目標40km/リッター 新型プリウスの技術を公開

2015.10.13 自動車ニュース
40km/リッターの燃費を目指す新型「トヨタ・プリウス」(写真は国内仕様のプロトタイプモデル)。
40km/リッターの燃費を目指す新型「トヨタ・プリウス」(写真は国内仕様のプロトタイプモデル)。

トヨタが新型「プリウス」に採用される先進技術を公開

トヨタ自動車は2015年10月13日、新型「プリウス」および同車に採用される先進技術を公開した。最大熱効率40%を実現した1.8リッターガソリンエンジンを搭載し、40km/リッター(JC08モード)という目標燃費を掲げる。10月28日に開催される東京モーターショーで一般公開し、12月に発売する予定。

ボディーサイズは全長4540×全幅1760×全高1470mm(FF仕様のプロトタイプの数値)でホイールベースは2700mm。
ボディーサイズは全長4540×全幅1760×全高1470mm(FF仕様のプロトタイプの数値)でホイールベースは2700mm。
1.8リッター直4 DOHCエンジンは98psと14.5kgmを、モーターは72psと16.6kgmを発生する。
1.8リッター直4 DOHCエンジンは98psと14.5kgmを、モーターは72psと16.6kgmを発生する。
新型「プリウス」ではニッケル水素のほか、リチウムイオンバッテリー(写真)を搭載する仕様も設定される。
新型「プリウス」ではニッケル水素のほか、リチウムイオンバッテリー(写真)を搭載する仕様も設定される。

駆動用バッテリーはリチウムイオン、ニッケル水素ともリアシート下に搭載される(従来はラゲッジルームのフロア下)。これにより、ラゲッジルームの容量が従来型の446リッターから502リッターへ拡大された。


	駆動用バッテリーはリチウムイオン、ニッケル水素ともリアシート下に搭載される(従来はラゲッジルームのフロア下)。これにより、ラゲッジルームの容量が従来型の446リッターから502リッターへ拡大された。
リアサスペンションはダブルウィッシュボーン式に(現行型はトーションビーム式)。
リアサスペンションはダブルウィッシュボーン式に(現行型はトーションビーム式)。
インテリアは“人にやさしいデザイン”がテーマ。ステアリングホイールとフロントコンソールトレイに、従来の「プリウス」にはないユニークなホワイト加飾が設定される。
インテリアは“人にやさしいデザイン”がテーマ。ステアリングホイールとフロントコンソールトレイに、従来の「プリウス」にはないユニークなホワイト加飾が設定される。
新型「プリウス」と、開発を統括した製品企画本部チーフエンジニアの豊島浩二氏。
新型「プリウス」と、開発を統括した製品企画本部チーフエンジニアの豊島浩二氏。

■TNGAを初採用

新型プリウスの開発コンセプトは「Beautiful Hybrid(美しい地球・美しいクルマ)」というもの。燃費性能だけでなく、感性に響くスタイルや人間を中心に設計したインテリア、運転の楽しさ、先進の安全性能、そして災害時には電源供給のためのエネルギー機器になるという「社会との共存への配慮」を念頭に開発を進めてきたという。

また、パワートレインとプラットフォームを一体的に開発することにより、クルマの基本性能の飛躍的な向上を目指す「Toyota New Global Architecture(TNGA)」をトヨタ車として初めて採用し、「カッコよさを際立たせる低重心スタイル」や「走りの良さ・乗り心地の良さ・静かさ」といったさまざまな基本性能の向上を目指している。

■ニッケル水素とリチウムイオンの両方を用意

エンジンは従来の1.8リッター直4 DOHC(2ZR-FXE)の改良型で、吸気ポートやピストン形状の改良、大容量EGR(排気再循環)の導入などにより、ディーゼルエンジンに匹敵する最大熱効率40%を実現した。これに加えて、ハイブリッドシステム「THS II」の小型・軽量化、および高効率化を実施し、目標燃費をJC08モードで40km/リッター(一部グレード)に定めた。

新型では走行用バッテリーとしてニッケル水素に加えてリチウムイオンも用いる。いずれも新開発で、総電圧はニッケル水素が201.6V、リチウムイオンが207.2Vと近い設定になっており、性能的には「同じ」(開発責任者の豊島浩二チーフエンジニア)という。ただし単体重量は前者が40.3kg、後者は24.5kgと差がある。両バッテリーの使い分けについては、「(プリウスのユーザーには)燃費を重視する方、走りを重視する方、装備を重視する方と、いろいろなお客さまがいる。すべての方に燃費の向上を味わってほしい」(豊島チーフエンジニア)という考えから、重量などを考慮しながら、仕様ごとに適切な方を搭載していくという。

■リアサスはダブルウィッシュボーンに

ボディーはTNGAの考え方に基づいて“環状構造”の骨格を採用しており、ねじり剛性は現行型から約60%強化されている。加えて、リアサスペンションにはダブルウィッシュボーン式を採用し、気持ちの良いコーナリング性能とショックの少ない優れた乗り心地の両立を目指した。

また、新型では歴代プリウスで初となる4WD車が設定される。後軸上に後輪駆動用モーターを1基搭載するE-Four(電気式四輪駆動方式)で、定常走行時は前輪駆動を維持するが、発進時や滑りやすい路面などでは後輪も駆動させる。ドライバーは前後輪の駆動力配分量をマルチディスプレイで確認できるようになっている。

■Cd値は0.24

スタイリングはプリウスの象徴ともいえる“トライアングルシルエット”(横から見た時にキャビンが緩やかな三角形を形成している)を継承しながら全高を20mm下げ、ルーフのピークポイントを従来比で170mm前方に移動させ、さらにリアスポイラーの高さを55mm下げて空力性能を向上させた。Cd値は0.24を達成している。また、エンジンフードの後端(カウル部の高さ)を62mm低くすることで、前方視界を改善させている。

装備面では、ミリ波レーダーと単眼カメラを用い、クルマだけでなく歩行者も認識する「歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティ」や「全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール」など4つの先進安全機能がセットになった「Toyota Safety Sense P」が採用されるほか、ITS専用周波数で通信して安全運転をサポートするITS Connectが設定される。

(webCG)

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