ZFがモータースポーツ向け新型8ATを発表

2015.11.24 自動車ニュース

ZFがモータースポーツ向け新型8ATを発表

ドイツに本社を置く自動車部品サプライヤー、ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン(以下ZF)は2015年11月24日、モータースポーツ向け8段オートマチックトランスミッション(AT)「8P45R」を発表した。

■トルクコンバーターを廃止

今回ZFが発表した8P45Rは、2014年シーズン以降、ワンメイクレースの「BMW M235iレーシング カップ」で使用されてきた8AT「8HP」を進化させたもの。基本的な設計と構造は8HPから引き継がれており、4つのプラネタリーギアセットと5つのシフトエレメントで構成されているが、トルクコンバーターが廃止された点が大きく異なる。

トルクコンバーターを持たないため、発進プロセスは内部のシフトエレメントによって行う。またトランスミッションの入力側に設けられた振動ダンパーがエンジンからの振動を吸収するようになっている。

トルクコンバーターの廃止は軽量化にも役立っており、重量は約15%軽減された。内部の出力損失も低減されている。

8P45Rは、ギアレシオやシフトポイント、シフトスピードについて、モータースポーツでの厳しい要求に対応できるよう性能向上が図られているのも特徴。ギアレシオはクロス化されて間隔が狭められ、シフト時の回転落ちが抑えられている。8HPはレースの際に通常、1~6速のギアのみが使用されていたが、8P45Rではすべてのギアを動作レンジ内に適切に配置したため、8速すべてが使用できるようになっている。

8P45Rは2016年の第2四半期に市場投入される予定。当初は「BMW M235iレーシング」にのみ提供されるが、将来的には他メーカーのスポーツカーにも搭載していく計画という。

(webCG)

ZFの新しいモータースポーツ向けAT「8P45R」。

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