「水野和敏的視点」 vol.111 マツダ・ロードスターSスペシャルパッケージ(後編)

2015.07.31 mobileCG
 

「水野和敏的視点」 vol.111 マツダ・ロードスターSスペシャルパッケージ(後編)

R35型「日産GT-R」の生みの親、育ての親であるだけでなく、レース界での活躍やセダンの進化への貢献など、自動車の世界で数々の成果を上げてきた水野和敏氏。そんな氏が歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす『mobileCG』の特集「水野和敏的視点」。前回に続き、今回も「マツダ・ロードスター」を取り上げる。

 
 
 

マツダ・ロードスターSスペシャルパッケージ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=3915×1735×1235mm/ホイールベース:2310mm/車重:1010kg/駆動方式:FR/エンジン:1.5リッター直4 DOHC 16バルブ/トランスミッション:6MT/最高出力:131ps/7000rpm/最大トルク:15.3kgm/4800rpm/タイヤ:(前)195/50R16 (後)195/50R16/車両本体価格:270万円

■このセッティングは「あり」だ

新型ロードスターに搭載される1.5リッター直4自然吸気エンジン(131ps、15.3kgm)は、「アクセラ」に搭載しているものをベースに、スポーツカーのエンジンらしくより高回転化させたものです。その開発目標どおり、回転フィールはスムーズで気持ちいいのですが、今回のような山道では、ちょっと“トルク感的なパワー”が足りないように思えました。

一方、足まわりについてはうまくまとめられていると思います。適度なダイレクト感があって、また走っていることを体感できる突き上げもあって、スポーツカーらしい演出というものがわかりやすくなされています。

もっとも、ロードスターのサスペンションは限界性能が決して高いわけではないし、限界付近のスタビリティーバランスがいいかといえば、そちらもそうでもありません。ロードスターファンの方々にはきつく聞こえるかもしれませんが、この足まわりは絶対的な評価だと、それほどレベルが高いわけではないと思います。

しかし、普通のドライバーに「いま自分はスポーツカーに乗っている!」と感じさせるには、このセッティングはちょうどいい。非常にうまい演出がなされていると思います。あたかも、自ら乗りこなしているような感覚にさせる演出です。とてもうまくまとめています。

例を挙げれば、旋回中にリアがグッとよれていき、まだタイヤの表面が鳴いてもいないうちから、テールスライドしそうな気配がうまく作られている。リア側がロールして滑っていくようなフィーリングを、あくまで安全な領域の中で、スポーツカーの楽しさとして味わわせる。なかなかうまい演出です。これなどは、ロードスターを4世代続けて作ってきたからこそ持つことができたノウハウでしょう。(づつく)

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(語り=水野和敏/まとめ=青木禎之<Office Henschel>/写真=小林俊樹)

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