「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2011」開催【SUPER GT 2011】

2011.11.14 自動車ニュース
GT300(決勝レース2)のスタートシーン。
「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2011」開催【SUPER GT 2011】

【SUPER GT 2011】「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2011」開催

2011年11月11-13日、静岡県の富士スピードウェイを舞台に「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2011」(以下、スプリントカップ)が開催された。

今シーズンのチャンピオンマシンである、No.46 S Road MOLA GT-R。スプリントカップでもその強さを存分に見せつけた。
今シーズンのチャンピオンマシンである、No.46 S Road MOLA GT-R。スプリントカップでもその強さを存分に見せつけた。
今年で2回目となるスプリントカップ。観客は、フォーミュラ・ニッポン(写真)とSUPER GT、両カテゴリーのマシンの走りを楽しむことができる。
今年で2回目となるスプリントカップ。観客は、フォーミュラ・ニッポン(写真)とSUPER GT、両カテゴリーのマシンの走りを楽しむことができる。
GT300クラスは、シーズン中の勢いそのままに、No.4 初音ミク グッドスマイルBMWが決勝レースを2戦連続で制した。
GT300クラスは、シーズン中の勢いそのままに、No.4 初音ミク グッドスマイルBMWが決勝レースを2戦連続で制した。

■盛りだくさんなレースイベント

昨年、国内最高峰レースのフォーミュラ・ニッポンとSUPER GTを同日開催する史上初のイベントとなったスプリントカップは、1969年に創設されたJAFグランプリのタイトルが20年ぶりにかけられたこともあり、大いに注目を集めた。
そもそもJAFグランプリは、F2やスポーツプロトタイプカーなど単一のカテゴリーに対して設定されていたもの。昨年のスプリントカップでは、フォーミュラ・ニッポン、それにSUPER GTのGT500クラスならびにGT300クラスの各ウィナーにこの名誉あるタイトルが贈呈された。

3日間の日程で3カテゴリーのレースを実施し、それぞれのウィナーにJAFグランプリを贈るという大枠は今年も継承されたが、競技形態の細部は見直されている。昨年は土曜日と日曜日に1回ずつ決勝レースが開催されたフォーミュラ・ニッポンは、今年は土曜日に公式予選が、日曜日に決勝レースが1回だけ行われることとなった。フォーミュラ・ニッポンに参戦するドライバーの多くがSUPER GTのGT500クラスにもエントリーしているため、フォーミュラ・ニッポンの2レース開催はドライバーに負担が大きすぎると判断されたからだ。

いっぽうのSUPER GTは、昨年同様、土曜日と日曜日に1レースずつ行われたものの、ドライバーふたりで1チームを組み、土曜日と日曜日の成績を総合して順位を決める形に改められた。つまり、昨年はフォーミュラ・ニッポンとSUPER GTの双方で土曜日と日曜日にそれぞれJAFグランプリ・ウィナーが誕生したが、今年はそれが日曜日に限定されたと考えればいい。

このイベントは、スプリントカップの名称どおり、3カテゴリーとも22周=100kmのスプリントレースとして開催される。通常のシリーズ戦ではローリングスタートを採用するSUPER GTでも、フォーミュラ・ニッポン同様、静止状態から発進するスタンディングスタート形式が昨年に続いて採用された。また、フォーミュラ・ニッポンもSUPER GTも決勝レース中のピットストップは義務づけられていないので、シリーズ戦以上にスピーディーでスリリングなバトルが期待できる。
なお、SUPER GTではGT500クラスとGT300クラスを混走させず、それぞれ別個にレースを実施する点もシリーズ戦にはない特徴といえる。

フォーミュラ・ニッポンの決勝を制した、TEAM IMPULのジョアオ・パウロ・デ・オリベイラ。
フォーミュラ・ニッポンの決勝を制した、TEAM IMPULのジョアオ・パウロ・デ・オリベイラ。
SUPER GTの決勝レースは土曜と日曜に1戦ずつ行われ、その総合成績で勝者が決められた。写真は、GT500クラス(レース2)のスタートシーン。
SUPER GTの決勝レースは土曜と日曜に1戦ずつ行われ、その総合成績で勝者が決められた。写真は、GT500クラス(レース2)のスタートシーン。
GT500クラス決勝レース2の入賞者たち。写真左から、柳田真孝(No.46 S Road MOLA GT-R)、 伊沢拓也 (No.100 RAYBRIG HSV-010)、金石年弘 (No.17 KEIHIN HSV-010)。
GT500クラス決勝レース2の入賞者たち。写真左から、柳田真孝(No.46 S Road MOLA GT-R)、 伊沢拓也 (No.100 RAYBRIG HSV-010)、金石年弘 (No.17 KEIHIN HSV-010)。

■チャンピオン経験者、強し

3日間のスケジュールは、金曜日がフォーミュラ・ニッポンのフリー走行に加え、SUPER GTのフリー走行ならびに2回の公式予選を実施。そして土曜日にはフォーミュラ・ニッポンの公式予選とSUPER GTの決勝レース1、そして日曜日にはフォーミュラ・ニッポンの決勝レースとSUPER GTの決勝レース2が行われる予定だった。
ところが金曜日の午後、SUPER GTの1回目の公式予選を行っていたころから雨脚が非常に強くなり、SUPER GTの公式予選2回目は土曜日の午前中に持ち越されることになった。幸い、土曜日も日曜日も雨は降ることなく、残りのスケジュールは順調に実施された。

3カテゴリーのうち、フォーミュラ・ニッポンでは2010年のチャンピオンであるジョアオ・パウロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が圧倒的な速さを見せ、予選でポールポジションを獲得すると決勝でも一度もトップの座を明け渡すことなく、2位の石浦宏明(Team LeMans)に6.4秒の大差をつけて栄冠を勝ち取った。3位はシリーズ2位となったPETRONAS TOM'Sの中嶋一貴。
SUPER GTのGT300クラスでは、今年念願の初タイトルを手に入れたNo.4 初音ミク グッドスマイル BMWが2戦連続で決勝レースを制し、谷口信輝と番場 琢がJAFタイトルを勝ち取った。

SUPER GTのGT500クラスでは、今年のチャンピオンであるNo.46 S Road MOLA GT-R(ロニー・クインタレッリ/柳田真孝組)が2回の公式予選を制したものの、決勝レース2に出場した柳田は2位に終わり、No.100 RAYBRIG HSV-010に乗る伊沢拓也が快勝。ただし、同じNo.100 RAYBRIG HSV-010に乗る山本尚貴は決勝レース1を8位で終えていたため、総合の1位はNo.46 S Road MOLA GT-Rが勝ち取った。No.100 RAYBRIG HSV-010は2位。総合3位は、脇阪寿一が決勝レース1で3位、そしてアンドレ・クートが決勝レース2で6位に入ったNo.35 D'STATION KeePer SC430が手に入れた。

なお、ドライバーを出身地によって東西に分け、各ドライバーの成績に物販の売り上げも加味して決める団体戦「東西対抗戦」は、762対628で東軍に軍配が上がった。
日曜日は快晴に恵まれたこともあり、4万500人の観客が来場。3日間の観客動員数は7万700人を数え、昨年に続きイベントは成功裏に終わった。

(文=小林祐介/写真提供=GTA、Formula NIPPON)

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