東京モーターショー2015

日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ:度肝を抜かれた

2015.10.31 自動車ニュース
日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ

日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ:度肝を抜かれた

単純にスゲェ! かっけぇ!! 松田優作バリの「なんじゃこりゃ~!」感が味わえるのは「日産コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」だ。まずは素直にカタチが織りなす迫力を感じてほしい。走るコウモリというか、人間の想像限界に迫るフォルムというか、作り手の怨念すら感じる造形。映画に出てくるバットマンカー以上の迫力で、空想とリアルのギリギリの境目にいる感じがしないだろうか?

 
 
 

■どこから見ても「スゲェ!」のヒトコト

そもそも「ビジョン グランツーリスモ」とは、自動車メーカーがプレイステーション用ゲームソフト「グランツーリスモ」のためにデザインしたクルマのこと。ただし、たかがゲーム用の仮想マシンと言うなかれ。グランツーリスモは絵空事のゲームじゃない。まさにアナザーワールド、もう一つの世界であって、現世と同じ物理法則に支配されており、軽い物は速く、パワフルなクルマもまた速く走る。空力だって効く。

つまり、絵に描いたモチじゃなくってリアルなのだ。現世ではサイズやパフォーマンス的に公道不適合で、レギュレーションに合ってないからサーキット上にも存在しないだけであり、ウソのようで本当のマシンがこのクルマなのだ。

しかも現在ビジョン グランツーリスモにはアストンにメルセデスにBMWと、名だたるメーカーのデザインしたクルマがそろっているけど、そんな中でも、個人的にはコイツに一番度肝を抜かれた。「想定外ランキング」をつけたら小沢的にナンバーワン。それはこのカタチを見ればわかるだろう。

聞けばこのビジョン グランツーリスモというカテゴリー、メーカー側は面倒がるどころかありがたく思っているという。それは「今、カッコいいカーデザインをトコトン追求できるステージがない」からだ。昔ならF1のレギュレーションもスポーツカーレースのレギュレーションも緩かったし、ラリー界にはグループBみたいな破壊的なカテゴリーがあった。しかしそれは、今では環境的にも安全的にも許されない。

が、仮想空間なら許される。ビジョン グランツーリスモというのは、期せずして今の厳しすぎる人間界&自動車界の決まりを象徴するようなクルマかもしれませんなぁ(苦笑)。

(文=小沢コージ/写真=峰 昌宏)
 

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