第394回:自動運転時代のマストアイテム!?
「BOSEのサスペンションシステム」体験記

2017.01.20 エディターから一言
今回の主役は、BOSEが披露したサスペンションシーティングシステム「Bose Ride」。写真は、2軸式の最新システムを搭載したデモカーの車内。
今回の主役は、BOSEが披露したサスペンションシーティングシステム「Bose Ride」。写真は、2軸式の最新システムを搭載したデモカーの車内。

アメリカの音響機器メーカーとして知られるBOSEが、自動車の乗り心地を改善させる新システムを開発したという。縁の下ならぬシートの下の力持ち、「Bose Ride」とはどんなものなのか? コラムニストの大矢アキオがリポートする。

これは、単軸式Bose Rideの構造図。上下方向の揺れを抑制する。2010年からトラック用に販売され、多くのプロドライバーの身体的負担を軽減してきた。詳しくは、次ページにて。
これは、単軸式Bose Rideの構造図。上下方向の揺れを抑制する。2010年からトラック用に販売され、多くのプロドライバーの身体的負担を軽減してきた。詳しくは、次ページにて。

自動運転の意外な“穴”

ここのところ自動車メーカーが提供する写真を見ていて、困惑することがある。自動運転状態をイメージした写真だ。運転をシステムに任せた人間が、車内で読書をしたりタブレット端末に見入ったりしているのである。

それを見るたび、「ボクには、できん」と心の中でつぶやいてしまう。そんなことをしたら、ボクの場合、絶対に酔うのである。

今に始まったことではない。その昔、「トヨペット・クラウン」のテレビCMで、社長風の山村 聡が、運転は娘にさせて後席で書類に目を通すシーンがあった。それを見ているだけで“疑似乗り物酔い”したものだ。

もうひとつ懸念点を挙げるなら、人間の運転であれば路面の凸凹を何気ないステアリング操作で避けて通過するところを、自動運転車の場合は多少の突起や穴があろうとその上を容赦なく走り続ける。さらに酔ってしまいそうだ。

筆者の連載エッセイ「マッキナ あらモーダ!」の第399回でも記したように、ミシガン大学輸送機関研究所は2015年に、「自動運転車ではクルマ酔いしやすい」というリポートを発表している。

そして2017年1月初旬、米国ラスベガスのエレクトロニクスショー「CES」において、音響メーカーのBOSEがサスペンション技術のシミュレーションデモを行った。筆者もその現場を訪ねてみることにした。

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