【スペック】全長×全幅×全高=3870×1830×1840mm/ホイールベース=2310mm/車重=1370kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブ(105ps/5750rpm、15.1kgm/3750rpm)/価格=234万8000円(テスト車=同じ)

ルノー・カングー ビボップ(FF/5MT)【試乗記】

おシャレで野蛮 2011.10.27 試乗記 ルノー・カングー ビボップ(FF/5MT)
……234万8000円

超個性的なルックスの「ルノー・カングー ビボップ」。乗って分かった、とっても意外なフィーリングとは……?

割り切りの魅力

「ルノー・カングー ビボップ」。ひとことで言えばそれは、第2世代「カングー」のショートホイールベースバージョンである。
実際、同じルノーの「セニック」がベースとなった新型カングーは、先代に比べて格段に大きくなってしまった。普通この手のスペース・ユーティリティー・ビークルは、サイズアップするほど消費者には歓迎されるはずなのだが(ジャーナリストはサイズアップ嫌いが多いけれど)、4mをゆうに超える全長や、スポーツカーばりの1830mmという全幅、2700mmのホイールベースは、先代からの乗り継ぎ組には、さすがにでかすぎるのではないだろうか。

それを反省したのかどうなのか。ビボップは、そのホイールベースをばっさりと2310mmにまで詰めてしまった。中庸がないというか、極端というか。フランス人らしいアバンギャルドな解決策ではあるが、それゆえの面白さがビボップの魅力なのであった。

小さくなった、いや寸詰まりなカングー。しかしながらその車重は、1420kgから1370kgへと、たった50kgしか軽くなっていない。それはビボップが、広いグラスエリアとフロントのサンルーフ、そしてリアのオープントップを持つ“実用的な遊びグルマ”に仕上げられたからだろう。
乗車定員は割り切りの4名。後部座席は座面が小ぶりで、ゆったり座れるタイプではない。だが、左右を独立シートにしている分だけサイドサポートが上がり、エマージェンシーシート以上の性能は期待できる。

そもそもシートを小ぶりにした狙いは、それを折りたたんだり取り外したりと、いざというときの積載能力を上げることにある。ただし実際に重たい座席を取り外すのは難儀であり、トランクスペースを持たないビボップで、日常的な荷物置き場はリアシートになるだろう。とはいえ、いざとなれば大きな荷物だって飲み込んでくれる。外したシートを芝生に置いて、ピクニックを楽しむなんて妄想も楽しくもある。

“個性派ルノー”「カングー ビボップ」は、2010年7月に日本デビュー。翌々月の9月に販売が開始された。
“個性派ルノー”「カングー ビボップ」は、2010年7月に日本デビュー。翌々月の9月に販売が開始された。
リアシートは、独立式かつ取り外し可能な2座となる。リアハッチが開いていれば、ウォークスルーを使って車体後方からも乗り降りできる。
リアシートは、独立式かつ取り外し可能な2座となる。リアハッチが開いていれば、ウォークスルーを使って車体後方からも乗り降りできる。
リアのハッチは、左ヒンジの横開き式。ルーフ後端をスライドオープンすることで、オープンエアモータリングが楽しめる。荷室の容量は、リアシートのポジションにより174〜1462リッター。
(写真をクリックするとシートアレンジが見られます)
リアのハッチは、左ヒンジの横開き式。ルーフ後端をスライドオープンすることで、オープンエアモータリングが楽しめる。荷室の容量は、リアシートのポジションにより174〜1462リッター。
(写真をクリックするとシートアレンジが見られます)

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