612psの4リッターV8ツインターボ搭載

4MATIC+(4マチックプラス)と名付けられた新しい4WDシステムは、前型4MATICの前後駆動配分が33:67の固定であったのに対して、同じフルタイム4WDでありながら電子制御デフを採用することで0:100~50:50のバリアブル型となっている。これにより走行状況に応じてのリニアな駆動配分だけでなく、レースモード+ESPカットオフ+Mモードと条件がそろえば0:100で駆動配分が固定される「ドリフトモード」に設定することも可能だ。恐らくは非常に限定的だろう、確信犯でそれを用いるFR信仰者に向けたAMGの回答がここに隠されているわけである。

新しいE63シリーズに搭載されるパワーユニットはM177型の4リッター直噴V8。バンク間にツインスクロール・ツインターボを搭載するそれは循環方式がウエットサンプながらも「AMG GT」のM178型の系統となるもので、「C63」「G63」に次いでの採用となる。そして、その最高出力は両車をものともしないどころか登場したばかりの「AMG GT R」をも上回る612ps/850Nm。これはスポーツグレードにあたるE63 Sの数値だが、標準グレードの「E63」でも571ps/750Nmと強烈な火力がもたらされている。

トランスミッションには両グレードで9Gトロニックをベースにトルコン部を湿式クラッチに置き換えたスピードシフトMCTを採用。タイヤサイズはE63が19インチ、E63 Sが20インチとなり、オプションでカーボンセラミックのブレーキシステムが選択できる辺りは先代と同様だ。

ちなみに4WD用のドライブシャフトの取り回しスペースの関係で、先代までは四駆モデルで右ハンドルの選択肢はなかったが、新型ではその生産が可能となったこともあり、日本仕様でも基本は右ハンドルで供給されることになるはずだ。

両端に大きなエアインテークを持つ、迫力あるフロントビューが「AMG E63」の目印。
両端に大きなエアインテークを持つ、迫力あるフロントビューが「AMG E63」の目印。
フロントのスポーツシート。ヘッドレストにはAMGのエンブレムが型押しされる。
フロントのスポーツシート。ヘッドレストにはAMGのエンブレムが型押しされる。
スポーティーなデザインのリアシート。フロントと同様に座面にはクリスタルグレーのパイピングが施されている。
スポーティーなデザインのリアシート。フロントと同様に座面にはクリスタルグレーのパイピングが施されている。
今回の試乗車は高性能仕様の「E63 S 4MATIC+」。この他に571psの「E63 4MATIC+」も用意される。
今回の試乗車は高性能仕様の「E63 S 4MATIC+」。この他に571psの「E63 4MATIC+」も用意される。
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