ホンダがクラリティ フューエルセルを発売

2016.03.11 自動車ニュース
「ホンダ・クラリティ フューエルセル」
「ホンダ・クラリティ フューエルセル」

ホンダが「クラリティ フューエルセル」を発売

本田技研工業は2016年3月10日、燃料電池車「クラリティ フューエルセル」のリース販売を開始した。

クラリティ フューエルセル」のリアビュー。ボディーカラーは3色が用意されている。
「クラリティ フューエルセル」のリアビュー。ボディーカラーは3色が用意されている。
内装にはスエード調の表皮素材やブラックの木目調パネルなどが用いられている。
内装にはスエード調の表皮素材やブラックの木目調パネルなどが用いられている。
クラリティ フューエルセル」のカットモデル。
「クラリティ フューエルセル」のカットモデル。
ボンネットの下には、モーターと燃料電池スタックが縦積みの形で搭載されている。
ボンネットの下には、モーターと燃料電池スタックが縦積みの形で搭載されている。
ホンダが岩谷産業と共同開発した「スマート水素ステーション」。水素の生成からクルマへの充てんまでの機能をコンパクトにまとめたもので、簡単な配管作業だけで水素ステーションの設置が可能となる。
ホンダが岩谷産業と共同開発した「スマート水素ステーション」。水素の生成からクルマへの充てんまでの機能をコンパクトにまとめたもので、簡単な配管作業だけで水素ステーションの設置が可能となる。
外部給電器の「パワーエクスポーター9000」。クラリティ フューエルセル」のバッテリーから電力を取り出すことが可能で、100Vの出力端子が6つ、200Vの出力端子が1つ備わっている。
外部給電器の「パワーエクスポーター9000」。「クラリティ フューエルセル」のバッテリーから電力を取り出すことが可能で、100Vの出力端子が6つ、200Vの出力端子が1つ備わっている。
クラリティ フューエルセル」と本田技研工業の八郷隆弘社長(手前)。奥の3人は、左から同社の峯川 尚専務、三部敏宏執行役員、クラリティ フューエルセルの開発責任者である、本田技術研究所の清水 潔氏。
「クラリティ フューエルセル」と本田技研工業の八郷隆弘社長(手前)。奥の3人は、左から同社の峯川 尚専務、三部敏宏執行役員、クラリティ フューエルセルの開発責任者である、本田技術研究所の清水 潔氏。

■まずはリース販売からスタート

ホンダ・クラリティ フューエルセルは、水素と酸素の化学反応によって発生させた電気を利用して走行する燃料電池車(FCV)である。ホンダは1980年代の後半からFCVの開発を行っており、2002年には日本とアメリカで「FCX」のリースを開始。2008年にはセダンタイプの「FCXクラリティ」のリース販売を始めている。

今回のクラリティ フューエルセルは、パワーユニットの省スペース化による優れたパッケージングを特長としており、セダンタイプのFCVとして初の5人乗りを実現。“ゼロエミッションビークルで世界トップクラス”とうたわれる一充てん走行可能距離や、約3分という水素充てん時間の短さなどとも相まって、ガソリン車と変わらない使い勝手をかなえているとアピールされる。

価格は766万円。導入初年度は自治体や企業を中心としたリース販売のみとし、1年半ほどの猶予を経てから、個人向けの一般販売を開始する。導入初年度の国内販売目標は年間200台。2016年中に米国や欧州にも投入するとしている。

■パワーユニットの小型化が実現した高効率パッケージ

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4915×1875×1480mm、ホイールベース=2750mmと、従来モデルのFCXクラリティからひとまわり拡大。空力性能を重視したスタイリングこそ同車と似ているものの、パワーユニットやシャシーなどは一新されている。

特にパワーユニットについては、燃料電池スタックを構成するセルの出力を1.5倍に高めることで、スタック全体の出力は保ちつつセルの数を30%削減。セル自体も構造の見直しによって高さを20%低めている。これらの改良により、燃料電池スタックは従来ものと比べて33%の小型化を実現した。
一方、駆動用モーターとその制御ユニットについては、これまで“縦積み”にしていたものを“横倒し”にして搭載。その上に先述の燃料電池スタックを積むことで、パワーユニットのすべてをボンネットの下に収めることに成功した(従来モデルでは、燃料電池スタックはセンタートンネル内に搭載されていた)。

一方、駆動用のリチウムイオンバッテリーは前席の床下に、水素タンクは後席の床下および後席とトランクルームの間に搭載。タンクの容量はそれぞれ24リッターと117リッター、公称使用圧力は70MPaとなっている。

プラットフォームについては、事故の際に乗員やバッテリー、水素タンクを守ることを重視し、新しい骨格構造を開発。フロントサイドフレームとフロアフレーム、リアサブフレームをストレートにつなげることで強度を確保している。なお、この新プラットフォームについては、今後、新しいプラグインハイブリッド車にも採用される予定だ。

空力についても配慮がなされており、ボディーの各所にフロントエアカーテンやリアエアカーテン、リアタイヤカバーなどの空力デバイスを採用。これらの技術の採用により、クラリティ フューエルセルは従来モデルをおよそ30%上回る、約750kmという一充てん走行可能距離を実現している。

(webCG)
 

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