マツダCX-3 XDツーリング Lパッケージ(4WD/6AT)/アテンザセダンXD Lパッケージ(4WD/6AT)

安心して楽しめる 2015.11.06 試乗記 クリーンディーゼルエンジンに4WDシステムを組み合わせるマツダの2台、「CX-3」と「アテンザセダン」に試乗。東京から紅葉まっさかりの裏磐梯までを往復する800kmのロングツーリングを通して、4WDツアラーがもたらす走りの質を確かめた。

”マツダならでは”の4WD車を試す

最近の報道を見ていると、あとほんの5年か6年で“全自動の自動車”が完成するのではないかという錯覚を抱いてしまいそうになる。いや、ひょっとすると、一部のメーカーが「2020年までには実用化したい」としている自動運転技術の情報を目にした人は、少なからずそう思っているのではないかと、心配にもなってくる。

すでに実用化済みの多機能なクルーズコントロールシステムや、レーンキープシステムを緻密に制御して、高速道路のような限定的な道で実現されるいまの“準自動運転”に対して、ボタンひとつでどんな目的地にでも連れていってくれるという、多くの人々が夢想する“全自動運転”は、まだまだ遠く掛け離れた存在である。
けれども昨今の、あまりにも前のめりになった報道を見ていると、これでは人々を誤解させてしまうのも無理はないな……と、情報を送る側に立つ者として、申し訳ない気持ちにもなってしまう。

一方、そんな自動運転化競争と一線を画しているようにも思えるのが、テレビCMでもおなじみ、「Be a driver.」なる独創のスローガンを掲げてわが道を行く(?)マツダだ。

もちろん、このメーカーとて自動運転に無関心であろうはずはない。実際、各種のドライバー支援システムに関しても、「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」の名で呼ばれる、自動ブレーキをはじめとするさまざまなデバイスを量販モデルに搭載するなど、むしろ積極的な攻めの姿勢を見せるメーカーであることは明らかだ。

とはいえ、「ドライバーに“走る歓び”を感じさせる前提として、まず安全であることが重要」というスタンスを採るのは、マツダならでは。そして「これもまた同様の思想に基づいて開発している」とされるのが、同社の最新4WDモデルだ。今回は、そのうちの2車種に乗ってみた。

紅葉深まる裏磐梯の高原にたたずむ、「マツダCX-3」。今回は、最上級グレード「XDツーリング Lパッケージ」の4WDモデルをテストした。
紅葉深まる裏磐梯の高原にたたずむ、「マツダCX-3」。今回は、最上級グレード「XDツーリング Lパッケージ」の4WDモデルをテストした。

現行型「マツダ・アテンザ」の登場は、2012年11月。2年後の2014年11月には、デザインの化粧直しや安全装備の強化を盛り込んだビッグマイナーチェンジが施された。


	現行型「マツダ・アテンザ」の登場は、2012年11月。2年後の2014年11月には、デザインの化粧直しや安全装備の強化を盛り込んだビッグマイナーチェンジが施された。
テスト車「アテンザセダンXD Lパッケージ」のインテリア。シートをはじめとするピュアホワイトの本革素材が目を引く。
テスト車「アテンザセダンXD Lパッケージ」のインテリア。シートをはじめとするピュアホワイトの本革素材が目を引く。
「アテンザ」のメーターは、3眼式。右端の液晶画面には、運転支援システムを含む車両情報が表示される。
「アテンザ」のメーターは、3眼式。右端の液晶画面には、運転支援システムを含む車両情報が表示される。
ディーゼル専用のコンパクトクロスオーバー「CX-3」。その4WD車は、リアディファレンシャルやプロペラシャフトなど4WDシステムの大幅な軽量化や、潤滑油量の最適化、タイヤのスリップロスの低減などにより、21.0~23.4km/リッター(JC08モード)という優れた燃費性能を実現している。
ディーゼル専用のコンパクトクロスオーバー「CX-3」。その4WD車は、リアディファレンシャルやプロペラシャフトなど4WDシステムの大幅な軽量化や、潤滑油量の最適化、タイヤのスリップロスの低減などにより、21.0~23.4km/リッター(JC08モード)という優れた燃費性能を実現している。
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