日本メーカー、LAショーで輝きを見せる【LAショー2011】

2011.11.17 自動車ニュース
「スバルBRZコンセプト -STI-」
日本メーカー、LAショーで輝きを見せる【LAショー2011】

【LAショー2011】日本メーカー、LAショーで輝きを見せる

アメリカ・カリフォルニア州のロサンゼルス・コンベンションセンターでロサンゼルスオートショーが開幕。2011年11月16日のプレスデイを皮切りに、西海岸の地で華やかな自動車の祭典が始まった。

■注目度ナンバーワンは「スバルBRZ」

東京モーターショーの開催が12月へとずれ込んだため、その前哨戦的な位置づけとなった今年のロサンゼルスオートショー。一時期は、北米最大規模のデトロイトモーターショーに追い付け追い越せ的な勢いを感じたときもあったが、2011年は残念ながらちょっとトーンダウンしていた感は否めなかった。

ワールドプレミア20台以上、北米プレミアなどを合わせると50台以上のニューモデルが登場するという触れ込みだったが、蓋を開けてみれば、ニューモデルの数はそれなりにあるもののほとんどが小粒。「おぉ、こんなクルマが出るのか!」といった衝撃を感じることは少なかった。逆に、「アメリカの景気は本当にヤバいんじゃないの?」という気にさせられるほど、将来にちょっと不安を感じるショーだったのである。

そんななか、明るい希望を抱かせる魅力的なニューモデルをひな壇に飾っていたのが日本のメーカーだ。一番の注目は、いろいろなモーターショーで「出る出る」と言われながらもその姿を現さなかった“スバル版のFT-86”「BRZ」がついにその全貌を明らかにしたのである。

「BRZコンセプト -STI-」という車名が示すとおり、まだコンセプトカーの段階なので、市販モデルとは異なる点も多い。しかし、「類推できるところはたくさんあります」という関係者の言葉どおり、その雰囲気は十分感じ取ることができた。ボディーサイドはかなり抑揚が付けられ、デフォルメされているが、全体的なイメージはほぼ「トヨタFT-86」のまま。フロントマスクとテールランプを中心としたリアまわりのデザインが異なる程度だ。全長×全幅×全高=4230×1800×1280mm。ホイールベースは2570mmに設定されている。2リッター水平対向直噴エンジンなど、機能面のアナウンスはこれまでとほとんど変わっていない。

市販車のイメージがつかめることだけでなく、このクルマにはさらなるメッセージが隠されている。鍵は「STI」。市販モデルのさらに先を行く提案がなされているのだ。フロントのリップスポイラー、リアにそそりたつGTウイング、18インチの大径タイヤ、軽量化と低重心化を図るカーボンルーフなどがそれだ。WRブルーパールIIのボディーカラーも、もちろんSTIブランドの忘れられないアイテムである。

「まずは素の状態でたっぷり楽しんでほしい」と関係者は語るが、最初の段階を十分楽しんだあとに、スバルとしてはこんなものも用意する予定がありますよというのがこの「BRZコンセプト -STI-」なのだ。つまり将来的に、BRZにはこのようなさらにスポーツカーとしての資質を伸ばしたモデルが登場するということになる。「ご希望があれば、応える用意はある」(関係者)ということなので、最初に登場する市販モデル同様、STIバージョンにも期待したい。

「ホンダ・フィットEV」
日本メーカー、LAショーで輝きを見せる【LAショー2011】
「フィットEV」の運転席まわりの様子。
日本メーカー、LAショーで輝きを見せる【LAショー2011】
新型「ホンダCR-V」
日本メーカー、LAショーで輝きを見せる【LAショー2011】

■ホンダも2台のニューモデルでアピール

そして、2台の新しい市販モデルを出してきたのがホンダだ。1台は昨年のロサンゼルスショーで、コンセプトカーのカタチで出展した「フィットEV」。もう1台はもはやミドルクラスまで成長した、SUV「CR-V」の4世代目である。

まず、新型「CR-V」。フロント周りに先代モデルの印象を残すものの、全体的なフォルム、とくにロングルーフに“く”の字に折れ曲がった大型のテールランプや三角形のリアクオーターウィンドウなど、リアのデザインは大きく変わった。
全長×全幅×全高=4535×1820×1655mm。パッと見は、さらに大型化が図られたかと思うほど大きく見える。しかし、ホンダお得意の低重心化により背丈は30mmほど低くなり、全長も先代モデルより短い。

エンジンは、これまでの2.4リッター直4をさらに進化させたもの。最高出力は185psで燃費が従来モデルよりも約10%向上しているのが特長である。インテリジェントコントロールシステムを備えた新しいリアルタイム4WDシステムが搭載された。北米では来月12月15日から販売される予定。日本にもほどなく導入されるはずだ。

「フィットEV」は、ホンダ初の本格EVだ。ちなみに、ガソリンエンジン、ハイブリッド、EVの3つのパワートレインを持つ初めてのクルマでもある。
東芝製の20kWhのリチウムイオン電池を床下に搭載。室内スペースの犠牲を最小限に抑えながらEV化を図っている。充電時間は北米の240Vで3時間程度。125psの電気モーターは「FCXクラリティ」と同じものが採用されている。US-LA4モードの航続距離はリーフよりも40km長い198km。アメリカEPAのガソリン等価換算燃費では49.4km/リッターとなる。来年夏に発売し、3年間で1100台の販売を予定しているという。

そのほか、日産が、今夏のぺブルビーチで初お披露目したミドルサイズSUV「インフィニティJX」をショーデビューさせている。


日本メーカー、LAショーで輝きを見せる【LAショー2011】
「ホンダCR-V」のインテリア。
日本メーカー、LAショーで輝きを見せる【LAショー2011】
「インフィニティJX」
日本メーカー、LAショーで輝きを見せる【LAショー2011】

(文と写真=新井一樹)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。