アウディ、新型「S4/S4アバント」を日本導入

2016.10.25 自動車ニュース
「アウディS4」
「アウディS4」

アウディ ジャパンは2016年10月25日、高性能スポーツモデル「アウディS4/S4アバント」をフルモデルチェンジし、注文の受け付けを開始した。納車は同年12月下旬以降を予定している。

「S4」のリアビュー。
「S4」のリアビュー。
インテリアはブラックのヘッドライニングや「カーボンアトラス」の装飾パネル、ステンレス製のペダルおよびフットレストなどが特徴。
インテリアはブラックのヘッドライニングや「カーボンアトラス」の装飾パネル、ステンレス製のペダルおよびフットレストなどが特徴。
「S」モデルのロゴが入ったアルカンタラとレザーのコンビスポーツシート。
「S」モデルのロゴが入ったアルカンタラとレザーのコンビスポーツシート。
「S4」には354psを発生する3リッターV6ガソリンターボエンジンが搭載される。
「S4」には354psを発生する3リッターV6ガソリンターボエンジンが搭載される。
「S4」のランニングシャシーのイラスト。
「S4」のランニングシャシーのイラスト。
「S4アバント」
「S4アバント」

新開発のV6ターボを搭載

アウディS4は、同社のDセグメントモデルである「A4」のハイパフォーマンスバージョンである。

エンジンは「3.0 TFSI」と呼ばれる3リッターV6直噴ガソリンターボで、バルブタイミング制御により吸気行程を短縮して燃費効率を高めるミラーサイクルや、ターボチャージャーによる過給、11.2という過給エンジンとしては高めの圧縮比を組み合わせた、「Bサイクル」と呼ばれる燃焼方式を採用。高出力と燃費効率を両立しているという。

また過給システムには、従来のスーパーチャージャーに代えて新設計のツインスクロールターボを採用。ターボユニットをVバンクの間に搭載し、吸気が外側、排気が内側の吸排気レイアウトとすることで排気経路を短縮したり、両バンクからの排気経路をタービンの直前でまとめることで排気干渉を回避したりと、設計全体で過給レスポンスを高める工夫がなされている。

一方、エンジン本体については、シリンダーブロックとクランクケースはアルミ合金製で、後者については複雑な砂型を用いて鋳造。鋳鉄製のシリンダーライナーは壁の厚さを抑えた特殊な設計となっており、エンジン単体で14kgの軽量化を果たしている。また冷却にはシリンダーブロックとシリンダーヘッドで別個の回路を使用しており、冷間始動時には冷却液の流れをコントロールしてエンジンを素早く暖気。シリンダーヘッド一体型の排気マニホールドも暖気時間の短縮に貢献する。さらに排気マニホールドの内部には冷却回路が設けられており、暖気終了後には排ガスを冷却。高負荷運転時の燃料消費を抑制することができる。

このエンジンに組み合わされるトランスミッションには、従来のものより1段多い8段のトルコン式AT「ティプトロニック」を採用。55km/h以上で走行中にドライバーがアクセルペダルから足を離すと、エンジンとドライブトレインを切り離して走行抵抗を低減する「フリーホイーリングモード」が備わっている。

これらの技術の採用により、新しいS4は従来モデルを21ps上回る354ps/5400-6400rpmの最高出力と、同じく6.1kgm上回る51.0kgm/1370-4500rpmの最大トルクを実現。燃費もJC08モードで12.7km/リッターと、従来モデル(12.6km/リッター)よりわずかに改善している。

高い動力性能を支える複雑な駆動力制御

駆動システムは「クワトロ」フルタイム4WDで、前後アクスル間で駆動力配分の可変制御が可能。前:後ろ=4:6を基準に、状況に応じてトラクションが大きい側に、より多くのエンジントルクを振り分けることができる。さらに、高速コーナリング時に内輪にブレーキをかけることでアンダーステアを抑制するトルクベクタリング機能を標準装備。リア左右輪間の駆動力配分を可変制御する、スポーツデファレンシャルもオプションで用意している。

また、足まわりには車高を20mm低めるS4専用サスペンションを採用。電動パワーステアリングにはオプションで可変ギアレシオ機構を装着することができる。タイヤサイズは245/40R18が標準で、オプションで「アウディスポーツ」の19インチアルミホイールも選べる。

ボディーはアルミや高強度鋼板などの積極的な採用により、従来モデルよりねじり剛性を高めつつ、重量を15kg軽量化。車両全体では100kgの軽量化を実現しており、車両重量は1680kgとなっている(セダンでの比較)。

価格はS4が839万円、S4アバントが868万円。

(webCG)

→新型「アウディS4/S4アバント」の詳しい画像はこちら
 

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