【スペック】THP155:全長×全幅×全高=4530×1871×1512mm/ホイールベース=2727mm/車重=1420kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブターボ(156ps/6000rpm、24.5kgm/1400-4000rpm)(欧州仕様車)

シトロエンDS5【海外試乗記】

シトロエン流グランツーリスモ 2011.11.16 試乗記 シトロエンDS5 THP155(FF/6AT)/THP200(FF/6MT)/ハイブリッド4(FF/6AT)

シトロエン「DSライン」の最新モデル「DS5」が登場。東京モーターショーでの実車確認を前に、新型クロスオーバーモデルの走りをフランスからリポートする。

量ではなく質を極める

シトロエン「DSライン」の第3弾にして現時点でのトップレンジとなる「DS5」は、2つの面で既存の「DS3」や「DS4」とは異なる。1つめは2005年のフランクフルトショー発表の「C-スポーツラウンジ」というコンセプトカーの具現であること。2つめは、DS3やDS4では「C3」「C4」と共通だったプラットフォームやインストゥルメントパネルが、“独自”の設計となることだ。

さすがフラッグシップ、贅(ぜい)を尽くしていると思うかもしれないが、種を明かせば、プラットフォームはDS4やC4のストレッチ版。4530×1871×1512mmのボディーは「Cライン」で同格となる「C5」より265mmも短く、そのC5に与えられるオイル/ガス併用の電子制御サスペンション、ハイドラクティブIIIは装備されない。
ちなみに南仏で行われた国際試乗会で本国のスタッフに尋ねたところ、サイズについては当初から「C5」よりコンパクトにするつもりだったとのこと。にもかかわらず、フランスでの価格は同じエンジンを積むC5より1500〜2000ユーロ(約16万〜21万円)高い。欧州でのライバルは「BMW3シリーズ」や「アウディA4」だという。

またエンジンは、C5が積んでいた3リッターV6はなく、HDi(直噴ディーゼルターボ)を含めてすべて4気筒となる。唯一のガソリンユニットである1.6リッター直噴ターボには出力違いで156psと200psが用意され、「プジョー3008」と共通メカではあるが、シトロエンで初めてとなる「ハイブリッド4」もラインナップされるという。

この説明を聞いて、DSラインの目指すところがかなりクリアになった。ボディーの大きさやメカニズムの複雑さで差をつけるのは過去の価値観であり、どれだけ独創的なデザインや先進的なテクノロジーを与えるかという、量ではなく質のアドバンテージをウリにしたプレミアムカーというわけだ。


シトロエンDS5【海外試乗記】の画像
シトロエンで初めて採用される直噴ディーゼルハイブリッドモデル「ハイブリッド4」のリアエンブレム。
【スペック】ハイブリッド4:全長×全幅×全高=4530×1871×1513mm/ホイールベース=2727mm/車重=1660kg/駆動方式=4WD/2リッター直4DOHC16バルブ・コモンレールディーゼルターボ(163ps/3850rpm、30.6kgm/1750-3500rpm)、モーター(37ps/1290-7500rpm、20.4kgm/0-1290rpm)(欧州仕様車)
シトロエンで初めて採用される直噴ディーゼルハイブリッドモデル「ハイブリッド4」のリアエンブレム。
【スペック】ハイブリッド4:全長×全幅×全高=4530×1871×1513mm/ホイールベース=2727mm/車重=1660kg/駆動方式=4WD/2リッター直4DOHC16バルブ・コモンレールディーゼルターボ(163ps/3850rpm、30.6kgm/1750-3500rpm)、モーター(37ps/1290-7500rpm、20.4kgm/0-1290rpm)(欧州仕様車)
シトロエンDS5【海外試乗記】の画像
シトロエンDS5【海外試乗記】の画像
関連記事
  • シトロエンC5ツアラー ファイナルエディション(FF/6AT)【試乗記】 2015.11.2 試乗記 ハイドラクティブサスペンションを搭載する最後のモデル「C5ツアラー ファイナルエディション」に試乗。シトロエン独自の油圧サスペンションシステムがもたらす、乗り心地の妙味を報告する。
  • 第407回:DSの「第2章」が始まる
    ブランド統括責任者が語るこれからのDS
    2017.4.28 エディターから一言 日本でも専売店「DSストア」をオープンするなど、“攻め”の姿勢を見せているフランスのDSオートモビル。同社のブランド統括責任者、エリック・アポド氏にインタビューし、大きな変化を遂げようとしているDSの今、そして将来について聞いた。
  • シトロエン・グランドC4ピカソ フィールBlueHDi(FF/6AT)【試乗記】 2017.3.20 試乗記 シトロエンの7人乗りミニバン「グランドC4ピカソ」に、“シリーズ最大のハイライト”とアピールされるディーゼルエンジン搭載モデルが登場。自慢の走行性能や、このクルマならではの使い勝手をじっくりとチェックした。
  • シトロエンC5 エクスクルーシブ(FF/6AT)【試乗記】 2010.8.20 試乗記 シトロエンC5エクスクルーシブ(FF/6AT)
    ……459.0万円

    1.6ターボと6ATを積んだ、「C5」の新グレードに試乗。シトロエンのミドルセダンはどんな走りをみせるのか。
  • シトロエンDS5シック(FF/6AT)【試乗記】 2012.7.22 試乗記 シトロエンDS5シック(FF/6AT)
    ……445万円

    スタイリングと実用性の類いまれなる融合例(!?)として目下話題の「シトロエンDS5」。見てよし、触れてよしの希代のクロスオーバーは、どんな走りの後味を残すのか。
  • 仏プジョー、本国で「308」をマイナーチェンジ 2017.5.8 自動車ニュース フランスのグループPSAは2017年5月5日、「プジョー308」のマイナーチェンジモデルの概要を発表した。フロントまわりのデザインが変更を受けるほか、先進運転支援システムが強化される。
  • ファッションモデルとコラボした特別な「DS 3」が登場 2017.5.8 自動車ニュース プジョー・シトロエン・ジャポンは2017年5月8日、「DS 3」「DS 3カブリオ」に特別仕様車「DS 3 INES DE LA FRESSANGE(イネス・ド・ラ・フレサンジュ)」を設定し、80台限定で販売を開始した。
  • トヨタ・プリウスPHV S“ナビパッケージ”(FF/CVT)【試乗記】 2017.4.21 試乗記 “恋する充電プリウス~♪”で知られる「プリウスPHV」がフルモデルチェンジして登場。EVとしての基本性能に磨きをかけつつ、素の「プリウス」よりも男前になった2代目の魅力に迫る。充電コストなど、最適な使用環境についても考えた。
  • フェラーリGTC4ルッソT(FR/7AT)【海外試乗記】 2017.4.18 試乗記 V12からV8ターボへ、4WDからFRへと改められた「フェラーリGTC4ルッソT」は、見た目からすればGTC4ルッソ・シリーズの追加グレードだ。しかし乗ればその差は歴然。V12モデルとは似て非なるグランツーリスモに仕上がっていた。
  • プジョーが「3008」のディーゼルモデルを発表 2017.4.10 自動車ニュース プジョーの最新SUV「3008」にディーゼルモデルの「GT BlueHDi」が登場。最高出力180ps/3750rpm、最大トルク400Nm/2000rpmを発生する2リッター直4直噴ディーゼルターボエンジンを搭載しており、18.7km/リッターという燃費性能を実現している。
ホームへ戻る