スバルWRX STI S207(4WD/6MT)

ベース車とは如実に違う 2015.12.19 試乗記 高性能スポーツセダン「スバルWRX STI」をベースに、STI(スバルテクニカインターナショナル)が独自のチューニングを施したコンプリートカー「S207」。400台限定のスペシャルモデルならではの、“ツルシのWRX STI”との違いを明らかにする。

第一印象は「おっかないクルマ」

S207を運転しての第一印象は、正直あまりイイ感じではなかった。撮影が終わったクルマを自宅前まで届けてくれた編集部ホッタ君を横にのっけて近くの鉄道駅まで。そこから戻って……の、合計1kmぐらいの試乗……というかなんというか。一発目のコーナー、信号の四つ角でなにげにハンドルをきったらイン側の縁石ならぬ電柱に横ッパラをコスりそうな気がしてビックリとか、発進やギアチェンジの際にエンジン+トランスミッションさらにはその先の駆動系もふくめてギクンと揺らさずにクルマをコロがすのにちょっと気をつかったりとか、なにやらおっかなげなクルマという印象をもった。

レカロかなんかのハデな形状のシートにズブッと埋まりながら、「サイズ感がイマイチよくわからないクルマだなあ」というのもありつつの、ソロソロ運転。ノロノロ走行。なんかの原稿を書き終えてヘロヘロになってもうバタンキューしたいのにクルマの到着を待ちわびていーかげん夜中だし……という状況が“あまりイイ感じではなかった”の主要因ではあったのだけど、ひとついいたいのはそのシート。クッションが肉厚でかつ座るとズブッと埋まるような感じになるタイプの物件てのはアレ、どうなんでしょう。なんていうか、自分がいま乗っているクルマのことがイマイチよくわからなくなるような。競技用のシュッと薄造りの背もたれふくめて一体成形モノとかだったらば、また話は大いに違ってくるわけですが。

閑話休題(笑)。ちゃんと眠ってスッキリ目覚めた翌日のドライブ。S207、別に乗りにくくて困っちゃうようなクルマではなかった。乗りやすすぎて笑っちゃうほどではなかったとしても……なのは、ひとつにはスロットル全オフからの踏み始め。そこのところのエンジンの反応をもうちょっと穏やかというか滑らかにしてもらえると、いいなあ。発進。ギアチェンジ。ギアチェンジなしの走行中の、全オフからの踏み始め。現状は、ちょっとビクッと系。なので少々、気をつかう。

各所に施された「STI」のロゴや、赤やシルバーの装飾パネルが特徴的な「S207」のインテリア。センターコンソールには同車が400台の限定モデルであることを表す、シリアルナンバープレートが装着されている。


	各所に施された「STI」のロゴや、赤やシルバーの装飾パネルが特徴的な「S207」のインテリア。センターコンソールには同車が400台の限定モデルであることを表す、シリアルナンバープレートが装着されている。
大腿(だいたい)部のサポート性と腰まわりのホールド性を重視し、レカロ社と共同開発したという「S207」専用のバケットシート。シートヒーターやサイドエアバッグが装備されている。
大腿(だいたい)部のサポート性と腰まわりのホールド性を重視し、レカロ社と共同開発したという「S207」専用のバケットシート。シートヒーターやサイドエアバッグが装備されている。
フロントシートと同様、ブラックを基調にシルバーのアクセントが施されたリアシート。赤いシートベルトは「NBRチャレンジパッケージ」および「NBRチャレンジパッケージ イエローエディション」のみに採用される。
フロントシートと同様、ブラックを基調にシルバーのアクセントが施されたリアシート。赤いシートベルトは「NBRチャレンジパッケージ」および「NBRチャレンジパッケージ イエローエディション」のみに採用される。

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