キャデラックから最上級セダンのCT6が登場

2016.04.27 自動車ニュース
「キャデラックCT6」とキャデラックのチーフマーケティングオフィサー、ウヴァ・エリングハウス氏(写真向かって右)、ゼネラルモーターズ・ジャパン代表取締役社長の石井澄人氏(同右)。
「キャデラックCT6」とキャデラックのチーフマーケティングオフィサー、ウヴァ・エリングハウス氏(写真向かって右)、ゼネラルモーターズ・ジャパン代表取締役社長の石井澄人氏(同右)。

キャデラックから最上級セダンの「CT6」が登場

ゼネラルモーターズ・ジャパンは2016年4月26日、キャデラックの最上級セダン「CT6」を発表した。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=5190×1885×1495mm、ホイールベースは3110mm。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=5190×1885×1495mm、ホイールベースは3110mm。
ボディーカラーは「ラジアントシルバーメタリック」「クリスタルホワイトトゥリコート」「ステラ―ブラックメタリック」の3色が設定される。
ボディーカラーは「ラジアントシルバーメタリック」「クリスタルホワイトトゥリコート」「ステラ―ブラックメタリック」の3色が設定される。
「キャデラックCT6」のインストゥルメントパネルまわり。
「キャデラックCT6」のインストゥルメントパネルまわり。
シート表皮はレザーが標準。リアの中央席を除く4座にはマッサージ機能が備わる。
シート表皮はレザーが標準。リアの中央席を除く4座にはマッサージ機能が備わる。
リアシートには電動調整式のリクライニングおよびスライド調整機構が装備される。
リアシートには電動調整式のリクライニングおよびスライド調整機構が装備される。
新開発の3.6リッターV6直噴エンジン。最高出力340ps、最大トルク39.4kgmを発生する。
新開発の3.6リッターV6直噴エンジン。最高出力340ps、最大トルク39.4kgmを発生する。
8段ATのシフトセレクター。「CT6」にはシフトパドルが装備されており、手動での変速も可能。
8段ATのシフトセレクター。「CT6」にはシフトパドルが装備されており、手動での変速も可能。
走行モードの切り替えはセンターコンソールのスイッチで行う。
走行モードの切り替えはセンターコンソールのスイッチで行う。
タイヤサイズは前後共通で245/40R20 となっている。
タイヤサイズは前後共通で245/40R20 となっている。
「CUE」と呼ばれるインフォテインメントシステム。タッチスクリーンに加え、センターコンソールのタッチパッドでも操作が可能となった。
「CUE」と呼ばれるインフォテインメントシステム。タッチスクリーンに加え、センターコンソールのタッチパッドでも操作が可能となった。
「CT6」には34個のスピーカーを備えたボーズの「Panaray(パナレイ)」オーディオシステムが標準装備される。
「CT6」には34個のスピーカーを備えたボーズの「Panaray(パナレイ)」オーディオシステムが標準装備される。
フロントグリルを飾るキャデラックのエンブレム。
フロントグリルを飾るキャデラックのエンブレム。

■全長5.2mに迫る巨体でありながら、俊敏な走りを実現

CT6は、ボディーサイズが全長×全幅×全高=5190×1885×1495mm、ホイールベースが3110mmという大きさのフルサイズセダンであり、2020年までに8車種が投入される予定となっているキャデラック次世代商品群の第1弾にあたる。

発表会で登壇したキャデラックのチーフマーケティングオフィサー、ウヴァ・エリングハウス氏は、同車の特徴として「アジリティー(高い俊敏性)」「コネクト(クルマとのつながり)」「インダルジェンス(ぜいを尽くす)」の3つを挙げている。中でも特に重視されているのがアジリティー、すなわち動力性能に関する部分で、クラス最軽量とうたわれるボディーストラクチャーや新開発のパワーユニット、後輪操舵(そうだ)をはじめとしたシャシー技術などにより、これまでのフルサイズにはないダイナミックな運動性能・効率、俊敏性・軽快感を実現しているという。

日本におけるラインナップは「プラチナム」のモノグレードで、パワーユニットおよびトランスミッションは3.6リッターV6自然吸気エンジンと8段ATの組み合わせのみ、駆動方式は4WDのみの設定となっている。

用意されるボディーカラーは「ラジアントシルバーメタリック」「クリスタルホワイトトゥリコート」「ステラ―ブラックメタリック」の3色で、インテリアカラーはボディーカラーがラジアントシルバーメタリックの場合のみ「ジェットブラック」、その他の2色では「ベリーライトカシミア」となる。

価格は998万円。発売は2016年9月の予定。

■動力性能を支える新開発の「オメガ・アーキテクチャー」

ボディー構造には、高張力アルミニウムや高張力鋼板など、13種類の素材を用いた新開発の「オメガ・アーキテクチャー」を採用している。

具体的には、エクステリアパネルを含めてボディー構造の62%をアルミニウムとしたほか、Bピラーの構造物にはすべて高張力鋼板を採用。衝突安全性を高めるために、車体後部には高張力アルミニウムのインパクトバーを、前部と側部には高張力アルミニウムと高張力鋼板を組み合わせたインパクトバーを備えている。

また各部の構造自体にも工夫が施されており、軽量化と剛性向上のために構成部品点数およびそれらの結合箇所を低減。フロー・ドリリング・スクリュー、セルフピアシングリベット、レーザー溶接、アルミのアーク溶接、構造用接着剤など、部品同士の接合についても最新の技術を取り入れている。

これらの技術により、CT6のオメガ・アーキテクチャーは、スチールを主に用いたボディー構造と比べて99kgの軽量化と、クラストップレベルのねじり剛性を実現。高い動力性能と燃費、車内空間の静粛性を実現しているという。

■新開発のエンジンに多彩な姿勢制御システム

パワーユニットは筒内直接燃料噴射を採用した新開発の3.6リッターV6ガソリンエンジンで、最高出力340ps、最大トルク39.4kgmを発生する。キャデラックの3.6リッターV6エンジンとしては、第4世代のユニットにあたるもので、従来のユニットから60度のバンク角は踏襲しているものの、ボアとボアピッチを変更したり、新型のシリンダーヘッドを採用したりと、設計は大幅に変更されている。また気筒休止システムや可変バルブタイミング機構、冷却システムなどについても改良が加えられており、アイドリングストップ機構の採用とも相まって、従来のパワーユニットより9%燃費を改善している。

これに組み合わされるトランスミッションは、「シボレー・コルベット」などのものと同系統のトルコン式8段AT「ハイドラマチック8L45」で、アイドリングストップ機構と協調させるなど、新エンジンに合わせて各部を最適化しているという。

一方、シャシー関連では「アクティブ・リアステア(後輪操舵)」、「アクティブ・オンデマンドAWD」、磁性流体ダンパーの「マグネティック・ライドコントロール」、3つのモードが選べる「ドライバーモードコントロール」などからなる「アクティブシャシーシステム」を採用。これは「すべてのホイールで駆動と操舵を最適に行う」ことを意図したもので、特にアクティブ・リアステアについては、高速での操縦安定性と低速域での俊敏なハンドリングに加えて、街中などでの取り回しのしやすさにも寄与。車体回転直径はホイールベースがはるかに短い(2910mm)「CTS」と同程度の11.4mに抑えられている。
また、アクティブ・オンデマンドAWDと呼ばれる4WD機構には、2ギア・トランスファーケースを採用しており、一般的なトルク固定式の4WDと比べ、燃費を改善しているという。

■充実した快適装備・安全装備も特徴

快適装備も充実しており、「CUE(キャデラック・ユーザー・エクスペリエンス)」と呼ばれるインフォテインメントシステムや、運転席と助手席に加えて後席左右でも独立温度調整が可能な4ゾーンオートエアコン、左右のモニターに個別のコンテンツを表示可能な後席エンターテインメントシステムなどを標準で採用。CUEはスマートフォンとの連携機能である「Apple CarPlay」や「androidauto」に対応しており、またタッチパッド式コントローラーの追加などといった改良も図られている。

シートは全席フルレザー仕上げで、フロントシートにはシートヒーターが備わるほか、運転席と助手席、リアシートの左右席にはベンチレーション機能やマッサージ機能も採用。キャデラックとしては初採用となる、34個のスピーカーを備えたボーズの「Panaray(パナレイ)」オーディオシステムもセリングポイントの一つとなっている。

運転支援システムついては、自動ブレーキやレーンキーピングアシスト、アダプティブクルーズコントロールなど、他のキャデラック車に用いられるものは一通り搭載。さらに、夜間の走行時にデジタル式のメーターパネルに人や大型動物などを表示する「エンハンスドナイトビジョン」や、自動ブレーキと操舵アシスト機能を組み合わせた新型のパークアシストシステム、リアバンパー内のカメラ映像をルームミラーに表示することで、障害物のない後方視界を提供する「リアカメラミラー」などの機能も採用している。

(webCG)
 

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