BMW、先進装備を満載した新型7シリーズを発表

2015.10.07 自動車ニュース
新型「BMW 7シリーズ」は通算で6代目に当たる。軽量化のため、ボディーフレームの一部に、カーボンファイバーが使用されている。
新型「BMW 7シリーズ」は通算で6代目に当たる。軽量化のため、ボディーフレームの一部に、カーボンファイバーが使用されている。

BMW、先進装備を満載した新型「7シリーズ」を発表

BMWジャパンは2015年10月7日、新型「7シリーズ」を同年10月29日に発売すると発表した。納車開始は2016年1月を予定している。

新型「BMW 740Li」の向かって右側に立つのは、ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏。車両を挟み、向かって右側が独BMWデザイン部門 エクステリア・クリエイティブ・ディレクターの永島譲二氏、左側がビー・エム・ダブリュー デベロップメント・ジャパン本部長のルッツ・ロートハルト氏。
新型「BMW 740Li」の向かって右側に立つのは、ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏。車両を挟み、向かって右側が独BMWデザイン部門 エクステリア・クリエイティブ・ディレクターの永島譲二氏、左側がビー・エム・ダブリュー デベロップメント・ジャパン本部長のルッツ・ロートハルト氏。
「740Li」のインテリア。
「740Li」のインテリア。
「740Li」のフロントシート。
「740Li」のフロントシート。
「740Li」のリアシート。
「740Li」のリアシート。
リアシートのセンターアームレストに備わるタッチスクリーン式コントローラー。
リアシートのセンターアームレストに備わるタッチスクリーン式コントローラー。

「BMWディスプレイ・キー」。車外からの施錠・解錠やエアコンの温度調整、「リモート・コントロール・パーキング」の操作などに用いる。


	「BMWディスプレイ・キー」。車外からの施錠・解錠やエアコンの温度調整、「リモート・コントロール・パーキング」の操作などに用いる。
トランクルームの容量は515リッターとなっている。
トランクルームの容量は515リッターとなっている。
「740Li」のバッジ。
「740Li」のバッジ。
「750Li」
「750Li」

■強力なライバルに挑むBMWのフラッグシップセダン

「W222」の投入により並みいるライバルを突き放し、セグメントトップの座をさらに盤石なものとしつつある「メルセデス・ベンツSクラス」。この、無敵とも思える王者に挑むべく誕生したのがBMWの新しいフラッグシップモデル、新型7シリーズである。

現在はBMWジャパンのデベロップメント・ジャパン本部長で、新型7シリーズのプロジェクトが立ち上がった2008年にはミュンヘンのBMW本社でその開発にあたっていたというルッツ・ロートハルト氏は、当時の様子を次のように振り返る。
「7年後の2015年にどんな新技術が実用化されているのかを1万人にのぼるBMWのエンジニアに予測させ、それらを新型7シリーズに盛り込むことにしました」

チャレンジャーは、ライバルが「いまどこにいるか?」を見ている限り、絶対に王者に追いつくことはできない。彼らが見つめなければいけないのは「今後、ライバルはどこに進むか?」であり、「そのライバルを追い越すためには自分たちはどこを目指さなければならないか?」にある。つまり、チャレンジャーは未来の王者の立ち位置を予想し、それを仮想敵として自らを磨かなければいけないのだ。その点、ロートハルト氏らの手法は実に的を射たものだったといえるし、実にBMWらしいものだったともいえるだろう。

■“半自動運転”ともいうべき先進装備の数々

世界を代表するプレミアムブランドが送り出すフラッグシップモデルであるからには、すべての領域に最新の技術が投入されていることはいうまでもない。ボディーにはアウタースキンでなく構造体にカーボンコンポジットを取り入れた「カーボン・コア」を採用するなどして最大130kgもの軽量化を実現したほか、エアロダイナミクス面ではCd値を現行型の0.30から0.25へと低減。そしてパワープラントは4.4リッターV8ターボ(450ps/5500-6000rpm、66.3kgm/1800-4500rpm)と3リッター直6ターボ(326ps/5500rpm、45.9kgm/1380-5000rpm)を設定し、これらに加えて、来年には2リッター直4ターボエンジン搭載のプラグインハイブリッドモデルを追加するという。

また、シャシー関係では前後の重量配分をBMW伝統の50:50とするだけでなく、前方の路面を監視してそのうねりにあわせてエアサスペンションを制御する「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」を装備。加えて半自動運転ともいうべき「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」、ドライバーが車外にいてもクルマが自動的に駐車スペースまで移動する「リモート・コントロール・パーキング」、操作部に触れなくても乗員の手の動きを検知してオーディオやナビが反応する「ジェスチャー・コントロール」、レーザーを光源とすることで600mもの照射距離を得た「BMWレーザーライト」などの機能をラインナップする。ただし、これらはあくまでも代表的なものだけ。実際には、ここにはすべてを紹介しきれないほど多くの新機軸が用意されている。

それでも、前出のロートハルト氏は「(オーナーは)休日にはこのクルマを伴ってワインディングロードに向かい、道路と対話し、“駆けぬける歓び”を満喫することでしょう」と語り、新型7シリーズが他のBMW同様、ドライバーズカーとして卓越した素質を有していることを強調した。この点こそ、ライバルとの最大の違いといえるかもしれない。

■価格は1217万~1701万円

永島穣二氏が統括したエクステリアデザインは、ぱっと見ただけでは現行型7シリーズと大きく変わらないように思えるものの、最新のBMWのデザイントレンドを取り入れつつ、細部へのこだわり、そして時代の要求である効率化を突き詰めることで、まったく新しい造形に仕上げたという。そしてインテリアは、優雅な曲線を多用したライバルのSクラスとは対照的に、直線を基調としながら精度と素材に徹底的にこだわることでこれまでにない質感を生み出すことに成功している。

ライバルに追随するのではなく、未来を予測することでライバルをしのぐ存在を生み出す。新型7シリーズは、BMWのそんな強い意気込みを感じさせる一作となっている。

ラインナップと価格は以下の通り。
・740i:1217万円
・740i Mスポーツ:1288万円
・740Li:1346万円
・740Li Mスポーツ:1432万円
・750i:1485万円
・750i Mスポーツ:1537万円
・750Li:1649万円
・750Li Mスポーツ:1701万円

(文=大谷達也/写真=大谷達也、webCG、BMWジャパン)
 

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