マツダCX-5 XD Lパッケージ(FF/6AT)

新・ミスター赤ヘル登場! 2017.03.13 試乗記 「マツダCX-5」がフルモデルチェンジ。新型は内外装を一新、G-ベクタリングコントロールなどの最新技術を新たに装備する。2.2リッターディーゼルエンジン搭載の「XD」で、春二番吹き荒れる如月(きさらぎ)の房総を走った。

美人すぎるSUV

CX-5はマツダの収益の4割を占めている、ということを読者諸兄はご存じだろうと思う。『webCG』でもそう報道されている。マツダの新世代商品群第1弾としてこの小型クロスオーバーSUVが発売されたのは2012年のこと。環境適合のためのSKYACTIVテクノロジーでもってイチから築き上げられ、いまや広島のグローバル販売の4分の1を担う基幹車種、黒田博樹級の大エースなんである。

その黒田投手のように先代CX-5も惜しまれつつ後進に道を譲った。ここに紹介するのは昨2016年末に登場した2代目全面改良モデルのディーゼル搭載車である。「SKYACTIV-D 2.2」と呼ばれるディーゼルは先代の販売の7割を占めた。いわば4番の中の4番、ミスター赤ヘル、山本浩二なんである。投手でいえば、ノーヒットノーランを3回やってのけた外木場義郎、あるいは通算213勝の北別府学、といえるかもしれない。実はよく知りませんけど。

2代目は先代の継承進化型である。いわゆるプラットフォームを引き継ぎ、主にボディー内外を全面刷新した。筆者にとって、webCG編集部の地下駐車場が新型CX-5との初対面の場だった。ギーッと扉が開いて、編集部のワタナベさんが乗って出てきたシルバーの2代目は、う~む、これマイナーチェンジですか。とりわけボディー後半は先代そっくりで、斜め後ろから見ると山本浩二がよみがえったかと思うほどである。

しかし、よくよく見ると、2代目は初代よりも、LEDのヘッドライトが前田健太の目みたいになっていて、サイズはほぼ同じながら、ロングノーズでワイド&ローが強調され、よりスポーツカーライクになっている。具体的にはトレッドを10mm広げてタイヤがボディーの側面ギリギリまで押し出され、Aピラーを35mm後ろに下げている。さらによくよく見れば、面にハリとツヤがある。色気もある。それがシルバーだとよくわからない。ボディー色が新色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」、広島カープの赤ヘルのペイントは「ソウルレッドプレミアムメタリック」をイメージしたものだそうだけれど、その「ソウルレッドプレミアムメタリック」よりも彩度を2割、深みを5割増しにして、よりみずみずしくて艶やかな透明感を持ったレッドじゃなかったことが筆者の目をいっそう曇らせていたにちがいない。本当は美人すぎるSUVなのである。

 

先代の「マツダCX-5」は世界約120カ国で累計140万台以上を販売、マツダの年間販売台数の約4分の1を占める基幹モデルだった。
先代の「マツダCX-5」は世界約120カ国で累計140万台以上を販売、マツダの年間販売台数の約4分の1を占める基幹モデルだった。
シンプルで洗練された印象のインテリア。新型は先代に比べ、さらに上質感を高めている。
シンプルで洗練された印象のインテリア。新型は先代に比べ、さらに上質感を高めている。
フロントシートのシートバックにはサスペンションマットを採用。
フロントシートのシートバックにはサスペンションマットを採用。
リアシートには2段階式のリクライニング機構が備わる。
リアシートには2段階式のリクライニング機構が備わる。
試乗車のボディーカラーはソニックシルバーメタリック。
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