【スペック】全長×全幅×全高=4660×1815×1415mm/ホイールベース=2730mm/車重=1690kg/駆動方式=FR/5リッターV8DOHC32バルブ(423ps/6600rpm、51.5kgm/5200rpm)/価格=795万円(テスト車=841万8300円)

レクサスIS F(FR/8AT)【試乗記】

進化が止まらぬFRスポーツ 2011.11.01 試乗記 レクサスIS F(FR/8AT)
……841万8300円


マイナーチェンジで足まわりに手が加えられた「レクサスIS F」。進化し続けるハイパフォーマンスセダンの走りを試した。

しなやかさに感動

レクサスの足が変わりつつある。具体的にはショックアブソーバーのデキが良くなっている。そんな印象を抱いているのは、僕だけではないはずだ。
きっかけは2011年1月に発売された「CT200h」だった。新たに設定された「F SPORT(スポーツ)」グレードの乗り心地やハンドリングは、それまでのトヨタやレクサス各車とは明らかに違っていた。

どちらかといえば固めだが、ショックアブソーバーの動き始めがスムーズなので、段差や継ぎ目でもゴツゴツせず、しなやかに乗り越えていく。ステアリングはクイックで、コーナーでのロールは抑えられているのに、路面に合わせて足が自在にストロークするので、操舵(そうだ)感や接地感が手に取るように伝わってくる。
乗り心地は他のグレードよりまろやかなのに、ハンドリングは群を抜いて楽しい。ヨーロッパのプレミアムブランドに匹敵する足を、レクサスがようやく手に入れた。そんな印象を抱いた。

驚いた僕は、ひと足先に登場していた「IS250/350」のFスポーツにも乗ってみた。2010年夏に発表されたときは、「ボディーとインテリアをスポーティーに装って、足を固めただけだろう」と高をくくり、試乗せずにいたのだ。でも違った。CT200hのそれとうり二つだった。ブランドとしての統一感が取れている点もまた、ヨーロッパ車的だった。

それだけではない。先月試乗した「LFA」、3750万円もするスーパーカーもまた、走りのテイストはFスポーツと一致していた。個人的には、LFAでいちばん感動したのはしなやかな足の動きだった。開発者にそのことを伝えたら、「ショックアブソーバーはお金と時間をかけて開発していますから」という言葉が返ってきた。

CT200hのFスポーツは、2010年6月に不慮の事故で天に召されたテストドライバー、成瀬弘氏が中心になって開発したという。また、LFAに成瀬氏が深くかかわっていたことも知られている。発表時期を考えると、おそらくISのFスポーツも同じではないだろうか。すべて走りの世界が一致しているのだから。

そんなことを考えているうちに、2011年8月に足まわりを中心に改良を施した「IS F」が、がぜん気になってきて、こちらから編集部に試乗をオファーしたのだった。

 
レクサスIS F(FR/8AT)【試乗記】の画像
 
レクサスIS F(FR/8AT)【試乗記】の画像
2010年8月のマイナーチェンジの際、デザインが新しくなったメータパネル。デジタルスピードメーターやシフトアップインジケーターを内蔵したタコメーターが中央部に配される。
2010年8月のマイナーチェンジの際、デザインが新しくなったメータパネル。デジタルスピードメーターやシフトアップインジケーターを内蔵したタコメーターが中央部に配される。
 
レクサスIS F(FR/8AT)【試乗記】の画像

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事
  • レクサスGS F(FR/8AT)【試乗記】 2016.3.25 試乗記 477psの5リッターV8エンジンを搭載するレクサスのハイパフォーマンスセダン「GS F」に試乗。サーキットで鍛えられた走行性能は、その一方でごく日常的な走りの場面において、どのような味わいをもたらしてくれるのだろうか。
  • レクサスGS F 2015.11.25 画像・写真 最高出力477ps、最大トルク54.0kgmを発生する、自然吸気の5リッターV8エンジンを搭載。レクサスの高性能スポーツセダン「GS F」が、2015年11月25日にデビューした。その姿を写真で紹介する。
  • レクサスのスポーツセダン「IS」がマイナーチェンジ 2016.10.20 自動車ニュース トヨタ自動車は2016年10月20日、レクサスブランドのスポーツセダン「IS」をマイナーチェンジ。同日、販売を開始した。各部のデザインが変更された最新型では、“ISのDNA”とされる「運転の楽しさ」についても熟成を図ったという。
  • アストンマーティン・ヴァンキッシュ(FR/8AT)【試乗記】 2016.11.8 試乗記 アストンマーティンのフラッグシップクーペ「ヴァンキッシュ」に試乗。6リッターのV12自然吸気エンジンを搭載するヴァンキッシュには神性すら漂う。人生の最後にはこんな車に乗るに相応(ふさわ)しい男になりたいものである。
  • 「レクサスGS」に2リッター直噴ターボ搭載の新グレード登場 2016.9.21 自動車ニュース トヨタ自動車は2016年9月21日、「レクサスGS」のラインナップに2リッター直噴ターボエンジンを搭載した新グレード「GS200t」を追加設定するとともに、レクサス“F”モデルの4ドアスポーツセダン「GS F」を一部改良し、発売した。
ホームへ戻る