隔世の進化を遂げたシャシーと運転支援システム

サスペンションは先代に引き続きフロントがダブルウイッシュボーン、リアが5リンクだが、刷新された車台に合わせてジオメトリーは完全な新設計となり、アルミ部品の多用により軽量・高剛性化が図られている。またモーターを用いた電動式のアンチロールスタビライザーが電子制御可変ダンパーに組み合わされる「アダプティブ・ドライブ」については、その協調制御がコーナリング時の姿勢を安定させるだけでなく、直進時の微小なロールも低減させるなど、作動領域が通常走行にも広げられている。他にもオプションの「インテグレーテッド・アクティブステアリング」には正相・逆相の両方向に働く後輪操舵機能を備えるなど、シャシーまわりの先進化は著しい。

それと併せて一気にアップデートされたのが先進運転支援システム=ADAS系の装備だ。アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)はセンシング能力や制御アルゴリズムそのものが刷新されただけでなく、制限速度標識の情報と連動する機能を備えるなどリアルワールドでの有用性が高まっている。レーンキープ関連ではアクティブな介入機能が加わったことで、通常のライントレースや緊急回避の操舵アシスト、さらにはウインカーレバーの長押しと連動するレーンチェンジなど、さまざまなファンクションが新たに備わった。これまでBMWはドライバーの責任領域としてステアリングアシストにはあえて消極的な姿勢だったが、ここにきての積極採用は時代の要請でもあり、彼らなりの目途(めど)も立ててのことだろう。ともあれADASについては新型5シリーズ、最先端の領域に達したと言って差し支えない。

サスペンションは前がダブルウイッシュボーン、後ろが5リンクと、形式こそ従来モデルと同じものの、設計は一新されている。
サスペンションは前がダブルウイッシュボーン、後ろが5リンクと、形式こそ従来モデルと同じものの、設計は一新されている。
タイヤサイズは225/55R17が標準だが、仕様に応じて18インチや19インチ、20インチのタイヤおよびホイールも用意されている。
タイヤサイズは225/55R17が標準だが、仕様に応じて18インチや19インチ、20インチのタイヤおよびホイールも用意されている。
ステアリングホイールに備わる、アダプティブ・クルーズ・コントロールの操作スイッチ。
ステアリングホイールに備わる、アダプティブ・クルーズ・コントロールの操作スイッチ。

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