ランボルギーニ・アヴェンタドール日本初公開

2011.11.29 自動車ニュース
「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4」の発表会は、東京の国立競技場で行われた。
ランボルギーニ・アヴェンタドール日本初公開

「ランボルギーニ・アヴェンタドール」日本初公開

ランボルギーニ・ジャパンは、2011年9月に発売した新型のフラッグシップスーパースポーツ「アヴェンタドールLP700-4」を、2011年11月29日に日本初公開した。

■スーパースポーツの新基準

すでに『webCG』でもお伝えしたように日本では2011年9月に発売された、ランボルギーニの新型フラッグシップ「アヴェンタドールLP700-4」の発表会が、東京都内で開かれた。

「アヴェンタドール」という車名は勇猛な闘牛にちなんでいる。エンブレムに描かれているように、猛牛はランボルギーニの象徴である。そのランボルギーニのなかでも、V12をミドシップするモデルといえば、1960年代の「ミウラ」に始まり、「カウンタック」「ディアブロ」「ムルシエラゴ」へと受け継がれてきた本流でありフラッグシップ。「アヴェンタドール」は、名実ともにランボルギーニの伝統を継承する看板車種なのだ。

ランボルギーニによれば、「アヴェンタドールLP700-4」は「革新的なコンセプトと驚異的なパフォーマンスを備えたスーパースポーツの新たな基準」。相当な自信だが、成り立ちを見ればその主張もうなずける。
カーボンファイバー製モノコックの前後にアルミ製フレームを組み合わせ、プッシュロッド式のサスペンションを備えたレーシングカーのようなシャシーに、700psを発生する新開発の6.5リッターV12エンジンと7段セミATを搭載。アグレッシブなボディーは「ムルシエラゴ」より大きいが、車重は約90kg軽い1575kgで、パワーウェイトレシオはわずか2.25kg/ps。4WDシステムを介して最高速度350km/h、0-100km/h加速2.9秒のパフォーマンスをたたき出すとなれば、文句のつけようがないだろう。

ミドに搭載される6.5リッターV12エンジン。700ps/8250rpmと70.4kgm/5500rpmを発生する。
ミドに搭載される6.5リッターV12エンジン。700ps/8250rpmと70.4kgm/5500rpmを発生する。
タイヤサイズは、フロントが255/35ZR19で、リアが335/30ZR20。前後ともCCB(カーボンセラミックブレーキ)がおごられる。
タイヤサイズは、フロントが255/35ZR19で、リアが335/30ZR20。前後ともCCB(カーボンセラミックブレーキ)がおごられる。
ランボルギーニ・アヴェンタドール日本初公開の画像

■意思のこもったパワートレイン

しかし、「アヴェンタドールLP700-4」のすごさは、こうした数字だけでは語れない。何より驚かされるのが、前述した新開発のV12エンジンである。パフォーマンスとプレゼンスを競うライバルメーカーでさえ、世間の顔色をうかがってダウンサイジングだ、ハイブリッドだというご時世に、大排気量の自然吸気でポート噴射、従来よりショートストロークで高回転型のV12とは、まさに猛牛にふさわしい心臓であろう。

ランボルギーニによれば、「自然吸気エンジンはスーパーカーのDNAの一部」。「ターボエンジンは潜在的に効率が高く、CO2排出量を抑えられるかもしれない。だが大排気量の自然吸気と比べレスポンスが劣り、アイドリング付近のトルクが細く、なによりスーパーカーの必須条件である痛快なエグゾーストノートが出ない(『CAR GRAPHIC』2011年2月号より)」という主張には、半端ではない強い意思が感じられる。

変速に要する時間がわずか0.05秒という、古典的な表現をすれば電光石火のシフトを可能にする、ISR(インディペンデント・シフティング・ロッド)と呼ばれる7段セミATも、従来と同じくシングルクラッチ式。デュアルクラッチ式ギアボックスの総本山のようなフォルクスワーゲングループのアウディ傘下にありながらシングルクラッチ式を使った理由は、「デュアルクラッチは変速の際にトルクの伝達が途切れないので、ドラマ性がない」からという。デュアルクラッチ式に比べ軽量でコンパクトという技術的なメリットもあるが、スーパーカーにはエモーショナルな演出が必要という観点から、シングルクラッチ式を選んだというのである。

こうしたランボルギーニのこだわりを、前時代的な価値観と感じる向きもあるだろう。しかし本来スーパーカーとは、実用品でもなければ、世の中の役に立つものでもない。そうしたスーパーカーの本質を最新の技術で体現した、古くて新しい「アヴェンタドールLP700-4」。こうした「リアル・スーパーカー」がいつまで手に入れられるか先行き不透明な昨今にあっては、4100万2500円の対価を払える経済力のあるクルマ好きにとっては、気になる存在であるには違いない。ただし今オーダーしても、納車は2年近く先になるらしいが。

ランボルギーニ・アヴェンタドール日本初公開

(文=沼田 亨)

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