第315回:未来のモビリティーを先取り体験! 「トヨタi-ROAD」試乗リポート

2015.10.07 エッセイ
事前講習会に勢ぞろいした「トヨタi-ROAD」。ボディーカラーは5色用意されていた。
事前講習会に勢ぞろいした「トヨタi-ROAD」。ボディーカラーは5色用意されていた。

トヨタが、超小型モビリティー「i-ROAD」の実証実験にのりだした。既存のクルマよりはるかに小さい、パーソナルな電気自動車(EV)のある暮らしとは、どのようなものなのか? およそ1カ月にわたる体験試乗を終えた、モータージャーナリストの森口将之氏が、その感想を報告する。

納車当日の「i-ROAD」と筆者。ボディーカラーは、希望通りグリーンを用意してもらった。駐車場は屋根なしだったがi-ROADに雨漏りはなく、充電も問題なし。
納車当日の「i-ROAD」と筆者。ボディーカラーは、希望通りグリーンを用意してもらった。駐車場は屋根なしだったがi-ROADに雨漏りはなく、充電も問題なし。
「i-ROAD」は、筆者が所属している「日本デザイン機構」のワークショップにも登場した。参加者たちは独特のデザインに興味津々だった。
「i-ROAD」は、筆者が所属している「日本デザイン機構」のワークショップにも登場した。参加者たちは独特のデザインに興味津々だった。
欧州では2人乗車の「i-ROAD」だが、日本ではミニカー(原付三輪)登録のため乗車定員は1人。後部空間は荷物置き場となる。
欧州では2人乗車の「i-ROAD」だが、日本ではミニカー(原付三輪)登録のため乗車定員は1人。後部空間は荷物置き場となる。
国産車でありながらウインカーレバーは左。EVゆえに無段変速で、前進・後退はメーター左側のボタンでセレクトする。
国産車でありながらウインカーレバーは左。EVゆえに無段変速で、前進・後退はメーター左側のボタンでセレクトする。
元祖ライムグリーン、カワサキの250㏄モーターサイクルとの2ショット。「i-ROAD」の全長は大型スクーターと同程度。
元祖ライムグリーン、カワサキの250㏄モーターサイクルとの2ショット。「i-ROAD」の全長は大型スクーターと同程度。

一般道で100人がテスト

一生忘れられない思い出になるだろう。2013年のジュネーブモーターショーでデビューした革新的な超小型モビリティー、トヨタi-ROADに1カ月間乗ることができたのだ。

トヨタは今年になってから、i-ROADがらみのプロジェクトを東京都内で次々に実施している。4月には国内最大規模のカーシェアリング「タイムズカープラス」を展開するパーク24と共同で、i-ROADを使ったカーシェアリングを開始。続いて7月には同じ都内で「OPEN ROAD PROJECT」を始めた。

OPEN ROAD PROJECTは、「都市に住むユーザーに自由な移動を提供するために、プロダクトの開発のみならず、サービスまで含めた新しい移動体験の開発に取り組むプロジェクト」で、企画や開発をトヨタ社内で完結させるのではなく、トヨタと同じビジョンを持つほかの企業や、一般ユーザーとの交流を通して進めることが計画されている。
僕はこの、OPEN ROAD PROJECTの試乗パイロットに選ばれた。発表直後からi-ROADに注目していて、日々の生活で使いこなしてみたいと思っていたので応募したところ、1年間で総計100人がi-ROADをテストするこのプロジェクトの第2期パイロットに採用されたのだ。

トヨタは今年3月、国際オリンピック委員会(IOC)との間で、10年間のTOP(ジ・オリンピック・パートナー)、つまり最高レベルのグローバルスポンサーシッププログラム契約を結んだ。もちろん2020年の東京大会も含まれる。
そのときの発表資料には、「契約対象は車両(乗用車、小型モビリティー、商用車等)およびインフラ(ITS、テレマティクスサービス等)」とあり、小型モビリティーが乗用車とは別のものとして記されていた。今年の東京でのプロジェクトは、このオリンピックに向けての実証実験でもあるのだろう。となると、なおさら乗る気になった。
筆者の試乗期間は2015年の8月29日から9月26日まで。まずはその前の8月15日に、事前講習会が行われた。i-ROADが“前代未聞の動き”をするからだ。

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