【SUPER GT 2016】DENSO KOBELCO SARD RC Fが最終戦を制しタイトル獲得

2016.11.14 自動車ニュース
SUPER GTの最終戦に勝利し、2016年シーズンの王者となったNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)。
SUPER GTの最終戦に勝利し、2016年シーズンの王者となったNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)。

2016年11月13日、SUPER GTのシーズン最終戦となる第8戦が栃木県のツインリンクもてぎで開催され、GT500クラスはNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ヘイキ・コバライネン/平手晃平)が、GT300クラスはNo.25 VivaC 86 MC(土屋武士/松井孝允)が勝利。各クラスの年間タイトルも、それぞれが獲得した。

GT500クラスのスタートシーン。No.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fを先頭に、戦いの火ぶたが切られた。
GT500クラスのスタートシーン。No.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fを先頭に、戦いの火ぶたが切られた。
No.6 WAKO'S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)。予選3位からのスタートで、2位表彰台を手にした。
No.6 WAKO'S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)。予選3位からのスタートで、2位表彰台を手にした。
GT300クラスの予選トップは、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT。総勢28台が最後のバトルを繰り広げた。
 
GT300クラスの予選トップは、No.31 TOYOTA PRIUS apr GT。総勢28台が最後のバトルを繰り広げた。
	 

予選トップでタイトルに王手

「2016シーズン最終決戦」の最終日、ツインリンクもてぎには朝早くから多くのSUPER GTファンが詰めかけた。午前9時前には、北ゲートにつながる国道123号線で、宇都宮方面も水戸方面も渋滞の列が2km以上伸びた。ちなみにこの日発表された観客数は3万6000人で、昨年に比べてわずか3000人増しにとどまったものの、周囲の交通やサーキット内の観客スタンドは、そんな数字がにわかには信じられないほどのにぎわいだった。

その理由は、なんといってもチャンピオンシップの展開にあった。オートポリス大会の代替戦として実施された前日の“第3戦”で優勝したのは、ランキング11番手のNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝)。ポイントテーブルの上位陣で大量得点に成功したのはランキング3番手のNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fくらい。おかげでNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fがランキングトップに躍り出たものの、依然としてランキング2番手につけているNo.1 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とは3点差で、トップ4チームがわずか9点差で並ぶという状況。まったく予想のできないタイトル争いの行方を見届けようとして数多くの観客がツインリンクもてぎに足を運んだのは当然のことといえる。

午前9時5分から15分間で実施された公式予選は、いつもの2段階のノックアウト方式とは異なる“一発勝負”。ここでポールポジションを獲得したのは、前日にポイントリーダーとなったばかりのNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(ドライバーは平手)。彼らはこれで1点を追加し、No.1 MOTUL AUTECH GT-Rとの差を4点に広げた。後がない最終戦では、この1点が時として大きな意味を持つ。予選1位となった平手は、まるで自分が優勝したかのように喜び、ガッツポーズをとった。

予選で彼らに続いたのは、もはやタイトル獲得の可能性がないNo.37 KeePer TOM'S RC F(ジェームス・ロシター/平川 亮)。予選3位はランキング3番手のNo.6 WAKO'S 4CR RC F(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)だったが、No.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fとのポイント差はすでに8点まで広がっており、ほとんど絶望的な状況。しかもNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは予選9位に沈み込んでおり、No.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fのタイトル獲得は決まったも同然の状態だった。

ポール・トゥ・ウィンを決めたNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F。チームに初の年間タイトルをもたらした。
ポール・トゥ・ウィンを決めたNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC F。チームに初の年間タイトルをもたらした。
GT500クラスの3位はNo.19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛/国本雄資)。最終戦は、1位から5位までをレクサス勢が占める結果となった。
GT500クラスの3位はNo.19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛/国本雄資)。最終戦は、1位から5位までをレクサス勢が占める結果となった。
No.25 VivaC 86 MC(写真手前)は、予選6位からの逆転勝利。同時に、GT300クラスのチャンピオンにも輝いた。
No.25 VivaC 86 MC(写真手前)は、予選6位からの逆転勝利。同時に、GT300クラスのチャンピオンにも輝いた。
2016年シーズンのタイトルを獲得し、笑顔を見せる4人。写真左から、GT500クラスで優勝したNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fのヘイキ・コバライネン、平手晃平、GT300クラスを制したNo.25 VivaC 86 MCの土屋武士、松井孝允。
2016年シーズンのタイトルを獲得し、笑顔を見せる4人。写真左から、GT500クラスで優勝したNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fのヘイキ・コバライネン、平手晃平、GT300クラスを制したNo.25 VivaC 86 MCの土屋武士、松井孝允。

レクサス勢が表彰台を独占

決勝のスタートではNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fが順当にトップを守った一方、No.6 WAKO'S 4CR RC Fが2番手に浮上。No.1 MOTUL AUTECH GT-Rは9番手でオープニングラップを終えた。この展開は20周目まで変わらなかったが、ここでピットストップを行ったNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fが一時9番手まで後退したのに対し、ピットストップを引き延ばしたNo.1 MOTUL AUTECH GT-Rは25周目に首位に浮上。29周目に実施したピット作業ではタイヤ交換を省いて少しでも逆転のチャンスを膨らませようとしたが、結果的には6位でチェッカードフラッグを受けるのが精いっぱいだった。

対するNo.39 DENSO KOBELCO SARD RC Fは全車がピットストップを終えたところで再び首位に返り咲くと、終盤にはNo.6 WAKO'S 4CR RC Fの猛追を受けたもののこれをしのぎ、チームはSUPER GT(当初は全日本GT選手権)に参戦を開始してから13年目にして初のチャンピオンに輝いた。2位はNo.6 WAKO'S 4CR RC F、3位は4番グリッドからスタートしたNo.19 WedsSport ADVAN RC F(関口雄飛/国本雄資)で、レクサス勢が表彰台を独占する格好となった。

一方のGT300クラスは、6番グリッドからスタートしたNo.25 VivaC 86 MCがタイヤ無交換作戦で逆転優勝。彼らは前日の第3戦を終えた時点でポイントリーダーに浮上しており、同時にチャンピオンにも輝くこととなった。2位はNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一)で3位はNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)だった。

これで2016年シーズンのSUPER GTは、全日程を終了。今後、各チームは来季に向けた準備に取り組むことになる。

(文=小林祐介/写真提供 GTA)

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