MINIクーパーD 3ドア(FF/6AT)/MINIクーパーSD 3ドア(FF/6AT)/BMW 118dスタイル(FR/8AT)/BMW 320d Mスポーツ(FR/8AT)

迷うほどのラインナップ 2016.06.29 試乗記 この春、BMWグループが小型モデルのディーゼルラインナップを一気に充実させた。注目の1.5リッター直列3気筒ディーゼルエンジンを搭載する「MINIクーパーD」や、「BMW 1シリーズ」初のディーゼル「118d」など、計4モデルに試乗する。

注目の3気筒ディーゼル:MINIクーパーD

BMWグループは以前からクリーンディーゼル搭載車の日本市場への導入を積極的に進めてきたが、MINIブランドについてはこれまで“小さくないほう”のMINI、すなわち「クロスオーバー」と「ペースマン」だけに用意されていた。MINIと呼ぶにはちょっと無理があるSUVのクロスオーバーもなかなかの人気とはいえ、主力モデルに設定されていないのは何とも惜しい、と思っていたら、今回「MINI 3ドア/5ドア」、および「クラブマン」にも一気に投入され、日本仕様のディーゼルMINIは全部で10車種がラインナップされることになった。今や一大ファミリーとなったMINIではあるが、少なくとも日本ではやはり“本家筋”が人気であることは昨年の販売台数を見れば明らかだ。MINIの昨年2015年の販売台数は2万1000台あまり、前年に比べて約20%増と大きく伸びたが、その原動力となったのはもちろん5ドア(モデルチェンジしたクラブマンは年末発売)の追加だろう。さらにバリエーションを広げる“小さい”MINIディーゼルは待望のモデルだったはずだ。

既に4気筒版が搭載されている最新世代のディーゼルユニットは、いわゆるモジュラータイプでB37型3気筒、B47型4気筒ともに共通の84×90mmのボア・ストロークを持ち、排気量はそれぞれ1496ccと1995ccとなる(先代2リッターターボディーゼルはN47型)。コモンレール式ダイレクトインジェクション、可変ジオメトリーのツインスクロール・ターボなどのメカニズムも共通だ。ちなみに新世代のガソリンエンジンも1.5リッター3気筒がB38、2リッター4気筒がB48という型式名となる。

クーパーDに積まれる3気筒1.5リッターは116ps(85kW)/4000rpm、270Nm(27.5kgm)/1750-2250rpmを生み出し、4気筒2リッターは「クーパーSD」用が170ps(125kW)/4000rpm、360Nm(36.7kgm)/1500-2750rpmを発生する。クラブマンは「クーパーD クラブマン」も「クーパーSD クラブマン」も4気筒だが、スペックはそれぞれ150ps/330Nm、190ps/400Nmという具合に、車種によってすべて少しずつ異なる。変速機はMINIクーパー3ドア/5ドアが6ATと、MINIクラブマンは8ATとの組み合わせとなる。

「クロスオーバー」や「ペースマン」ではない本家MINIにもようやくディーゼルエンジンが搭載された。「3ドア」と「5ドア」が用意される。
「クロスオーバー」や「ペースマン」ではない本家MINIにもようやくディーゼルエンジンが搭載された。「3ドア」と「5ドア」が用意される。
1.5リッター直3ディーゼルターボエンジンは116psと27.5kgmを発生する。JC08モード燃費は23.9km/リッター。粒子状物質除去フィルター(DPF)とNOx吸蔵還元触媒を搭載している。
1.5リッター直3ディーゼルターボエンジンは116psと27.5kgmを発生する。JC08モード燃費は23.9km/リッター。粒子状物質除去フィルター(DPF)とNOx吸蔵還元触媒を搭載している。
試乗したのは「サテライト・グレー」のレザーラウンジシート装着車。
試乗したのは「サテライト・グレー」のレザーラウンジシート装着車。
0-100km/h加速は9.2秒と、まったく問題のない動力性能を備えている。
0-100km/h加速は9.2秒と、まったく問題のない動力性能を備えている。
今回のラインナップ強化で「MINIクラブマン」にもディーゼル搭載車が加わった。ただしこちらは「クーパーD」、「クーパーSD」(写真)とも2リッター直4となる。
今回のラインナップ強化で「MINIクラブマン」にもディーゼル搭載車が加わった。ただしこちらは「クーパーD」、「クーパーSD」(写真)とも2リッター直4となる。

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