メルセデス・ベンツが新型「Eクラス」を日本に導入

2016.07.27 自動車ニュース
新型「メルセデス・ベンツEクラス」

メルセデス・ベンツ日本は2016年7月27日、新型「Eクラス」を発表した。安全運転支援システム「ドライブパイロット」や、新開発のディーゼルエンジンを搭載している。価格は675万円~988万円。

新型「Eクラス」の発表会は、「自動車の最先端安全技術に関する国際交流会」というイベントと同時開催された。場所は迎賓館赤坂離宮の前庭。写真は、来賓とともに撮影に応じるメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長の上野金太郎氏(向かって右から3番目)。
駐日ドイツ連邦共和国大使館 参事官のメルヴィ・カーロス氏。
 

■メルセデス・ベンツの基幹車種が10代目に

新型Eクラスは、世界で累計1200万台以上の販売台数を誇る、メルセデス・ベンツの中核モデル。10代目となる新型には、快適性や安全性を高める多数の新技術が導入されているほか、メルセデス・ベンツの最新デザインを取り入れたエクステリアと「Sクラス」譲りの上質なインテリアが備えられ、スタイリッシュな魅力あふれるプレミアムセダンとなっている。

さらに、新開発のディーゼルエンジンに、軽量設計と優れた空力特性を組み合わせることで、セグメント最高レベルの燃費効率を実現。また上級グレードの「E400 4MATICエクスクルーシブ」には新開発の電子制御式エアサスペンション「エアボディーコントロール」が標準装備される。

ラインナップと価格は以下の通り。
・E200アバンギャルド:675万円
・E200 4MATICアバンギャルド:698万円
・E220dアバンギャルド:698万円
・E200アバンギャルド スポーツ:727万円
・E220dアバンギャルド スポーツ:750万円
・E250アバンギャルド スポーツ:756万円
・E400 4MATICエクスクルーシブ:988万円

発売は「E200アバンギャルド」および「E200アバンギャルド スポーツ」が7月27日の発表同日。「E200 4MATICアバンギャルド」「E220dアバンギャルド」「E220dアバンギャルド スポーツ」「E250アバンギャルド スポーツ」「E400 4MATICエクスクルーシブ」は10月以降を予定している。

新型「Eクラス」には3種類のデザインが用意される。写真は「アバンギャルド」のフロントマスク。
インストゥルメントパネルまわりには、「Sクラス」と同じく、大型の液晶ディスプレイを横方向に2枚つなげた「コックピットディスプレイ」を採用している。

■最新のメルセデス製セダンに共通のデザイン

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4930×1850×1455mm、ホイールベース=2940mmというもので、従来モデルと比べると特にホイールベースが65mm延長している。長いフロントボンネットや丸みを帯びたルーフラインなど、スタイリングは現行型の「Cクラス」やSクラスといった他のメルセデス製セダンのそれに順じたもので、リアコンビランプには「スターダストや天の川、あるいはジェットエンジンの輝きを思わせる」という、「スターダストエフェクト」と呼ばれる表面構造が新たに取り入れられた。

一方、インテリアにはセグメント初となる2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを搭載。ステアリングホイールにはタッチコントロール機能を装備しており、スワイプ操作に正確に反応するタッチセンス機能付きのボタンにより、ほとんどの操作をステアリングから手を離すことなくできるという。

また、新型Eクラスには「アバンギャルド」「アバンギャルド スポーツ」「エクスクルーシブ」の3つのデザインが設定されており、それぞれに異なる意匠のバンパーやホイール、インテリアの装飾パネルなどが用意される。

E400 4MATICエクスクルーシブ」に搭載される、3.5リッターV6直噴ガソリンターボエンジン。
新開発の2リッター直4直噴ディーゼルターボエンジン。
新開発の「エアボディーコントロール」は「E400 4MATICエクスクルーシブ」に標準装備される。

■将来をにらんだ新型ディーゼルエンジンを採用

パワーユニットは2リッター直4と3.5リッターV6のガソリンターボエンジンと、新開発の2リッター直4ディーゼルターボの3種類で、2リッターガソリンエンジンには184ps/30.6kgm仕様と211ps/35.7kgm仕様を用意。E400に搭載される3.5リッターガソリンエンジンは、333psの最高出力と48.9kgmの最大トルクを発生する。

一方、2リッターディーゼルエンジンはメルセデス・ベンツ初のオールアルミニウム製で、従来の2.2リッターユニットより排気量を落としつつも195psの最高出力と40.8kgmの最大トルクを実現。またDPF(粒子状物質除去フィルター)とSCR触媒コンバーターを統合した新しい排出ガス浄化システムを採用したり、当該システムをエンジン本体に取り付けることで温度低下による浄化効率の悪化を抑制したりと、将来導入されるRDE(実路走行試験)による排ガス規制も視野に入れた設計・技術が取り入れられている。トランスミッションは全モデル共通で、9段ATの「9G-TRONIC」を採用している。

足まわりでは、E200アバンギャルド/アバンギャルド スポーツ、E200 4MATICアバンギャルド、E250アバンギャルド スポーツに可変ダンピングシステム付きの「アジリティーコントロールサスペンション」を、E400 4MATICエクスクルーシブには新開発の電子制御式エアサスペンションであるエアボディーコントロールを採用している。

このうち、エアボディーコントロールはメルセデス・ベンツとしても初採用となる技術で、サイズの異なるチャンバーをリアアクスルのスプリングストラット内に3つ、フロントアクスルのスプリングストラット内に2つ搭載。サスペンションの硬さを3段階で調整することができる。

また、ダンピング特性や車高を自動制御する機能も備えており、路面状況や運転状況、乗車人数や積載状況に応じて、減衰力を常に最適に調整。高速走行時には車高が自動で下がり、ハンドリング性能と燃費を向上させるという。また、荒れた路面などでは手動で最低地上高を15mm高めることも可能。乗車人数などによる車体姿勢の変化を補正するセルフレべリング機能も備えている。

「アクティブレーンチェンジングアシスト」の作動イメージ。ドライバーがウインカーを2秒以上点滅させることで、システムが作動する。
「緊急回避補助システム」はステアリングの制御技術を利用した、歩行者との衝突回避支援システムである。
「アバンギャルド スポーツ」のリアビュー。

■先進の運転支援システム「ドライブパイロット」

新型Eクラスには、安全運転支援システム「ドライブパイロット」が新たに搭載されている。このシステムは、特に混雑時や高速道路での渋滞の際に、ドライバーの負担を大きく軽減するもので、Sクラスに搭載されていたものをさらに進化させている。

中でも特筆すべきは、メルセデス・ベンツ初の技術となる「アクティブレーンチェンジングアシスト」。この技術は、高速道路走行中、「ステアリングパイロット」が起動している際に、ドライバーがウインカーを2秒以上点滅させると、車両周囲を監視しているセンサーが他の車両などとの衝突の危険がないことを確認し、安全が確認された場合に自動で車線変更するというもの。これにより、新型Eクラスは国土交通省が定める自動運転車の自動化レベルで、「レベル3(ハンズフリー)」に達したことになる。作動速度範囲は約80~180km/h、一般道での利用は不可とされている。

このほかにも、歩行者などとの衝突の危険を検知した際に、ステアリングトルクを制御することでドライバーの危機回避操作を支援する「緊急回避補助システム」をメルセデス・ベンツとして初採用。世界初の技術として、走行中にドライバーが気を失う、運転が不能になるなどの異常を感知した際に、車線を維持しながら自動で車両を停止させる「アクティブエマージェンシーストップアシスト」を搭載している。

(webCG)
 

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