日本の自動車産業を支えた名車が集結! 「AUTOMOBILE COUNCIL 2016」開催

2016.07.15 自動車ニュース
 

2016年8月5~7日の3日間、千葉県の幕張メッセ国際展示場で、自動車イベント「AUTOMOBILE COUNCIL 2016(オートモビル カウンシル 2016)」が開催される。

出展者のひとつ、FCAジャパンのテーマは「アバルトのヘリテージ」。「アバルト124スパイダー」が日本初公開される。

「アバルト124スパイダー」の祖となる「フィアット124アバルト ラリー」。あわせて展示が予定されている。

スバルのテーマは「ボクサーエンジン50周年」。最新のボクサーエンジンを搭載した新型「インプレッサ」のプロトタイプを会場で見ることができる。

■バラエティーに富んだ展示に注目

2016年8月5日から7日にかけて、幕張メッセで開催される「AUTOMOBILE COUNCIL 2016」。うたい文句は「国産メーカー、海外メーカー、そしてヘリテージカー専売店が手を組み“あの名車”と出会う、一大イベント」である。そう聞くと、屋内型の旧車展示イベントを思い浮かべるかもしれないが、さにあらず。AUTOMOBILE COUNCILは、日本にこれまで存在しなかった、まったく新しいイベントなのである。

どこが新しいかといえば、国内および海外メーカーが新旧モデルを織り交ぜて出展していること。旧車イベントに見られるように、メーカーが協力して所蔵車両を展示するのとは異なり、国内5社、海外4社のメーカーが自らブースを構えるのだ。そして出展メーカー各社は、自社のヘリテージカーとジャパンプレミアを含めた最新モデルの双方を展示する。「CLASSIC MEETS MODERN」というテーマに沿って、過去から現在に至る自社のヘリテージとブランドフィロソフィーを訴えるわけだ。これは日本では初の試みである。

具体的な出展内容を挙げると、FCAジャパンは1970年代にWRC(世界ラリー選手権)で活躍した「フィアット124アバルト ラリー」と、それを現代によみがえらせた、この会場で国内デビューとなる「アバルト124スパイダー」を展示。マクラーレン・オートモーティブ・アジアは、マクラーレン初にして究極のロードゴーイングカーである「F1」(予定)と、これまた国内初公開となる最新作の「570GT」を展示する。

そのほかのメーカーも、トヨタ自動車は「カローラ生誕50年」、日産自動車は「日産・プリンスとの融合50年」、富士重工業は「ボクサーエンジン50周年」、本田技研工業は「マイクロスポーツ」、マツダは「デザインのヘリテージ」、ボルボ・カー・ジャパンは「ボルボのスポーツ」、メルセデス・ベンツ日本は「SLの伝統」と、おのおのが掲げたテーマに沿った展示を実施する。

マツダは1960年に発売された初の乗用車である「R360クーペ」に始まる、同社のデザインヘリテージをテーマとした展示を行う。
マクラーレン・オートモーティブ・アジアのブースでは、「マクラーレン570GT」が日本初公開される。
「キーノート&トークセッション」のスピーカーのひとりである宮川秀之氏。20代でイタリアに渡り、日本とイタリアの自動車産業および文化の架け橋として貢献した。今回は「イタルデザイン誕生秘話」と題した講演を行う。
トヨタのテーマは「カローラ生誕50年」。1966年に誕生した初代「カローラ1100デラックス」(写真左)と、先日発表された生誕50年記念特別仕様車「カローラ アクシオ ハイブリッドG“50リミテッド”」(同右)などを展示する。

■ここでしか聞けない貴重な話も

ヘリテージカー専売店ゾーンでは、国内有数のヘリテージカー専売店が、約80台の名車を展示・販売。マルシェと呼ばれるゾーンにはオートモビリア(クルマ関係の小物)、モデルカー、アパレル、書籍などの専門店がズラリと並ぶ。さらに充実したヘリテージカーライフを支えるオーナーズクラブやイベントオーガナイザーもブースを構える。

そしてもうひとつの魅力的なプログラムが、「キーノート&トークセッション」。これはゲストによる講演やトークショーで、ジウジアーロと共にイタルデザインを設立した宮川秀之氏、マクラーレンF1の開発メンバーにして、570GTのデザインも手がけたマーク・ロバート氏、「スカイラインGT-R(R32/R33/R34)」の開発主査を務めた伊藤修令氏と渡邉衡三氏など、11組を数える登壇者の顔ぶれが実に豪華だ。
テーマもカーデザインやエンジニアリングからファッションやライフスタイル、自動車文化論まで多岐にわたる。しかも会場内を盛り上げるためのアトラクションではなく、本会場とは別の会場で行われるため、じっくり耳を傾けることができるだろう。

世界一の自動車生産大国でありながら、欧米のように自動車の文化的価値が十分に認められているとは言いがたいわが国。その状況を打破するために、日本における自動車のヘリテージを世界に向けて発信し、自動車文化を根付かせるための第一歩として企画されたAUTOMOBILE COUNCIL 2016 。その趣旨に感じるところがあれば、ぜひ会場を訪れていただきたい。決して期待を裏切らないはずである。

詳しい会期やチケットなどの情報は公式サイトにて。
automobile-council.com

(文=沼田 亨)

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