長丁場の鈴鹿でPETRONAS TOM'S RC Fが勝利【SUPER GT 2015】

2015.08.31 自動車ニュース
GT500クラスを制したNo.36 PETRONAS TOM'S RC F。ドライバーに変更があったものの、これで2014年シーズンからの鈴鹿2連覇を達成した。
GT500クラスを制したNo.36 PETRONAS TOM'S RC F。ドライバーに変更があったものの、これで2014年シーズンからの鈴鹿2連覇を達成した。
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【SUPER GT 2015】長丁場の鈴鹿でPETRONAS TOM'S RC Fが勝利

2015年8月30日、SUPER GTの第5戦が鈴鹿サーキットで開催され、GT500クラスはNo.36 PETRONAS TOM'S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター組)が、GT300クラスはNo.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎組)が勝利を手にした。

レース前のパドック。今年の鈴鹿1000kmは、比較的涼しいウエットコンディションで争われることとなった。
レース前のパドック。今年の鈴鹿1000kmは、比較的涼しいウエットコンディションで争われることとなった。
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後続車両が見えなくなるほどの水しぶきを上げながら、GT500クラスの各マシンがスタート。
後続車両が見えなくなるほどの水しぶきを上げながら、GT500クラスの各マシンがスタート。
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立川祐路/石浦宏明組のNo.38 ZENT CERUMO RC F。2位スタートから163周を走り、最終的に同じ2位でゴールした。
立川祐路/石浦宏明組のNo.38 ZENT CERUMO RC F。2位スタートから163周を走り、最終的に同じ2位でゴールした。
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■序盤はNSXが大健闘

No.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)は68kgのウェイトハンディを積んでポールポジションを獲得。No.46 S Road REITO MOLA GT-R(本山 哲/柳田真孝組)は48kgで4番グリッド、No.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/J.P・デ・オリベイラ組)は実に76kgのウェイトを課せられていながら5番グリッドを得たといえば、SUPER GTにおける現在の日産GT-Rがどれほど強いかがわかろうというもの。
一方、彼らのライバル勢ではハンディウェイト52kgで2番グリッドを得たNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)の健闘が予選で目立ったほか、今シーズンはこれまで入賞がないためにハンディウェイト0kgで臨んだNo.64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が3番グリッドに食い込んだことが注目された。

ドライコンディションで行われた予選とは異なり、1000kmで競われる決勝レースは小雨が降るウエットコンディションの下で始まった。ここで驚異的なスタートダッシュを見せたのがNo.64 Epson NSX CONCEPT-GTに乗るバゲット。“ちょいぬれ”の路面がダンロップのウエットタイヤとぴったりマッチしたおかげで、オープニングラップのS字コーナーでトップに浮上すると、その周の終わりまでに2番手のNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rに2.3秒の大差をつけたのに続いて、3周目にはこのリードを4.0秒まで広げてみせた。

ところが、No.64 Epson NSX CONCEPT-GTが速かったのはここまで。どうやらタイヤの“おいしいところ”があっという間に終わったらしく、8周目には2番手に陥落。とはいえ、後を引き継いだのが同じホンダ勢のNo.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTだったことは不幸中の幸いだったといえるかもしれない。ミドシップのホンダNSXはウエットで抜群のトラクション性能を発揮。これがホンダ勢の躍進を後押しし、29周目には3台のNSXがトップ3を独占する状況を生み出したのである。

3位フィニッシュのNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/J.P・デ・オリベイラ組)。
3位フィニッシュのNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/J.P・デ・オリベイラ組)。
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GT500クラスの表彰式。ポイントラインキングにおいても、現在この3組がトップを争っている。
GT500クラスの表彰式。ポイントラインキングにおいても、現在この3組がトップを争っている。
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2位をわずか1秒差で抑え、GT300クラスを制した、No.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎組)。
2位をわずか1秒差で抑え、GT300クラスを制した、No.10 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎組)。
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1000kmには満たなかったが、今年も長丁場の鈴鹿戦が終了。レースの後で、名物の花火が夜空を彩った。
1000kmには満たなかったが、今年も長丁場の鈴鹿戦が終了。レースの後で、名物の花火が夜空を彩った。
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■レクサス逆転、しかもワンツー

もっとも、この頃になると雨はやみ、路面は次第に乾き始める。こうなると、リアヘビーなNSXはリアタイヤの摩耗が早く進行し、安定したペースで走り続けるのが難しくなる。ホンダ勢のこの弱点をついて躍進を遂げたのが、9番グリッドからスタートしたNo.36 PETRONAS TOM'S RC FとNo.38 ZENT CERUMO RC Fのレクサスコンビ。彼らは、レースの折り返し点を過ぎた113周目に1-2フォーメーションを形成すると、このままの順番でフィニッシュラインに飛び込んだ。
このときの周回数は1000km(173周)に満たない163周だったが、雨や2度のセーフティーカーランによってレースの進行が遅れたため、当初の規定に従って午後6時25分が過ぎたところでチェッカードフラッグが振り下ろされたのである。

予選で好調だった日産勢は、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rが3位でフィニッシュしたものの、レース序盤にペースが上がらなかったNo.46 S Road REITO MOLA GT-Rは6位、レース中盤にコースアウトして遅れたNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは7位に終わった。
この結果、ポイントランキングでは安田とデ・オリベイラのコンビが51点でトップを堅持。2番手は44点の立川と石浦、3番手は43点の伊藤とロシターとなっている。

一方のGT300クラスは、天候の変化にともなって目まぐるしく順位が変動したものの、最終的にはポイントリーダーのNo.10 GAINER TANAX GT-Rが優勝。2位は終盤No.10 GAINER TANAX GT-Rを激しく追走したNo.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒 聖治組)、そして3位はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)がそれぞれ勝ち取った。

次戦は9月19-20日にスポーツランドSUGOで開催される。

(文=小林祐介/写真提供 GTA)

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