッドと、FF用のガソリンエンジン、および4WD用のガソリンエンジンの3種類。
ハイブリッドは基本的にアクアのものと同じで、1.5リッター直4エンジンとモーターを組み合わせ、システム最高出力は100ps。電気式無段変速機を介して前輪を駆動し、燃費は27.2km/リッター(JC08モード)。FF車用のガソリンエンジンは「カローラ アクシオ/カローラ フィールダー」に使われているのと同じ、可変バルブタイミングをモーターで制御するVVT-iEを採用したアトキンソンサイクルの1.5リッター直4。最高出力109ps/6000rpm、最大トルク13.9kgm/4400rpmを発生し、最軽量の「X“Vパッケージ”」は20.6km/リッター(JC08モード)の燃費を実現した。4WD用のガソリンエンジンは「ヴィッツ」から「プレミオ/アリオン」まで広く使われているVVT-i仕様の1.5リッター直4で、最高出力103ps/6000rpm、最大トルク13.5kgm/4400rpm。いずれのエンジンも変速機はCVTである。

予防安全として、シフト操作時における急発進・急加速を抑制するドライブスタートコントロールや、坂道発進時の車両のずり下がりを緩和するヒルスタートアシストコントロールなどを標準装備。さらにレーザーレーダーと単眼カメラを用いた衝突回避支援型プリクラッシュセーフティー、車線逸脱を警告するレーンディパーチャーアラート、状況に応じてハイビームとロービームを自動で切り替えるオートマチックハイビームなどの先進安全機能をセットにした衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」をオプション設定している。

価格は、6人乗り仕様が「ガソリン車 X“Vパッケージ”」(4WD車)の183万1091円から「ハイブリッド車 G」(FF車)の232万9855円まで。7人乗り仕様が「ガソリン車 X“Vパッケージ”」(FF車)の168万9709円から「ハイブリッド車 G」(FF車)の232万9855円までとなっている。
このほかに、車いすやストレッチャーでの乗車を可能とする「車いす仕様車」も4タイプが用意される。

(文=沼田 亨)

→新型「シエンタ」のフォトギャラリー(前編)はこちら
→新型「シエンタ」のフォトギャラリー(後編)はこちら

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