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ホンダ・ステップワゴン モデューロX(FF/CVT)

サーキットが鍛えたヨーロピアン・ライド 2017.03.28 Modulo Xの走りを知る <PR> ホンダの箱型ミニバン「ステップワゴン」をベースに、同社の純正用品を開発するホンダアクセスがチューニングを手がけたコンプリートカー「モデューロX」。サーキットでのノウハウが注がれたという同車の走りは、まさに日本車離れしたものだった。

「モデューロ」と「モデューロX」

ホンダファンやホンダ車オーナーにとって、モデューロはおなじみの名前だ。ホンダの100%子会社であるホンダアクセスが手がける純正カスタマイズブランドで、スポーティーな走りやスタイリッシュなデザインを求めるユーザーに向けて、さまざまなアイテムを提供している。一方、日本で人気のレース「SUPER GT」で、その名前を冠したGTマシンを目のあたりにしてきた私の中では、モデューロはモータースポーツのイメージが強い。実際、レースから得られるノウハウが市販のカスタムパーツに生かされているといい、ホンダ直系ならではの信頼性や安心感とあいまって、カスタム好きにとって目が離せないのがモデューロなのだ。

そこで得られた経験をもとに、ホンダ車を知り尽くした彼らがトータルコーディネートするコンプリートカーがモデューロX。スポーティーさだけを追い求めるのではなく、パフォーマンス、デザイン、コンフォートの3つを高い次元までの磨き上げることで、走る楽しさを提供しようというのが、モデューロXのゴールだという。

2012年の「N-BOXモデューロX」に続き、2015年には「N-ONEモデューロX」を送り出した彼らが、その第3弾として2016年に投入したのが「ステップワゴン モデューロX」。日本のファミリーを支えてきた5ナンバークラスのミニバンが、モデューロのデザイナーやエンジニアの手により、果たしてどう進化したのだろうか?

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「モデューロX」とはホンダアクセスが手がけたコンプリートモデルであり、カスタマイズカーでありながら、通常のホンダディーラーで新車で購入することができる。
「モデューロX」とはホンダアクセスが手がけたコンプリートモデルであり、カスタマイズカーでありながら、通常のホンダディーラーで新車で購入することができる。拡大
「ステップワゴン モデューロX」のインストゥルメントパネルまわり。9インチの大型ナビや、本革巻きのステアリングホイールとシフトセレクター、ピアノブラック調のダッシュボードパネルが目を引く。
「ステップワゴン モデューロX」のインストゥルメントパネルまわり。9インチの大型ナビや、本革巻きのステアリングホイールとシフトセレクター、ピアノブラック調のダッシュボードパネルが目を引く。拡大
今回のテストでは「ステップワゴン モデューロX」に加え、比較用に同車のベースモデルとなった「ステップワゴン スパーダ」にも試乗した。
今回のテストでは「ステップワゴン モデューロX」に加え、比較用に同車のベースモデルとなった「ステップワゴン スパーダ」にも試乗した。拡大

大人のブラック

ステップワゴンの中でも、よりクールでスタイリッシュな「スパーダ」をベースとしているステップワゴン モデューロX。その第一印象は、“ブラックが効いてる!”

専用にデザインされたフロントグリルと、大きな開口部が特徴のフロントエアロバンパーが与えられたフロントマスクは、ノーマルに比べて段違いに精悍(せいかん)さを強めた印象だ。それでいて上質さを感じさせるのがうれしいところだ。

これに一役買っているのが、各所を彩る艶のあるブラックのパーツ。「ホワイトオーキッド・パール」のボディーカラーではなおさら効果的で、フロントマスクをはじめ、ドアミラーやリアロアディフューザーに施されたブラックが落ち着いた大人の雰囲気をつくり上げているのだ。

それは、広い室内にも続いている。スパーダの黒を基調とするインテリアがベースとなるが、ステップワゴン モデューロXでは、シート表皮にレザー調素材を増やすとともに、インストゥルメントパネルでもピアノブラック調の部分を拡大したことで、ワンランク上の上品さを手に入れた印象である。ディンプルレザーが施されたステアリングホイールやセレクトレバーも、触感だけでなく、視覚をも楽しませてくれる。スポーティーな走りへの期待が高まってきたところで、早速エンジンをスタートさせよう。

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ベースとなった「スパーダ」とは大きく異なるフロントまわりの意匠。ボディーの各所に施されたブラックのアクセントも「モデューロX」の特徴となっている。
ベースとなった「スパーダ」とは大きく異なるフロントまわりの意匠。ボディーの各所に施されたブラックのアクセントも「モデューロX」の特徴となっている。拡大
プライムスムース(合成皮革)とソフトウィーブの2種類の表皮を使用した専用コンビシート。アルミ製のエンブレムプレート付きフロアカーペットも、「モデューロX」ならではの装備となる。
プライムスムース(合成皮革)とソフトウィーブの2種類の表皮を使用した専用コンビシート。アルミ製のエンブレムプレート付きフロアカーペットも、「モデューロX」ならではの装備となる。拡大
シートレイアウトは3列7人乗りと3列8人乗りの両方を用意。1列目シートの背もたれには「Modulo X」のロゴがあしらわれる。
シートレイアウトは3列7人乗りと3列8人乗りの両方を用意。1列目シートの背もたれには「Modulo X」のロゴがあしらわれる。拡大

日本車離れした走り

もちろん、このクルマの一番の見どころは“走り”。ステップワゴン モデューロXには、専用にチューンされたサスペンションや、エクステリアを特徴づける専用のエアロパーツが装着され、運転の楽しさを加速させているのだ。

全高が高く、それにともない重心も高いミニバンは、走行中のロールやピッチングが大きめで、ハンドリングもいまひとつ……というイメージが強い。その点、低床・低重心設計のステップワゴンは、安定感があって、走りも楽しい。運転が好きな人でも納得のいく性能の持ち主である。

実際、比較用に借り出したステップワゴン スパーダは、ミニバンとしては落ち着きのある動きを見せ、乗り心地も快適。文句なく合格点が与えられる仕上がりである。

そこから、専用サスペンションにより15mmローダウンしたステップワゴン モデューロXに乗り換えると、スパーダに見られた高速走行時のわずかなピッチングが見事に抑えられ、フラット感が一段と向上していた。また、路面のうねりなどを越えたあとの動きも、収まりが素早かった。

高速での直進安定性はスパーダも上々だが、ステップワゴン モデューロXではそれに輪をかけて高いレベルにある。専用のフロントエアロバンパーとリアロアディフューザーによって高められた空力特性が、スタビリティーの向上に貢献しているのだろう。

そんなステップワゴン モデューロXの運転感覚は、日本車というよりもドイツのミニバンに近い。私が好きなタイプである。

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「モデューロX」には専用チューニングのサスペンションが装備されており、車高が15mm低められている。
「モデューロX」には専用チューニングのサスペンションが装備されており、車高が15mm低められている。拡大
タイヤサイズは205/55R17。「『剣』をモチーフにした」というツートンカラーのアルミホイールが装備される。
タイヤサイズは205/55R17。「『剣』をモチーフにした」というツートンカラーのアルミホイールが装備される。拡大
空力面では専用形状の前後バンパーによってリフトバランスを最適化。高速安定性やコーナリング性能を向上させている。
空力面では専用形状の前後バンパーによってリフトバランスを最適化。高速安定性やコーナリング性能を向上させている。拡大
「ステップワゴン」のタイヤサイズは205/60R16がメイン。「モデューロX」と同じ17インチサイズのタイヤを履くのは、最上級グレード「スパーダ クールスピリット Honda SENSING」のFF車のみとなる。
「ステップワゴン」のタイヤサイズは205/60R16がメイン。「モデューロX」と同じ17インチサイズのタイヤを履くのは、最上級グレード「スパーダ クールスピリット Honda SENSING」のFF車のみとなる。拡大

ミニバンでも走りを楽しみたい人へ

フラット感と直進安定性が高いクルマは、長時間運転しても疲労が少ないが、このステップワゴン モデューロXはまさにその典型! このクルマなら、いつでも喜んでドライバー役を買って出たい。

一方、コーナーの動きもよくまとまっている。スパーダの印象は決して悪くないのだが、ステップワゴン モデューロXではステアリング操作に対する反応がよりリニアに。そして、発生するロールの量もスピードも適度に抑えられ、安定した姿勢でカーブを抜けられるのだ。

ただ、そうなると乗り心地が心配になるだろうが、ステップワゴン モデューロXのサスペンションはスパーダよりも多少硬めとはいえ、十分に快適なレベルを確保しているし、目地段差を通過したときなど、そのショックの“いなし”はむしろスパーダよりも上手である。

ダウンサイジングターボエンジンがもたらす軽快な走りに加えて、5ナンバークラスのミニバンとしてはトップレベルの室内空間、床下の収納可能なサードシート、縦にも横にも開く“わくわくゲート”などにより、新しい日本のミニバンの姿を示したステップワゴン。その長所はそのままに、運動性能とデザインを磨き上げたステップワゴン モデューロX。ミニバンであっても、走りの楽しさにこだわる人には打ってつけの一台である。

私自身、これまで日独のミニバンを3台所有したが、日本車のパッケージングとドイツ車の走りが融合したら、理想のミニバンができあがるのに……とよく考えていたものだが、そんな夢をかなえてくれるのがステップワゴン モデューロXである。

(文=生方 聡/写真=荒川正幸)

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「モデューロX」のサスペンションは路面からの入力による車体の揺れを素早く収束させるので、長距離を走っても疲労が少ない。
「モデューロX」のサスペンションは路面からの入力による車体の揺れを素早く収束させるので、長距離を走っても疲労が少ない。拡大
パワープラントについては標準車と同じ。最高出力150ps、最大トルク20.7kgmの1.5リッター直4ターボエンジンとCVTの組み合わせとなる。
パワープラントについては標準車と同じ。最高出力150ps、最大トルク20.7kgmの1.5リッター直4ターボエンジンとCVTの組み合わせとなる。拡大
多彩で、かつ簡単に操作できるシートアレンジや、テールゲートの左側に横方向に開くサブドアを設けた“ワクワクゲート”などは、ベース車からそのまま受け継がれている。
多彩で、かつ簡単に操作できるシートアレンジや、テールゲートの左側に横方向に開くサブドアを設けた“ワクワクゲート”などは、ベース車からそのまま受け継がれている。拡大
ボディーカラーには「ホワイトオーキッド・パール」と「プレミアムスパークルブラック・パール」「プレミアムスパイスパープル・パール」の3色が用意される。
ボディーカラーには「ホワイトオーキッド・パール」と「プレミアムスパークルブラック・パール」「プレミアムスパイスパープル・パール」の3色が用意される。拡大

テスト車のデータ

ホンダ・ステップワゴン モデューロX 7人乗り

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4760×1695×1825mm
ホイールベース:2890mm
車重:1700kg
駆動方式:FF
エンジン:1.5リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:CVT
最高出力:150ps(110kW)/5500rpm
最大トルク:20.7kgm(203Nm)/1600-5000rpm
タイヤ:(前)205/55R17 91V/(後)205/55R17 91V(ブリヂストン・トランザER33)
燃費:--km/リッター
価格:366万5000円

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ホンダ・ステップワゴン モデューロX 7人乗り
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