【スペック】全長×全幅×全高=4080×1740×1395mm/ホイールベース=2435mm/車重=1130kg/駆動方式=FF/1.5リッター直4SOHC16バルブ(114ps/6000rpm、14.8kgm/4800rpm)、モーター(14ps/1500rpm、8.0kgm/1000rpm)/価格=251万円(テスト車=279万6000円/Honda HDDインターナビシステム(リアワイドカメラ付き)=28万6000円)

ホンダCR-Z α・Black label(FF/6MT)【試乗記】

スポーツですカー、エコですカー? 2011.10.11 試乗記 ホンダCR-Z α・Black label(FF/6MT)
279万6000円

「ホンダCR-Z」の新グレード「α・Black label」に試乗し、ハイブリッドスポーツカーの存在意義をあらためて考えた。

“スポーティーなホンダ”の象徴

メタリック塗装のアルミホイールが鈍い光を放ち、すごみをきかせている。ドアを開けると、ブラックでコーディネートされたインテリアの中で、3本のペダルだけが浮かび上がる。スポーツカー然としたしつらえだ。「ホンダCR-Z」はハイブリッドのエコイメージとスポーティーな走りという2つの要素を併せ持つクルマだが、「α・Black label(アルファ・ブラックレーベル)」は明らかにスポーティー方向にシフトしている。爽やかなエコの装いをかなぐり捨てて、ワルそうなにおいをプンプンさせているのだ。

映画『アザー・ガイズ』の中で、「トヨタ・プリウス」は軟弱者の乗るクルマとして象徴的に使われていた。ナタリー・ポートマンの『抱きたいカンケイ』でも、プリウスに乗っていたのはいけ好かないインテリ野郎だった。ハイブリッドカーにはそういうイメージがつきまとう。このクルマは、それを払拭してくれるだろうか。

「α・Black label」は、ベーシックな「β」と上級の「α」の2本立てだったところに、新たに付け加えられたグレードである。「α」の249万8000円に対して251万円と、わずか1万2000円しか違わない。エンジンやモーターなどはまったく一緒だから、目的はスポーティーさを強調することだけなのだろう。

今や、ホンダのスポーティーなイメージを一手に担うのは、CR-Zである。「NSX」「S2000」が存在しないラインナップの中では、このモデルの持つ意義は大きい。環境に気を配りながらスポーティーな走りを楽しむ。それが現時点における「ホンダらしさ」のアピールなのだ。

黒と銀でコーディネートされた「α・Black label」のインテリアは、スポーティーな印象。
黒と銀でコーディネートされた「α・Black label」のインテリアは、スポーティーな印象。
専用のメタル製プレミアムペダル。
専用のメタル製プレミアムペダル。
「α・Black label」には、ピューターグレーのメタリック塗装を施した、16インチアルミホイールが装着される。
「α・Black label」には、ピューターグレーのメタリック塗装を施した、16インチアルミホイールが装着される。
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