グループの技術を総動員

W12エンジンは、もとはといえばフォルクスワーゲンのVR6という奇妙な狭角V型エンジンを2基並べてW12とし、それをツインターボ化したユニットである。ターボやインタークーラーからの吸排気系の取り回しや冷却を考えただけでも目まいがするほど複雑なエンジンだが、現代の規制に適合させるべくそれに加えてあらゆる最新メカニズムを搭載している。すなわち直噴とポート噴射を併用するデュアルインジェクション、低負荷時に半分の気筒を休止するシステムや、アイドリングストップ、さらには惰性で走る際にニュートラルに入れるコースティング機能と、フォルクスワーゲングループの技術を集中投下した“全部載せ”のスーパーSUVである。実際、高速道路を制限速度近辺で流すとオンボードコンピューターの燃費は10km/リッター以上に伸びるようだ。

ただし、オンロード用4種に加えて4種(スノー/グラベル/マッド/サンド)のオフロード用ドライブモードが追加される「オールテレインスペック」はオプション(およそ80万円)で、さらにアダプティブクルーズコントロールやヘッドアップディスプレイ、レーンアシストなどで構成される「ツーリングスペック」(100万円)もオプションとなっている。極めつけはカーボン製のリアスポイラーやフロントスプリッタ―などの「スタイリングスペック」(ボディーキット)で、何と約280万円のオプションである。というわけで2695万円の車両価格でも十分に驚きなのだが、この試乗車には合計940万円余りのオプション装備が加わり、トータルでは3600万円を超える。

動力性能は、0-100km/h加速が4.1秒で、最高速は301km/h。
動力性能は、0-100km/h加速が4.1秒で、最高速は301km/h。
メーターは2眼式。タコメーター(左)のレッドゾーンは6250rpmから。スピードメーター(右)の表示は320km/hまで。
メーターは2眼式。タコメーター(左)のレッドゾーンは6250rpmから。スピードメーター(右)の表示は320km/hまで。
シャシーのセットアップはセンターコンソール(シフトセレクターの手前)に配置された「ドライブダイナミクスコントロール」のロータリースイッチで行う。
シャシーのセットアップはセンターコンソール(シフトセレクターの手前)に配置された「ドライブダイナミクスコントロール」のロータリースイッチで行う。
試乗車には、リアスポイラーなどがカーボンになる「スタイリングスペック」(ボディーキット)が選択されていた。
試乗車には、リアスポイラーなどがカーボンになる「スタイリングスペック」(ボディーキット)が選択されていた。

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