ベントレー、初のSUV「ベンテイガ」を日本に導入

2016.06.10 自動車ニュース
「ベントレー・ベンテイガ」
「ベントレー・ベンテイガ」 拡大

ベントレー モーターズ ジャパンは2016年6月9日、新型SUV「ベンテイガ」の日本導入を発表し、実車を公開した。

発表会においてアンベールされる「ベンテイガ」。
発表会においてアンベールされる「ベンテイガ」。 拡大
「ベンテイガ」のインテリア。レザー表皮や装飾パネルには多彩なカラーバリエーションが用意される。
「ベンテイガ」のインテリア。レザー表皮や装飾パネルには多彩なカラーバリエーションが用意される。 拡大
「ベントレー・ベンテイガ」とベントレー モーターズ ジャパン代表のティム・マッキンレイ氏。
「ベントレー・ベンテイガ」とベントレー モーターズ ジャパン代表のティム・マッキンレイ氏。 拡大
フロントまわりには「コンチネンタル」や「フライングスパー」との共通性を感じさせる。
フロントまわりには「コンチネンタル」や「フライングスパー」との共通性を感じさせる。 拡大
テールランプの点灯部は「B」字型のデザインとなる。
テールランプの点灯部は「B」字型のデザインとなる。 拡大
レザーシートにはショルダー部とボルスター部にクロスステッチが施されている。
レザーシートにはショルダー部とボルスター部にクロスステッチが施されている。 拡大
リアシートにはセンターコンソールで左右を仕切られた2人乗りと、ベンチタイプの3人乗り(写真)の両方が用意される。
リアシートにはセンターコンソールで左右を仕切られた2人乗りと、ベンチタイプの3人乗り(写真)の両方が用意される。 拡大
「ベンテイガ」の動力性能については0-100km/h加速が4.1秒、最高速が301km/hと公表されている。
「ベンテイガ」の動力性能については0-100km/h加速が4.1秒、最高速が301km/hと公表されている。 拡大
可変シリンダーシステムやコースティング機構を採用するなど、環境負荷の低減にも配慮。CO2排出量は292g/kmとなっている。
可変シリンダーシステムやコースティング機構を採用するなど、環境負荷の低減にも配慮。CO2排出量は292g/kmとなっている。 拡大
最高出力608ps/6000rpm、最大トルク91.8kgm/1250-4500rpmを発生する6リッターW12ツインターボエンジン。
最高出力608ps/6000rpm、最大トルク91.8kgm/1250-4500rpmを発生する6リッターW12ツインターボエンジン。 拡大
センターコンソールに備わる8段ATのセレクター。走行モードを選択するダイヤルの左右には、車高調整やヒルディセントコントロールなどの操作スイッチが備わる。
センターコンソールに備わる8段ATのセレクター。走行モードを選択するダイヤルの左右には、車高調整やヒルディセントコントロールなどの操作スイッチが備わる。 拡大
タイヤサイズは285/45R21が標準。オプションで275/50R20、および285/40R22も用意される。
タイヤサイズは285/45R21が標準。オプションで275/50R20、および285/40R22も用意される。 拡大

■ラインナップの新しい主力モデル

ベントレー・ベンテイガは、2015年のフランクフルトショーで世界初公開された、ベントレー初のSUVである。車名の「ベンテイガ(BENTAYGA)」とは、カナリア諸島のグラン・カナリア島に存在する巨岩「ロケ・ベンタイガ(Roque Bentayga)」や、ロシアなどに広がる広大な針葉樹林「タイガ(Taiga)」などに由来するという。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=5150×1995×1755mm(全幅はミラーを除く)、ホイールベース=2995mmと、同じフォルクスワーゲングループの大型SUV「アウディQ7」よりさらに一回り大きく、車両重量も2530kgに達する。エンジンは6リッターW12ツインターボで、トランスミッションには8段ATを、駆動方式にはフルタイム4WDを採用。生産は英国のクルー工場にて手作業で行われ、1台を完成させるまでに約130時間を要するという。

ベントレーは同車について「史上初のラグジュアリーSUV」とうたっており、自社のラインナップにおける「コンチネンタル」や「フライングスパー」に次ぐ主力モデルとして位置づけている。

価格は2695万円。納車開始は2016年第4四半期で、導入初年度は約80台のデリバリーを予定している。

■ベントレーらしさとSUVの力強さを融合

エクステリアデザインは、2012年のジュネーブショーに出品されたコンセプトカー「EXP 9 F」の特徴を踏襲したもので、片側につき大小2つの丸型LEDランプを組み合わせた丸目4灯のヘッドランプや、大型のマトリックスグリル、ボディーサイドのプレスラインなど、各所にコンチネンタルやフライングスパーに通じる意匠を採用。一方で、他のモデルでは楕円(だえん)形に光るリアコンビランプには、「B」字型に点灯する新しいデザインを取り入れている。

またホイールアーチやフェンダーの形状、バンパー下部に取り付けられたスキッドプレートなどを通して、SUVらしい力強さを表現。3種類のサイズが用意されるホイールについても、同様の理由から近年のベントレー車としては例外的に5本のロックナットが見えるデザインを用いている。

一方、金属や本木目、本革といった素材をふんだんに取り入れたインテリアについては、インストゥルメントパネルに他のモデルと同じく「ベントレーウイング」と呼ばれる意匠を採用。また、日本仕様ではガラス部分の面積が1.35平方メートルという巨大なパノラマサンルーフが標準装備となる。

豊富なカラーバリエーションも特徴で、ボディーカラーについてはオプションを含め全108種類の色を設定。インテリアについてもウッドパネルには7色、レザーには15色が用意されており、特にレザーについてはシートとダッシュボードなどの色を別々にコーディネートすることができる。

シートレイアウトには、リアシートがセパレートタイプの4人乗りと、ベンチタイプの5人乗りの2種類を用意。前者のリアシートにはマッサージ機能やベンチレーション機能、フットレストに加え、大容量の収納スペースと充電用のUSBソケットが備わるウッドパネル製のセンターコンソールなどを装備している。

このほかにも、ベントレーのビスポーク部門、マリナーが手がけたオプションとして、磁器製のカラトリーやクリスタルグラスのセット、ボトルクーラーなどからなるハンバーセットや、ブライトリング社が特別製作した機械式車載時計などが用意されている。

■最高速301km/hの俊足と高い悪路走破性能を両立

エンジンは同車のために新開発された6リッターW12ツインターボで、最高出力608ps(447kW)/6000rpm、最大トルク91.8kgm(900Nm)/1250-4500rpmを発生。0-100km/h加速は4.1秒、最高速は301km/hという動力性能を実現している。

また環境負荷の低減にも配慮しており、燃料噴射機構にはポート噴射と筒内直接噴射の両方を採用。低負荷時および冷間始動時には前者を、高負荷時には後者を使用することで、燃費の改善や排ガス中の微粒子物質の低減などを実現している。さらに状況に応じて12気筒のうち6気筒を停止する可変シリンダーシステムや、エンジンとトランスミッションを切り離して惰性走行を行うコースティング機構なども採用。これらにより、ベンテイガのエンジンは従来のものと比べて11.9%の効率向上を達成し、CO2排出量を292g/kmに抑えている。

一方、車両構造については軽量化を図るためにベントレー初のアルミモノコックを採用。素材にはボディー全体の60%にアルミを、40%に高張力鋼板を用いており、スーパーフォーミング工法(アルミ板を加熱して、空気圧で成形する工法)の積極的な採用とも相まって、従来の鋼板のみを用いた場合と比べて236kgの軽量化を実現したという。

走りを支える装備も充実しており、走行モードの切り替え機構には標準で搭載される「ドライブ・ダイナミック・モード」に加え、オプションで「レスポンシブ・オフロード・セッティング」を用意。設定される走行モードは最大で8種類となり、ドライバーはセンターコンソールのダイヤルを回すだけで、状況に応じて最適な設定を選ぶことができる。また自動での一定速走行によって傾斜路での走行をアシストするヒルディセントコントロール機能については、前進と後退の両方に対応。5%を超える勾配であれば、2~30km/hの間で車速を設定できる。

さらに、足まわりには48Vのシステムを使った電子制御式ロールコントロール機構「ベントレーダイナミックライド」を装備しており、状況に応じてアンチロール機構のねじれ抵抗を変化させることで、快適な乗り心地と高い操縦安定性を実現している。このほかにも、4段階に車高調整が可能なマルチモードエアサスペンション、可変レシオ機構付きの電動パワーステアリングなども装備。タイヤサイズは275/50R20、285/45R21、285/40R22の3種類で、ピレリの「Pゼロ」と「スコーピオン ヴェルデ」の2種類を用意している。

(webCG)
 

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