新型アウディQ7、日本国内で正式デビュー

2016.01.14 自動車ニュース
「アウディQ7 2.0 TFSIクワトロ」
「アウディQ7 2.0 TFSIクワトロ」

新型「アウディQ7」日本国内で正式デビュー

アウディ ジャパンは2016年1月14日、プレミアムSUV「アウディQ7」の新型を同年3月下旬に発売すると発表した。

ボディーサイズは、先代モデルよりもわずかに縮小。一方で、ホイールベースは延長され、室内空間の拡大が図られた。
ボディーサイズは、先代モデルよりもわずかに縮小。一方で、ホイールベースは延長され、室内空間の拡大が図られた。
発表会では、2016年1月1日にアウディ ジャパンの社長に就任した斎藤 徹氏があいさつに立ち、「アウディの国内販売は、この先10年伸びていくポテンシャルがあります」などと意欲を示した。
発表会では、2016年1月1日にアウディ ジャパンの社長に就任した斎藤 徹氏があいさつに立ち、「アウディの国内販売は、この先10年伸びていくポテンシャルがあります」などと意欲を示した。

■最大300kgの軽量化に成功

アウディQ7は、プレミアムSUVブームの火付け役となった「ポルシェ・カイエン」や「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」と基本設計を共有しながら、5シーターに加えて7シーターを設定し、独自のフルタイム4WDシステム「クワトロ」を採用するなど、そのユニークなキャラクターが人気を呼んだアウディ初のSUV。
日本でも2006年に発売されたが、2013年には国内での販売を終了している。それだけに新型導入への要望は強く、約3年のブランクを経て日本市場に再投入されることになった。

新型Q7は、アウディの縦置きエンジン用の新プラットフォーム「MLB evo」を採用することにより、軽量化や安全装備の向上を果たしたのが大きな特徴だ。ボディーサイズは、全長5070mm、全幅1970mm、全高1735mmと先代よりもわずかに小さくなった程度だが、車両重量は、2リッターモデルの「2.0 TFSI」で2000kg前後と、アルミ複合ボディーの採用や各部の軽量化により最大300kgの重量減に成功している。(※数値は社内参考値。以下同様)

インテリアは、これまでの垂直基調から一転、水平基調のデザインが採用された。
インテリアは、これまでの垂直基調から一転、水平基調のデザインが採用された。
2列目シートは3分割式で、個々に前後110mmのスライド機能が備わる。7人乗り仕様車では、写真のように2列目を前転させて3列目に乗り込む。
2列目シートは3分割式で、個々に前後110mmのスライド機能が備わる。7人乗り仕様車では、写真のように2列目を前転させて3列目に乗り込む。

■内外装ともイメージチェンジ

先代がやや丸みを帯びたエクステリアデザインを採用していたのに対し、新型は力強いラインにより精悍(せいかん)なイメージに仕上げられている。ワイドなシングルフレームグリルやダブルアローデザインのヘッドライト、“光が流れるウインカー”のダイナミックターンインジケーターを採用するLEDテールライトなどが、新世代アウディであることを示している。

インテリアは、水平基調のデザインとし、エアベントとダッシュボードを帯状のデザインで統一することによりワイドさを強調。また、運転席と助手席を囲むようなラップアラウンドデザインなどにより、ラウンジのような雰囲気を作りあげている。メーターパネルはフルデジタル式のアウディ バーチャルコックピットを用意し、走行に必要な車両情報に加えて、地図やオーディオの操作などを可能にしている。テレマティクスサービスのアウディ コネクト/アウディ コネクトナビゲーターは3年間無償で提供される。

乗車定員は標準では2列シートの5人乗りだが、オプションで3列シートの7人乗り仕様を選ぶことも可能だ。セカンドシートは独立した3つのシートが用意され、それぞれ、スライドとリクライニングが可能。また、7人乗り仕様のサードシートは分割可倒式となる。

新型では、「Q7」として初めて2リッター直4エンジン搭載モデルがラインナップされる。
新型では、「Q7」として初めて2リッター直4エンジン搭載モデルがラインナップされる。
ラゲッジスペースの容量は、3列シート仕様車の場合で295リッター。電動スイッチを使って3列目を折りたたむことにより(写真の状態)、770リッターにまで拡大できる。
ラゲッジスペースの容量は、3列シート仕様車の場合で295リッター。電動スイッチを使って3列目を折りたたむことにより(写真の状態)、770リッターにまで拡大できる。
オプションで、後輪の操舵(そうだ)システムが選択できる新型「Q7」。これにより、1m小さい回転半径で旋回できるようになる。
オプションで、後輪の操舵(そうだ)システムが選択できる新型「Q7」。これにより、1m小さい回転半径で旋回できるようになる。
太く角ばったシングルフレームグリルが目を引く、新型「アウディQ7」のフロントまわり。ヘッドランプは、バイキセノン/LED/マトリクスLEDの3タイプが用意される。
太く角ばったシングルフレームグリルが目を引く、新型「アウディQ7」のフロントまわり。ヘッドランプは、バイキセノン/LED/マトリクスLEDの3タイプが用意される。

■追ってPHEV仕様も導入

エンジンは、最高出力252ps/5000-6000rpm、最大トルク37.7kgm/1600-4500rpmの2リッター直列4気筒ターボと、333ps/5500-6500rpmと44.9kgm/2900-5300rpmを発生する3リッターV6スーパーチャージャー付きが用意され、ともに、8段ATとフルタイム4WDのクワトロが組み合わされる。燃費(社内参考値)は、直4モデルが12.6km/リッター。V6モデルは11.7km/リッターで、従来のV6モデル(8.6km/リッター)に比べて4割近く向上した。
クワトロはほかの縦置きエンジンモデルと同様、セルフロッキングセンターデフを採用し、通常は前40:後ろ60の割合に、状況に応じて70:30から15:85までの範囲で、前後のトルクを自動的に配分する。

サスペンションは、新開発の前後5リンク式を採用。通常のコイルスプリング式に加えて、エアスプリングを用いた「アダプティブエアサスペンション」を選ぶことができる。また、後輪操舵(そうだ)の「オールホイールステアリング」も用意される。

安全装備の充実も新型の特徴で、追突を回避、あるいは被害を軽減する自動ブレーキなど含む「アウディ プレセンスシティ」をはじめ、渋滞アシスト機能を備えた「アダプティブクルーズコントロール」、駐車時のステアリング操作を自動で行う「パークアシスト」などを全車に標準装備とした。ハイビーム使用時、カメラが対向車や前走車を認識すると、眩惑(げんわく)しないよう最適な配光を自動的に調整する「マトリクスLED」はオプション設定される。

ラインナップは、2リッターの「2.0 TFSIクワトロ」(804万円)と3リッターの「3.0 TFSIクワトロ」(929万円)の2モデル。2016年の後半には、プラグインハイブリッドモデルの導入も予定されている。

(文=生方 聡)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

Q7の他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • アウディQ3 2.0 TFSIクワトロ 180PS(4WD/7AT)【試乗記】 2015.6.4 試乗記 デビューから3年を経てマイナーチェンジが施された、アウディのSUV「Q3」。内外装やパワーユニットがリファインされた最新型に乗ってみると、このクルマが幅広いユーザーに選ばれる理由がわかってきた。
  • アウディA4アバント1.4 TFSIスポーツ(FF/7AT)【試乗記】 2016.12.26 試乗記 ダウンサイジングターボエンジンやApple CarPlay、渋滞時の運転支援システムなど、先進機能を備えた「A4アバント1.4 TFSIスポーツ」に試乗。筆者が「未来を感じた」という背景には、アウディのクルマづくりへの真摯(しんし)な姿勢があった。
  • BMW M140i(FR/8AT)【試乗記】 2016.12.20 試乗記 実用的な5ドアハッチバックのボディーに、340psの直6ターボエンジンを搭載した「BMW M140i」。ベーシックモデルの2倍の排気量から、2.5倍のパワーを発生するハイパフォーマンスモデルは、刺激と同時に懐の深さも持ち合わせていた。
  • アウディRS Q3パフォーマンス(4WD/7AT)【試乗記】 2016.10.5 試乗記 オンロードでの動力性能に特化した高性能SUV「アウディRS Q3」が、さらにパフォーマンスを高めた「RS Q3パフォーマンス」に進化。レーシングマシンも手がけるアウディの“特殊部隊”クワトロGmbHが鍛えた、公道マシンの出来栄えを確かめた。
  • フォルクスワーゲン、新型「ティグアン」を発売NEW 2017.1.17 自動車ニュース フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2017年1月17日、新型「ティグアン」を発表し、同日発売した。「TSIコンフォートライン」「TSIハイライン」「TSI Rライン」の全3グレード構成で、車両価格は360万円から。
ホームへ戻る