ランフラットタイヤを見事に履きこなす

ただし、これらの最新装備については現状、日本仕様においていずれもが選択できるかは定かではない。同様に、搭載されるパワートレインも、間もなくとされる日本導入までその設定は不明だ。仮に従来同等と想定すれば2リッターの直4直噴ターボが523iとしてエントリーグレードに設定されることになりそうだが、本国にはその選択肢はなく、252psとよりハイパワーな4気筒が「530i」として設定されている。これに加えて3リッター直6直噴ターボの「540i」と、ガソリンエンジンは2本立ての展開。そしてディーゼルも同様に2リッター直4の「520d」、3リッター直6の「530d」と2本立てで用意される。

本国では3月以降、520dをベースにさらなる低燃費化を図った「エフィシエントダイナミクスエディション」や、プラグインハイブリッド車の「530e iパフォーマンス」、そしてトップパフォーマンスグレードとして4.4リッターV8直噴ターボを積む「M550i xDrive」などが順次投入されるようだが、日本では当面530iと540i、そして520dあたりが販売されることになるのではないだろうか。トランスミッションはいずれも8段AT。欧州仕様においては530eを除く全車で四駆=xDriveが組み合わせられるようになったこともトピックのひとつだ。

日本への導入が確実視される540iを中心に行った試乗では、新しいアーキテクチャーの特性が十分にうかがえた。走りだしから何より強く感じられるのは軽さ、それも上屋よりむしろバネ下側がひょうひょうと路面を捉えていることだ。例に漏れず新型5シリーズもランフラットタイヤを履くわけだが、もはや彼らにとってそれは動的質感を追求する上で何の障害にもならない。それほどに知見を積み、タイヤメーカーとの連携もうまくとれているのだろう。低速域から乗り心地はしなやかな上、新型ではロードノイズのレベルも大幅に低減しており、静粛性も際立ったものとなっている。

豊富なバリエーションは欧州Eセグメントセダンに共通する魅力のひとつ。新型「5シリーズ」についても、プラグインハイブリッド車やV8エンジン搭載車の導入がアナウンスされている。
豊富なバリエーションは欧州Eセグメントセダンに共通する魅力のひとつ。新型「5シリーズ」についても、プラグインハイブリッド車やV8エンジン搭載車の導入がアナウンスされている。
「540i」に搭載される3リッター直6ツインターボエンジン。最高出力340ps、最大トルク45.9kgmを発生する。
「540i」に搭載される3リッター直6ツインターボエンジン。最高出力340ps、最大トルク45.9kgmを発生する。
幅広いグレードで4WD車が選択できるのも、新型「5シリーズ」の特徴。4.4リッターV8エンジン搭載車については、駆動方式は4WDのみの設定となる。
幅広いグレードで4WD車が選択できるのも、新型「5シリーズ」の特徴。4.4リッターV8エンジン搭載車については、駆動方式は4WDのみの設定となる。
新型「5シリーズ」には、従来モデルと同じく「スポーツライン」や「ラグジュアリーライン」など、さまざまな仕様のモデルがラインナップされる。写真は「540i Mスポーツ」。
新型「5シリーズ」には、従来モデルと同じく「スポーツライン」や「ラグジュアリーライン」など、さまざまな仕様のモデルがラインナップされる。写真は「540i Mスポーツ」。

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