ブガッティ、最高出力1500psの「シロン」を日本に導入

2016.11.11 自動車ニュース
「ブガッティ・シロン」
「ブガッティ・シロン」

ブガッティ ジャパンは2016年11月10日、「ヴェイロン」の後継モデルとなる「シロン」を日本で発表した。価格は240万ユーロ。500台のみ生産され、その約3分の1にすでに予約注文が入っているという。

 
ブガッティ、最高出力1500psの「シロン」を日本に導入の画像
 
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ブガッティ、最高出力1500psの「シロン」を日本に導入の画像
 
ブガッティ、最高出力1500psの「シロン」を日本に導入の画像
ブガッティ オートモビルズでカスタマーサービスの担当責任者を務めるステファン・ブルングス氏。
ブガッティ オートモビルズでカスタマーサービスの担当責任者を務めるステファン・ブルングス氏。
「ブガッティ・シロン」のボディーサイドに取り入れられた「Cライン」は、エットーレ・ブガッティのサインをモチーフにデザインされたという。
「ブガッティ・シロン」のボディーサイドに取り入れられた「Cライン」は、エットーレ・ブガッティのサインをモチーフにデザインされたという。
 
ブガッティ、最高出力1500psの「シロン」を日本に導入の画像

0-100km/h加速は2.5秒未満、最高速は420km/h

2005年にデビューしたヴェイロンは、最高出力1001ps、最大トルク127.5kgmを発生する8リッターW16 4ターボエンジンを搭載し、最高速度は407km/hという動力性能を打ち出していた。

その後継モデルであるシロンにおいて、ブガッティは1500psというパワーを目標にエンジンを新開発。8リッターW164ターボという形態はそのままだが、最高出力1500ps、最大トルク163.2kgmというアウトプットにより、0-100km/h加速は2.5秒未満、最高速は420km/h(リミッター作動)という動力性能を実現したという。

エンジンはほぼすべてのコンポーネントの設計を変更。高出力化に伴う重量増を最小限にとどめるために、インテークチューブ、チャージエアシステム、チェーンハウジングなどにカーボンを使ったほか、チタンなどの軽量素材の使用比率を高めている。また4基のターボチャージャーは2ステージで作動。静止状態からターボラグが一切ない加速を実現するために、発進時には2基のみが作動し、残りの2基はエンジン回転数が約3800rpmに達すると作動する。これにより、2000rpmという低速域から非常に大きな駆動トルクを極めてリニアに発生。絶対的な動力性能の高さに加え、非常に扱いやすいトルク特性を実現している。

ブガッティの歴史と伝統を感じさせるデザイン

シロンのエクステリアは、戦前のブガッティのアイコンを現代風にアレンジしながらも、空力や1500psのエンジンが発する熱を効果的に逃がすための技術に裏付けされたデザインが施されている。

ブガッティ オートモビルズのステファン・ブルングス氏は、デザインの説明に際し、開口一番に「ブガッティにとってデザインは非常に重要だ」と述べた。これは現在のブガッティだけでなく戦前のモデルをも含めての言葉で、実際、当時のブガッティには創業者エットーレ・ブガッティの息子である、ジャンのデザインによるアイコン的モデルが数多く存在した。

今回のシロンでは、伝統の馬てい形フロントグリルに加え、戦前の名車「T57アトランティック」のデザインモチーフが取り入れられた。そのモチーフとは、ルーフからリアエンドにかけて流れるセンターラインである。アトランティックでは軽量化のために外板にマグネシウムが使われており、その溶接ができなかったことから、ボディーは左右のパネルがボルト止めされていた。その結果、アトランティックにはボディーの中心にヒレのようなセンターラインが生まれたのだ。

一方で、シロンのセンターラインは直進安定性の向上に寄与する機能を果たしている。単に過去のモチーフを取り入れたデザインのためのデザインではなく、技術的な目的を持ったデザインとなっているのだ。

またW16エンジンが発する熱量はすさまじく、馬てい形のグリルも大量の空気を取り入れるためにデザインされているほか、キャビンを囲むようにデザインされた「Cライン」の後端にも大きなエアインテークが設けられている。

なお、このCラインはエットーレ・ブガッティのサインがモチーフとなっているという。エットーレは頭文字Eの下部をアンダーライン風にのばし、E以降の文字をそこに乗せるようにサインしている。シロンのCラインは、ここから取られている。

シロンは2016年11月16日まで東京・青山にあるブガッティ東京のショールームで展示され、その後クリスマスシーズンに再び展示される予定だ。

(文=内田俊一/写真=内田俊一、内田千鶴子)

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