3代目アウディTTが日本デビュー

2015.08.20 自動車ニュース
「アウディTTSクーペ」
「アウディTTSクーペ」

3代目「アウディTT」が日本デビュー

アウディ ジャパンは2015年8月20日、新型「アウディTTクーペ/TTロードスター/TTSクーペ」の日本導入を発表。同日、販売を開始した。

「TTクーペ」のリアビュー。
「TTクーペ」のリアビュー。
インテリアの様子。多くのクルマに見られるセンターディズプレイは備わらない。写真は「TTロードスター 2.0 TFSIクワトロ」のもの。
インテリアの様子。多くのクルマに見られるセンターディズプレイは備わらない。写真は「TTロードスター 2.0 TFSIクワトロ」のもの。
「アウディバーチャルコックピット」と名付けられた液晶メーター。カーナビの地図もここに表示される。
「アウディバーチャルコックピット」と名付けられた液晶メーター。カーナビの地図もここに表示される。

■磨きのかかったイメージリーダー

2014年3月のジュネーブモーターショーで世界初公開された新型アウディTTが、ついに日本でも発売になった。TTといえば、フラッグシップスポーツの「R8」とともにアウディのスポーツイメージをけん引してきたモデル。力強く張り出したホイールハウスやアーチ型のルーフライン、丸形のフィラーキャップなど、ひと目でTTとわかる個性的デザインが特徴で、これまで50万台以上が販売されてきた。

そのTTが、フォルクスワーゲン・グループの「MQB」モジュールを採用して3代目に生まれ変わった。新型は、初代から続くデザイン的な特徴を受け継ぐ一方、よりワイドになったシングルフレームグリルやシャープなデザインのヘッドランプ、そして、グリルからボンネットに移されたフォーシルバーリングスなどにより、新たな個性を手に入れることとなった。

さらに新型では、LEDヘッドライトを標準装着とするとともに、ハイビーム使用時に、カメラで対向車や前走車を検知し最適な配光パターンに切り替える、「マトリクスLEDヘッドライト」を設定。光が車体側方に向かって流れるように点滅するウインカー「ダイナミックターンインディケーター」も備わる。

一方、インテリアデザインもアウディのイメージリーダーにふさわしい斬新なものとなった。中でも目を引くのは、メーターパネルに12.3インチの液晶ディスプレイを配置し、そこに速度計や回転計だけでなく、地図表示などを行う「アウディバーチャルコックピット」を採用したことだ。また、エアベントの中心に空調の表示や操作スイッチを組み込むことで、とてもシンプルなコックピットデザインを実現する。

「TTクーペ 2.0 TFSIクワトロ」。ボディーサイズは、先代比よりもわずかに縮小。一方、ホイールベースは拡大されている。
「TTクーペ 2.0 TFSIクワトロ」。ボディーサイズは、先代比よりもわずかに縮小。一方、ホイールベースは拡大されている。
「TTロードスター 2.0 TFSIクワトロ」。オープンモデルは、4WD車のみ。
「TTロードスター 2.0 TFSIクワトロ」。オープンモデルは、4WD車のみ。
「TTクーペ」の2リッター直4直噴ターボエンジン。最高出力、燃費とも先代よりもアップした。
「TTクーペ」の2リッター直4直噴ターボエンジン。最高出力、燃費とも先代よりもアップした。

「TTクーペ 2.0 TFSIクワトロ」の前席。「TTクーペ」および「TTロードスター」のハンドル位置は右のみで、「TTSクーペ」は左右が選べる。


	「TTクーペ 2.0 TFSIクワトロ」の前席。「TTクーペ」および「TTロードスター」のハンドル位置は右のみで、「TTSクーペ」は左右が選べる。
「TTクーペ」の荷室容量は、通常時で305リッター。写真のように後席を折り畳めば、最大712リッターにまで拡大できる。
「TTクーペ」の荷室容量は、通常時で305リッター。写真のように後席を折り畳めば、最大712リッターにまで拡大できる。
 
3代目アウディTTが日本デビューの画像

■全車2リッター直噴ターボ+6段Sトロニック

ボディータイプは、2+2タイプのクーペと、ソフトトップを備える2シーターロードスターの2種類が用意される。ボディーサイズは、全長4180mm×全幅1830mm×全高1380mm(クーペの場合)で、いずれの値も先代よりも10mm小さいが、前後オーバーハングをさらに切り詰めたことで、ホイールベースは2505mmと、40mm長くなった。

先代では、アルミスペースフレーム構造のASF(アウディ スペースフレーム)をベースに一部にスチールを用いたハイブリッド型ASFを採用したTTだが、新型ではフロアやフロントセクションにスチールを配置する一方、ボディーフレーム上部などをアルミとするコンポジット構造のモノコックを採用。アウターパネルはすべてアルミ製で、例えば「TTクーペ 2.0 TFSIクワトロ」を新旧で比較すると、新型のほうが30kg軽く仕上がっている。

ラインナップは、クーペがFFの「TTクーペ 2.0 TFSI」と4WDの「TTクーペ 2.0 TFSIクワトロ」、スポーツモデルの「TTSクーペ」の3モデル。ロードスターは、4WDの「TTロードスター 2.0 TFSIクワトロ」のみである。

エンジンはすべて2リッター直4直噴ターボの「2.0 TFSI」で、TTクーペ/TTロードスターには最高出力230ps/4500-6200rpm、最大トルク37.7kgm(370Nm)/1600-4300rpm、TTSクーペには286ps/5300-6200rpm、38.8kgm(380Nm)/1800-5200rpmという仕様のものがそれぞれ搭載される。JC08モードの燃費値は、TTクーペが14.7km/リッターで、TTロードスターが14.4km/リッター。TTSクーペは最も優秀な14.9km/リッターと公表される。
トランスミッションはデュアルクラッチタイプの6段Sトロニックを採用する。4WDのクワトロは、FFをベースに、必要に応じて電子制御油圧多板クラッチが後輪にトルクを伝える方式を採用するのは従来通り。新型では、走行状況などに応じて後輪へのトルク配分を増やしたり、反対に、後輪へのトルク配分をカットしたりする機構を搭載することで、さらにスポーティーで効率的な走りを実現するという。

ドライバーの好みに応じて、エンジンやトランスミッション、パワーステアリングの特性を選択できる「アウディドライブセレクト」は全車に標準装備。TTSクーペには、磁性体を含んだフルードを使いダンパーの減衰力をコントロールする「アウディマグネティックライド」が標準で搭載される。

さらに新型では、アウディ独自のテレマティクスサービス「アウディコネクト」と、オペレーターとの対話により施設検索や予約手配が可能な「アウディコネクトナビゲーター」が無料で利用できる。

価格は以下の通り。
・TTクーペ 2.0 TFSI:542万円
・TTクーペ 2.0 TFSIクワトロ:589万円
・TTロードスター 2.0 TFSIクワトロ:605万円
・TTSクーペ:768万円

(文=生方 聡)

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