【スペック】全長×全幅×全高=4210×1790×1485mm/ホイールベース=2575mm/車重=1270kg/駆動方式=FF/1.2リッター直4SOHC8バルブターボ(105ps/5000rpm、17.8kgm/1500-4100rpm)/価格=263万円(テスト車=同じ)

フォルクスワーゲン・ゴルフTSIトレンドライン プレミアムエディション【試乗記】

スティーブは褒めてくれる 2011.10.23 試乗記 フォルクスワーゲン・ゴルフTSIトレンドライン プレミアムエディション
……263万円

一部装備を見直し、グレード名も変更された「フォルクスワーゲン・ゴルフ」。自動車のスタンダードで居続けるゴルフにあらためて試乗し、思ったこととは。

1974年以来のスタンダード

1980年当時、スティーブ・ジョブズの愛車は「ポルシェ928」だった。新しいパーソナルコンピューターの構想を練っていた彼は、「Macの筐体(きょうたい)はフォルクスワーゲンではなく、ポルシェのようであるべきだ」と語ったという。

この時、ジョブズはまだ25歳の血気盛んな若者だった。後年の透徹したビジョンを手に入れてはおらず、試行錯誤の中にいたのだ。才能にあふれ、新しいものを作り出そうと意欲を燃やしていた青年は、1977年に発売されたばかりの新世代ポルシェに未来を見ていた。パーソナルコンピューターの世界で独創的な操作方法を持つ画期的な製品を世に出そうと苦闘していた時期であり、928に自らを重ねあわせていたのだろう。そして、1984年にマッキントッシュが発売される。翌1985年、彼はアップルを追われることになる。

1997年に復帰したジョブズは、倒産の危機に瀕していたアップルを見事によみがえらせた。iMacに始まり、iPod、iPhone、iPadと次々に新製品を発表し、デジタルの世界を変革した。そのすべてが、スタンダードとして世界に流通している。彼がかつて侮っていたフォルクスワーゲンのように。

1974年のデビュー以来、「フォルクスワーゲン・ゴルフ」は今もなお自動車のスタンダードとして流通し続けている。現在のモデルは6代目で、日本では2009年から販売されている。2011年9月には待望の「ゴルフカブリオレ」が発売され、35周年記念モデルの「ゴルフGTIエディション35」が限定販売されている。バリエーションを広げているゴルフシリーズだが、それに先駆けて量販ラインの見直しが行われていた。今回試乗したのは、ベーシックグレードの「TSIトレンドライン プレミアムエディション」だ。

これまでなかったフロントフォグランプも標準装備に。
これまでなかったフロントフォグランプも標準装備に。
フルホイールキャップだった足元には、15インチのアルミホイールが備わる。
フルホイールキャップだった足元には、15インチのアルミホイールが備わる。
今回の変更で、「TSIトレンドライン」は「TSIトレンドライン プレミアムエディション」と名称が変更された。
今回の変更で、「TSIトレンドライン」は「TSIトレンドライン プレミアムエディション」と名称が変更された。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

ゴルフの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツ ストリートエディション(FF/6AT)【試乗記】 2016.9.8 試乗記 「GTI」シリーズの誕生40周年を祝う限定モデル「フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツ」に、第2弾となる「ストリートエディション」が登場。エンジンやドライブトレインなど、各所に施された独自のチューニングが織り成す走りを試した。
  • フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツ トラックエディション(FF/6AT)【試乗記】 2016.7.12 試乗記 “GTI”の誕生40周年を祝うアニバーサリーモデルとして、パフォーマンスを突き詰めた「フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツ トラックエディション」が登場。専用の空力パーツや電子制御LEDで武装した、限定モデルの走りを試す。
  • BMW M4 GTS(FR/7AT)【試乗記】 2017.1.10 試乗記 BMW M社が、そのモータースポーツテクノロジーを集約して開発した“公道走行も可能”なレーシングマシン「BMW M4 GTS」。巨大なリアスポイラーに、室内から鈍い光を放つロールバーなど、見た目からしてただ者ではないモンスターマシンの走りをリポートする。
  • スバルBRZ GT(FR/6MT)【試乗記】 2017.1.4 試乗記 「スバルBRZ」のラインナップに新たに設定された走りのグレード「GT」に試乗した。ZF製のザックスダンパーやブレンボのブレーキがおごられて操縦安定性に磨きがかかっただけでなく、フラッグシップグレードにふさわしい洗練をも手にしていた。
  • 日産GT-Rトラックエディション engineered by nismo(4WD/6AT)【試乗記】 2016.12.27 試乗記 「日産GT-R」のなかでも、標準仕様のルックスの下にNISMOチューンのボディーとアシを隠し持つ、特異なキャラクターの「トラックエディション engineered by nismo」。マニア心を刺激する、このグレードならではの魅力をリポートする。
ホームへ戻る