トヨタがリハビリ支援ロボットのレンタル開始

2017.04.12 自動車ニュース
「トヨタ・ウェルウォークWW-1000」
「トヨタ・ウェルウォークWW-1000」

トヨタ自動車は2017年4月12日、脳卒中などによる下肢まひのリハビリテーション支援を目的としたロボット「ウェルウォークWW-1000」のレンタルを同年9月に開始すると発表し、都内で記者説明会を行った。

まひした脚にロボット脚を装着して、トレッドミル上でリハビリを行う。
まひした脚にロボット脚を装着して、トレッドミル上でリハビリを行う。
正面のスクリーンには、リハビリ中の患者の姿を映し出すことができる。写真の正面映像のほかに、後ろからの映像や、足元のみの映像を映すこともできる。
正面のスクリーンには、リハビリ中の患者の姿を映し出すことができる。写真の正面映像のほかに、後ろからの映像や、足元のみの映像を映すこともできる。
機器の操作はタッチパネルで簡単に行える。トレッドミルの速度や、ロボット脚のサポートの強さなどを個別に設定できる。
機器の操作はタッチパネルで簡単に行える。トレッドミルの速度や、ロボット脚のサポートの強さなどを個別に設定できる。
商品の概要説明を行ったトヨタ自動車 パートナーロボット部の玉置章文部長。リハビリ用だけでなく、社会の役に立つパートナーロボットをどんどん送り出していきたいと語った。
商品の概要説明を行ったトヨタ自動車 パートナーロボット部の玉置章文部長。リハビリ用だけでなく、社会の役に立つパートナーロボットをどんどん送り出していきたいと語った。

今回のウェルウォークWW-1000は、患者がまひした側の脚にモーターを内蔵した「ロボット脚」を装着し、トレッドミル上でリハビリを行うシステム。トヨタと藤田保健衛生大学が共同で開発を行った。

ロボット脚の底面に備わるセンサーがモーターを制御し、まひした脚の上げ下ろしや、振り出しの動作をサポートすることで、リハビリ初期から自然な歩行訓練が可能に。また、ある程度リハビリの状況が進行した場合には、モーターが補助しすぎないように制御することもでき、早期の自立歩行に向けて、患者がウェルウォークWW-1000に頼り過ぎない仕組みとなっている。

さらに患者の正面には大型のスクリーンを搭載しており、リハビリ中の正面、側面、足元のみの画像を映すことが可能。患者が歩行訓練の様子を確認しながらリハビリを行うことで、脚の動かし方や歩行姿勢などについて、反省点や改善点などを自ら意識しやすくなるという。

臨床現場での扱いやすさにも配慮されており、トレッドミルは地上から約6センチの低床化を実現、ロボット脚は3分ほどで装着できる。また、機器の操作は、付属のタッチパネルにより全体を一括で行えるほか、リハビリのデータを記録することもできる。

レンタルについては、2017年5月に受注を開始し、同年9月にデリバリーが開始される予定。導入コストは、初期費用として100万円、月額35万円が必要。2020年までに、まずは国内で100台の普及が目標だという。

トヨタのロボット開発の歴史は1980年代の産業用ロボット導入までさかのぼり、2005年の愛・地球博での二足歩行型ロボットのコンセプト提案、2007年のパートナーロボットの開発ビジョン発表などを経て、今回の実用化へと至った。ウェルウォークWW-1000については、2007年に藤田保健衛生大学との共同開発をスタート。2014年に23の病院での臨床的研究に発展し、2016年11月に医療機器としての承認を取得している。

また、高齢者を対象とした対話ロボットや生活支援ロボットについても研究・開発が進められており、順次実用化を目指すという。

(webCG)
 

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