第328回:“ヨンクの三菱”復活なるか?
オフロードイベントで感じた可能性と課題

2015.11.17 エッセイ
新型「パジェロスポーツ」
新型「パジェロスポーツ」

三菱自動車が、国内外で販売するSUVやピックアップトラックを集め、富士山麓のオフロードコースで試乗イベントを開催した。新型「パジェロスポーツ」をはじめとした最新モデルの“イッキ乗り”を通して、日本市場におけるスリーダイヤ復権の可能性に思いをはせる。

「パジェロスポーツ」は、1996年に「チャレンジャー」という名称で日本でデビュー。日本でカタログ落ちしてからも、タイやロシアなどで販売が続けられた。現行モデルは2015年8月にタイで発表された3代目。
「パジェロスポーツ」は、1996年に「チャレンジャー」という名称で日本でデビュー。日本でカタログ落ちしてからも、タイやロシアなどで販売が続けられた。現行モデルは2015年8月にタイで発表された3代目。
「パジェロスポーツ」のインストゥルメントパネルまわり。ステアリングホイールにはシフトパドルが装備されている。
「パジェロスポーツ」のインストゥルメントパネルまわり。ステアリングホイールにはシフトパドルが装備されている。
前席の座面と背もたれには、硬度の異なるパッドを重ねた多層構造を採用。サイドサポートを張り出させることで、高いホールド性を確保しているという。
前席の座面と背もたれには、硬度の異なるパッドを重ねた多層構造を採用。サイドサポートを張り出させることで、高いホールド性を確保しているという。
6:4分割可倒式の2列席。「パジェロスポーツ」には3列7人乗りの仕様も用意される。
6:4分割可倒式の2列席。「パジェロスポーツ」には3列7人乗りの仕様も用意される。

ブランド再建に向けた喫緊の課題

国内外からの多数のライバル出現などもあって、相対的に薄れつつあった「パジェロ」の存在感。それと入れ替わるように“ブランドの顔”としての役割を担ってきた「ランサーエボリューション」の生産終了。三菱にとっての喫緊の課題とは、「ブランドイメージの再確立」であるはずだ。

軽の商用車にはじまり、リッターカーからミニバンまでを取りそろえるメーカーにも関わらず、「ラインナップを代表するモデルは何なのか?」と問われた時に、誰もが思い浮かべる共通の解が見当たらないのは、何とも寂しいもの。
もちろん、そんなことはわざわざ外野から言われなくても、当の三菱で職務に携わるすべての人が痛いほど感じているはず。
かくして、そんな状況に置かれた三菱が、これから向かう方向を暗示しているのではないか? と思えるイベントが開催された。

富士山麓に位置するオフロードコースに一堂に会した三菱車の中にあって、一番の注目モデルは誕生したばかりの新型パジェロスポーツ。「えっ? パジェロスポーツって何者!?」とハナシが続きそうだが、それも無理はない。この最新三菱車は、実は「今のところ、日本で販売するかどうかは全くの未定」という、海外市場向けの専用モデルであるからだ。

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