より広く、より便利になった新型「日産セレナ」登場

2016.08.24 自動車ニュース
「日産セレナ ハイウェイスターG」と、右から日産自動車専務執行役員の星野朝子氏、俳優の山本耕史氏、タレントのパパイヤ鈴木氏。
「日産セレナ ハイウェイスターG」と、右から日産自動車専務執行役員の星野朝子氏、俳優の山本耕史氏、タレントのパパイヤ鈴木氏。

日産自動車は2016年8月24日、3列シートミニバンの新型「セレナ」を発表。同日、販売を開始した。

新型「セレナ」の商品説明を行う星野専務。セレナへの「プロパイロット」の搭載を通して日産の技術力のイメージを高め、他のモデルにも興味を持ってもらえるようにしたいと述べた。
新型「セレナ」の商品説明を行う星野専務。セレナへの「プロパイロット」の搭載を通して日産の技術力のイメージを高め、他のモデルにも興味を持ってもらえるようにしたいと述べた。
「セレナ ハイウェイスターG」
「セレナ ハイウェイスターG」
「セレナG」
「セレナG」
「セレナG」
「セレナG」
「セレナG」のインストゥルメントパネルまわり。
「セレナG」のインストゥルメントパネルまわり。
「プロパイロット」のコントロールスイッチ。
「プロパイロット」のコントロールスイッチ。

■ターゲットカスタマーは「家族」

日産セレナは、空間効率を重視した箱型のボディーを持つ、5ナンバークラスのミニバンである。初代のデビューは1991年のことで、今回発表された新型は5代目のモデルとなる。

セレナが属する“中型の箱型ミニバン”というジャンルは、ミニバン市場の中でも販売台数が多く、またトヨタ(ヴォクシー、ノア、エスクァイア)、日産(セレナ)、ホンダ(ステップワゴン)の3社がいずれも基幹車種を投入する主戦場となっている。その中においてセレナは“BIG”“EASY”“FUN”という商品コンセプトのもと、車内空間の拡大やシートアレンジの改良、ワンタッチオートスライドドアをはじめとした快適装備の採用などを通して商品力を強化。激しい競争の中で、世代を経るごとに販売台数を伸ばしてきた。

今回の新型では、そうした従来モデルの魅力を踏襲しつつ、自動操舵(そうだ)・前走車追従機能付きクルーズコントロール「プロパイロット」をはじめとした先進装備を積極的に採用。また車内空間の広さや利便性に一層の磨きをかけてきた点も大きな特徴である。

ターゲットカスタマーはずばり「家族」。近居(夫婦どちらかの親と、移動時間1時間以内の距離に住んでいる)の増加や、夫婦はもちろん祖父母や親戚、さらには親しい友人も広義の“家族”として捉える最近のトレンドを鑑み、1列目から3列目まで、どの席においても快適に過ごせることを今まで以上に重視した設計となっている。

パワーユニットは従来モデルと同じ「MR20DD」型2リッター直4エンジンだが、圧縮比の変更(11.2→12.5)や新しいベルトテンショナーの採用など、各部を改良。マイルドハイブリッド機構との組み合わせにより、FF車では17.2km/リッターという燃費を実現している(JC08モード)。また4WD車へのマイルドハイブリッド機構の採用も、新型のトピックだ。

ラインナップと価格は以下の通り。
・B:231万6600円(FF)/260万3880円(4WD)
・S:243万5400円(FF)
・X:248万9400円(FF)/273万3480円(4WD)
・G:284万7960円(FF)/313万5240円(4WD)
・ハイウェイスター:267万8400円(FF)/296万5680円(4WD)
・ハイウェイスターG:301万1040円(FF)

また2017年3月末までの期間限定生産モデルとして、特別仕様車「プロパイロットエディション」を設定。運転支援システムのプロパイロットや、踏み間違い防止アシストといった安全装備、「ハンズフリーオートスライドドア」、16インチアルミホイール(FF車)などを標準装備している。

価格は以下の通り。
・ハイウェイスター プロパイロットエディション:291万6000円(FF)/317万6280円(4WD)
・ハイウェイスターG プロパイロットエディション:318万7080円(FF)

新型「セレナ」の外装色には単色に加えてツートンカラーも設定されている。写真は「マルーンレッド」と「ダイヤモンドブラック」のツートン。
新型「セレナ」の外装色には単色に加えてツートンカラーも設定されている。写真は「マルーンレッド」と「ダイヤモンドブラック」のツートン。
オプションで用意される「プレミアムインテリア」のシートには、ブラウン系のグラデーションが用いられる。
オプションで用意される「プレミアムインテリア」のシートには、ブラウン系のグラデーションが用いられる。

■多彩なカラーバリエーションも魅力

内外装デザインのコンセプトは「家族のための“ハッピーカプセル”」というもので、特にエクステリアについては、V字形のグリル装飾など新世代の日産車のデザインランゲージを採用。セレナらしさとともに、新世代のミニバンらしさを表現しているという。またボディーカラーには単色に加え、ルーフを黒もしくは白で塗り分けたツートン仕様を設定。カラーバリエーションは標準車、ハイウェイスターを合わせ全13種類で、このうちの4種類がツートンカラーとなっている。

一方インテリアでは、高さを抑えた横基調のダッシュボードにより、広々感と開放感を演出。従来モデルより頭頂部の高さを10mm低めた横長のメーターナセルや、強度を保ちつつ可能な限り幅を細めたというAピラーの採用などで、運転席からの広い視界も確保している。

内装色やシート表皮の仕様などについては、グレードに合わせて4種類のコーディネートを設定。オプションとして、ブラウン系のグラデーションカラーを用いたジャカード織物のシートが特徴的な「プレミアムインテリア」も用意している。

2列目シートには横方向のスライド調整機能と、690mmの超ロングスライド調整機能が設定された。
2列目シートには横方向のスライド調整機能と、690mmの超ロングスライド調整機能が設定された。
3列目シートについては、乗り心地と乗降性の改善が図られた。
3列目シートについては、乗り心地と乗降性の改善が図られた。
リアスライドドアには、ボディーの下に足を出し入れするだけでドアオープンが可能な「ハンズフリーオートスライドドア」が用意されている。
リアスライドドアには、ボディーの下に足を出し入れするだけでドアオープンが可能な「ハンズフリーオートスライドドア」が用意されている。
新機能の「デュアルバックドア」。
新機能の「デュアルバックドア」。
福祉車両の「セレナ ハイウェイスター セカンドスライドアップシート」。
福祉車両の「セレナ ハイウェイスター セカンドスライドアップシート」。

■利便性を高める工夫がそこかしこに

ミニバンのキモである車内空間の広さについては、従来モデルや現行のライバル車種を上回る、3240mmの室内長と1545mmの室内幅を実現している(室内長は3列目シートスライド装着車の値)。

またシートアレンジの強化も図っており、既存の「マルチセンターシート」(2列目中央席に備わる独立可倒機構や1、2列目間のスライド調整機構)に加え、2列目シートには横スライドおよび690mmという超ロングスライド調整機構を設定。シートレールにベアリングを用いることで、操作に要する力を従来モデルの半分に軽減している。また、3列目シートには3代目以来となる左右独立スライド調整機構が復活。スライドドア開口部の後端を50mm後方へ移したほか、2列目シートをシートベルト内蔵型としたり、3列目の室内側面にスライドドアのオープンスイッチを設けたりして、乗降性も大幅に向上させている。さらに3列目シートについては、シートクッションの長さを480mmとし、人が座った際の座面のたわみ量を大きくとることにより、乗り心地の改善も図っている。

このほかにも、乗降性や積載性を高める装備として「ハンズフリーオートスライドドア」を初設定。同装備の搭載車では、両手がふさがった状態でもインテリジェントキーを携帯していれば、スライドドアの下に足を出し入れするだけでドアオープンが可能となる。

さらに荷室のバックドアには、狭い場所でも荷物の積み下ろしができるよう、ドア全体だけでなくリアウィンドウから上だけを開口できる「デュアルバックドア」を採用。実用性に配慮し、素材を樹脂とすることで軽量化を図っているほか、開口部から手が届く場所にコンビニフックや3列目シートを倒すストラップを配置したり、また背の低い人でもドアを閉じられるよう、ハーフバックドアにストラップを設けたりといった工夫を講じている。

これらの新装備に加え、爪の長い女性に配慮したキャップレス給油口の採用や、1列目用カップホルダー側面と1列目シートバックへのコンビニフックの増設、バイザーを下げていても信号が見える「シースルーバイザー」の改良、6カ所におよぶUSB電源の設置など、利便性を高める工夫や装備を各所に採用。車両後方のカメラ映像を表示する「スマートルームミラー」にも、デジタル化やフレームレートの変更(30fps→60fps)、HDR(明暗差が大きいシーンでの映像の白とび、黒つぶれを抑制する機能)の採用などといった改良を施している。

(webCG)

→新型「日産セレナ」のより詳しい写真はこちら(前編)
→新型「日産セレナ」のより詳しい写真はこちら(後編)
→関連記事「オーテック、新型の日産セレナ ライダーを発売」
→関連記事「日産、8月発売予定の新型「セレナ」を初公開」
→関連記事「日産が自動運転技術「プロパイロット」を発表」
→関連記事「日産の新技術『プロパイロット』を体験してみた」

関連記事
  • 日産セレナ(前編) 2016.8.24 画像・写真 5代目となった日産の主力ミニバン「セレナ」。車内空間は従来モデルより室内長と室内幅を拡大。より多彩となったシートアレンジや、「デュアルバックドア」の採用なども特徴となっている。より使い勝手を増した新型セレナの姿を、写真で紹介する。
  • 日産セレナ ハイウェイスターG(FF/CVT)【ブリーフテスト】 2016.10.26 試乗記 日産の人気ミニバン「セレナ」がフルモデルチェンジ。最上級グレード「ハイウェイスターG」に試乗して見えてきた、最新型の実力とは? 走りの質に燃費、各席の乗り心地など、項目ごとに詳しくリポートする。
  • 日産セレナG(FF/CVT)【試乗記】 2016.9.16 試乗記 日産のミドルクラスミニバン「セレナ」が5代目にフルモデルチェンジ。「デュアルバックドア」や「ハンズフリーオートスライドドア」、話題の運転支援システム「プロパイロット」など、新機軸が満載の新型の実力を試した。
  • 日産セレナ ハイウェイスターG S-HYBRID(FF/CVT)【試乗記】 2012.8.31 試乗記 日産セレナ ハイウェイスターG S-HYBRID(FF/CVT)
    ……360万450円

    マイナーチェンジで新しいハイブリッド技術「S-HYBRID」を採用した「日産セレナ」。「スマートシンプルハイブリッド」と呼ばれる、低コストの次世代マイクロハイブリッドを体験した。
  • 日産セレナ(後編) 2016.8.24 画像・写真 新型「日産セレナ」には、標準車と「ハイウェイスター」の2つのデザインが用意されるほか、オーテックジャパンのカスタムカー「ライダー」も販売される。標準モデルの上級グレード「セレナG」と、「セレナ ライダー」の特別仕様車を写真で紹介する。
  • 第39回:最新ディーゼル4台イッキ乗り!
    おデブなMINIってアリなのか?
    2017.5.2 カーマニア人間国宝への道 清水草一の話題の連載。第39回は「最新ディーゼル4台イッキ乗り! おデブなMINIはアリなのか?」。サイズもお値段もマッチョなMINIクーパーSD クロスオーバーALL4をクルマ変態的視点で斬る!
  • ポルシェ911 GT3(RR/7AT)/911 GT3(RR/6MT)【試乗記】NEW 2017.5.22 試乗記 ピュアなレーシングカーである「ポルシェ911 GT3カップ」譲りの4リッター水平対向6気筒エンジンを得て、一段とサーキットに近い成り立ちとなった新型「911 GT3」。その実力を南スペインで試した。
  • 「ホンダS660」にブラウンレザーで飾った特別仕様車登場 2017.5.18 自動車ニュース 本田技研工業は2017年5月18日、軽オープンスポーツカー「S660」に特別仕様車「Bruno Leather Edition」を設定し、同年6月2日に発売すると発表した。11月30日までの期間限定受注で、価格は6MT仕様、CVT仕様ともに228万円。
  • 第413回:いよいよ600ps超の4WDマシンへ
    今秋発表の新型「BMW M5」に先行試乗!
    2017.5.17 エディターから一言 「BMW M5」が2017年秋、その歴史において大きく、かつ重要な一歩を踏み出す。新型は、いよいよ600ps超のパワーを持つに至り、それに伴い4WD化されるというのだ。南フランスのテストコースでプロトタイプに試乗した。
  • トヨタの軽「ピクシス エポック」がフルモデルチェンジ 2017.5.12 自動車ニュース ダイハツ工業からOEM車として供給されている「トヨタ・ピクシス エポック」がフルモデルチェンジ。2017年5月12日に、2代目となる新型が発売された。
ホームへ戻る