ダイハツの新型軽乗用車「ムーヴ キャンバス」発売

2016.09.07 自動車ニュース
「ダイハツ・ムーヴ キャンバス」
「ダイハツ・ムーヴ キャンバス」

ダイハツ工業は2016年9月7日、新型軽乗用車「ムーヴ キャンバス」を発表。同日、販売を開始した。

両側にスライドドアが備わる「ムーヴ キャンバス」。上級グレードでは電動開閉式となる。


	両側にスライドドアが備わる「ムーヴ キャンバス」。上級グレードでは電動開閉式となる。
「ムーヴ キャンバス」の後席と、その座面下から引き出して使う「置きラクボックス」のイメージ。
「ムーヴ キャンバス」の後席と、その座面下から引き出して使う「置きラクボックス」のイメージ。
「置きラクボックス」は、荷物に合わせて深さを3~13cmの間で調節できる。
「置きラクボックス」は、荷物に合わせて深さを3~13cmの間で調節できる。

■強みはスライドドアとシート下収納

ムーヴ キャンバスは女性を主なターゲットにした背高の軽ワゴン。名前の由来は帆布を意味するCANVASだが、スペルはCANBUS。「CAN=なんでもできる」+「BUS=ミニバスのようなデザイン性」を表している。自身のライフスタイルを楽しむ女性に向けて開発したという。

ボディーサイズは、全長×全幅×全高=3395×1475×1655mm。同社の「ムーヴ」よりも25mm高い。プラットフォームは全高1750mmの「タント」をベースにしており、両車の中間のサイズとなる。ムーヴとの大きな違いは、このクラス(全高1700mm以下の軽乗用車)で初となる両側スライドドアを装備したこと。後席にはシート下収納「置きラクボックス」を装備し、利便性を高めている。このスライドドアと置きラクボックスの組み合わせた「置きラクレイアウト」で、荷物を積んでから乗り込むまでの動作を最小限に抑えた。

リアのハッチを開けずとも、置きラクボックスに荷物を入れてすぐに運転席に乗り込める。その際もスライドドアの恩恵でドアの内側に回りこむ動作を省くことができる。2人乗車の場合、通常は荷物を後席に置くことになる。座面に置くと下に落ちてしまう心配があり、衛生面から床面に食品などを置くのははばかられる。置きラクボックスを活用することで、これらの問題が解決できるという。

置きラクボックスには2つの使い方があり、「ケースモード」では外から中身が見えないようにシート下にすっきり収納。手前に引き出しておけば運転席から手を伸ばしてバッグなどの“ちょい置き”が可能だ。さらに、ユーティリティーボックスを引き上げると高さ130mmの「バスケットモード」に。倒れやすい荷物も安心して置けるようになる。

「ムーヴ キャンバス」には、8種類のツートンカラーが用意される。モノトーンのボディーカラーは全9色。
「ムーヴ キャンバス」には、8種類のツートンカラーが用意される。モノトーンのボディーカラーは全9色。
インテリアの様子。センターメーターを採用することで、良好な視界を確保したという。
インテリアの様子。センターメーターを採用することで、良好な視界を確保したという。
横から見たインテリアのイメージ。後席は、前後に240mmスライド可能。
横から見たインテリアのイメージ。後席は、前後に240mmスライド可能。
モノトーンカラーの「ムーヴ キャンバス」。写真の色は「ファイアークォーツレッドメタリック」。
モノトーンカラーの「ムーヴ キャンバス」。写真の色は「ファイアークォーツレッドメタリック」。

■色使いもセリングポイント

ムーヴ派生のスタイルワゴンとしては「ムーヴコンテ」が存在するが、ムーヴ キャンバスはその後継モデルではなく、ムーヴコンテの販売は継続される。
スクエアなフォルムが特徴のムーヴコンテと違い、ムーヴ キャンバスは丸みのあるシルエット。全体的には水平基調のデザインが採用されており、シンプルな面で構成されている。Bi-Angle LEDヘッドランプに指輪をイメージしたリングと3粒のクリアランスランプを加え、フロントマスクは愛らしい表情になった。

カラーバリエーションはファインミントメタリック、スムースグレーマイカメタリック、ナチュラルベージュマイカメタリックの新色を含む全17種類。そのうち8種は、2色に塗り分けた「ストライプスカラー」だ。これはラッピングではなくツートーンの塗装によるもので、ルーフだけでなくショルダー部とボンネットからグリルにかけて、ホワイトまたはグレーの配色が施される。

インテリアはナチュラルで居心地のいい空間がコンセプトで、プレーンで飽きのこないデザインが選ばれている。良好な前方視界を確保すべくセンターメーターを採用しており、運転席からフロントガラスまでの距離は、ムーヴの660mmに対して835mmと大幅に延長。余裕のある空間となっている。

一部のグレードに設定されるグレードの「メイクアップ」では、メッキ加飾とインテリアアクセントカラーで室内をコーディネート。シートの表皮にもソフトタッチの素材と専用のパイピングが施される。また、メーカーオプションの「ブラックインテリアパック」では、シックで落ち着いたイメージが演出される。

荷室は、フロアボードを上げることで、高さのある荷物にも対応できる。
荷室は、フロアボードを上げることで、高さのある荷物にも対応できる。
シートアレンジの豊富さもセリングポイントのひとつ。写真のように、長尺物を収納しつつ、2人乗車が可能。
シートアレンジの豊富さもセリングポイントのひとつ。写真のように、長尺物を収納しつつ、2人乗車が可能。
デュアルSRSエアバッグは全車標準装備。運転席と助手席のSRSサイドエアバッグは、一部グレードに採用されている。
デュアルSRSエアバッグは全車標準装備。運転席と助手席のSRSサイドエアバッグは、一部グレードに採用されている。
 
ダイハツの新型軽乗用車「ムーヴ キャンバス」発売の画像

■安全装備や快適装備も充実

エンジンは自然吸気のみで、ターボ車は設定されない。モデルの性格から街乗りを重視して開発し、ハイパワー版は必要ないと判断された。KF型と呼ばれる0.66リッター直3エンジンは、最高出力52ps/6800rpmと最大トルク5.2kgm/5200rpmを発生。トランスミッションはCVTが組み合わされる。JC08モードの燃費はFF車が28.6km/リッターで、4WD車は27.4km/リッター。「樹脂化ボディー」「高着火スパークプラグ」などのe:Sテクノロジーの採用で低燃費化を図った。

ステアリング連動ヘッドランプ「AFS(Adaptive Front-lighting System)」は軽自動車では初採用。ステアリング操作に応じてヘッドランプが動き、進行方向を照らす仕組みだ。カーブや交差点でもしっかりと視界を確保できるので、夜間運転での視認性が向上する。衝突回避支援システム「スマートアシストII」、坂道発進時に後退を抑制する「ヒルホールドシステム」といった安全装備も採用されている。

また、ダイハツ初となる「パノラマモニター」がメーカーオプションとして設定された。フロント、リア、左右計4カ所のカメラを使って、車両とその周囲を上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示。「レフト&ライトサイドビュー」「トップ&リアビュー」などのさまざまな表示モードがあり、駐車時や見通しの悪い交差点などでドライバーを支援する。

快適装備としては、紫外線と赤外線をカットして日焼けと車内温度上昇を防止する「スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)」、花粉やPM2.5に対応した「スーパークリーンエアフィルター」を設定。女性ユーザーのニーズに応える。

ラインナップと価格は、以下の通り。

・L:118万8000円(FF)/131万2200円(4WD)
・L“SA II”:125万2800円(FF)/137万7000円(4WD)
・X:129万6000円(FF)/142万0200円(4WD)
・X“SA II”:136万0800円(FF)/148万5000円(4WD)
・X“メイクアップSA II”:141万4800円(FF)/153万9000円(4WD)
・X“リミテッドSA II”:142万5600円(FF)/154万9800円(4WD)
・X“リミテッド メイクアップSA II”:147万9600円(FF)/160万3800円(4WD)
・G“SA II”:149万0400円(FF)/161万4600円(4WD)
・G“メイクアップ SA II”:154万4400円(FF)/166万8600円(4WD)

(文=鈴木真人)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

関連記事 ホームへ戻る