フォルクスワーゲンが新型パサートを発表

2015.07.16 自動車ニュース
「フォルクスワーゲン・パサートTSI Rライン」
「フォルクスワーゲン・パサートTSI Rライン」

フォルクスワーゲンが新型「パサート」を発表

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2015年7月16日、新型「パサート」および「パサートヴァリアント」を発表し、同日販売を開始した。

「パサートTSIハイライン」
「パサートTSIハイライン」
「パサートTSIハイライン」
「パサートTSIハイライン」
「パサートヴァリアントTSI Rライン」のダッシュボード。
「パサートヴァリアントTSI Rライン」のダッシュボード。
「パサートヴァリアントTSI Rライン」
「パサートヴァリアントTSI Rライン」
「パサートヴァリアントTSI Rライン」 (欧州仕様車)。
「パサートヴァリアントTSI Rライン」
1.4リッターTSIエンジン。JC08モード燃費は20.4km/リッター。
1.4リッターTSIエンジン。JC08モード燃費は20.4km/リッター。
2016年にはパワーユニットやドライブトレインのバリエーションが増える予定。TDI(ディーゼル)エンジンとプラグインハイブリッドシステム搭載車のほか、4WDモデル「オールトラック」の追加がすでに明らかにされている。
2016年にはパワーユニットやドライブトレインのバリエーションが増える予定。TDI(ディーゼル)エンジンとプラグインハイブリッドシステム搭載車のほか、4WDモデル「オールトラック」の追加がすでに明らかにされている。
東京都内で行われた発表会には、フォルクスワーゲン グループ ジャパンの庄司 茂社長(右)のほか、フォルクスワーゲン本社のデザイナー、ダニエル・シャルフシュヴェアト氏(左)が出席した。
東京都内で行われた発表会には、フォルクスワーゲン グループ ジャパンの庄司 茂社長(右)のほか、フォルクスワーゲン本社のデザイナー、ダニエル・シャルフシュヴェアト氏(左)が出席した。

■MQBを採用、室内はより広く

昨秋にドイツ本国をはじめヨーロッパでデビュー、欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた新型フォルクスワーゲン・パサートが日本上陸を果たした。貿易風を意味するドイツ語を車名に冠した初代パサートは、「ビートル」からの脱却を図った新世代フォルクスワーゲンの先鋒(せんぽう)として、初代「ゴルフ」より早く1973年に誕生。新型は8代目となる。

パサートは昨年、全世界で約110万台を売ったというミディアムクラスのベストセラー。欧州市場では「フォード・モンデオ」「オペル・インシグニア」「トヨタ・アベンシス」「マツダ6(アテンザ)」などが主なライバルとなる。だが、このクラスの実用的なモデルの需要が少ない日本市場においては年間販売台数が1万台に満たず、うち約7~8割をワゴンのヴァリアントが占めているという。

現行ゴルフから採用された、フォルクスワーゲン・グループの次世代プラットフォーム戦略「MQB」に沿って、新型パサートもシャシーやボディーの骨格から全面的に刷新された。ボディーは4ドアセダンと5ドアワゴンの2種で、ボディーサイズ(セダン)は全長4785mm、全幅1830mm、全高1465mm。先代と比較すると全長は変わらず、全幅は10mm広く、全高は25mm低くなった。いっぽうホイールベースは先代の2710mmから2790mmへと80mm延長され、そのぶん前後オーバーハングを短縮。より伸びやかでダイナミックなプロポーションとなった。
エクステリアで特徴的なのは、フロントエンドのデザイン。水平基調のフロントグリルとサイドまで回り込んだヘッドライトで構成されたマスクは、フォルクスワーゲンの新しい顔であるという。

大幅なホイールベースの延長により、以前からクラス水準を上回っていた居住空間は一段と広くなった。セダン、ヴァリアントともに後席レッグルームを中心に、上級クラスと比べてもひけをとらない、ゆとりある空間を確保。これまた以前から定評のあったラゲッジスペースもさらに拡大し、セダンで586リッター、ヴァリアントで650~1780リッターというクラスナンバーワンの容量を誇る。
インテリアデザインも一新された。左右を横断するエアベントが特徴的なダッシュは、フロントグリルと同様に水平基調のデザイン。マルチファンクションステアリングホイールやタッチスクリーンを用いた最新世代のインフォテインメントシステム、運転席、助手席、後席でそれぞれ別個の温度制御を行える3ゾーンフルオートエアコンディショナーなど装備も充実、さらにこのクラスでは珍しいシートベンチレーションやマッサージ機能なども用意される。

■グレードは4種、まずは1.4リッターガソリンターボから

パワーユニットは先代と同じく直噴ダウンサイジングターボの1.4リッターTSIだが、アルミ製クランクケースを採用して軽量化した最新世代ユニットに切り替わった。最高出力は150ps/5000-6000rpmと先代より28ps向上、最大トルクは自然吸気2.5リッター級に相当する25.5kgmを1500-3500rpmという低回転域から発生し、優れたドライバビリティーと力強い走りを約束。7段DSGを介してのパフォーマンスは、欧州仕様のセダンで0-100km/h加速8.4秒、最高速度220km/hと公表されている。
いっぽう軽負荷走行時に4気筒のうち2気筒を休止させるアクティブシリンダーマネジメント、アイドリングストップ機構、ブレーキエネルギー回生システムからなるBlueMotion Technologyの採用によって、リッターあたり20.4km(JC08モード)という輸入車クラストップの低燃費を実現した。

新型パサートの特徴のひとつが、最先端の安全装備。フォルクスワーゲン初となる歩行者認識機能を備えたプリクラッシュブレーキシステム、安全な車線移行のためのレーンチェンジアシストシステム、後退時の事故防止のためのリアトラフィックアラートなどからなる全方位アドバンストセーフティーを全車に標準装備。さらに自動ブレーキに加えて停止後再発進の機能まで備えた最新世代のアダプティブクルーズコントロール“ACC”と車線維持支援システムの“Lane Assist”が連携した、世界初となる渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”も用意されている。

新型パサートのバリエーションは、セダン、ヴァリアントともに下位から「TSIトレンドライン」「TSIコンフォートライン」「TSIハイライン」「TSI Rライン」の4種で、価格はセダンTSIトレンドラインの329万円からヴァリアントTSI Rラインの480万9700円までとなっている。

(文=沼田 亨/写真=webCG)

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