第416回:非日常の世界へようこそ!
「浅間ヒルクライム2017」参戦リポート

2017.06.01 エディターから一言
筆者と参戦車両の「ランチア・デルタHFインテグラーレ」。「浅間ヒルクライム2017」の会場にて。
筆者と参戦車両の「ランチア・デルタHFインテグラーレ」。「浅間ヒルクライム2017」の会場にて。

日本のモータースポーツゆかりの地である浅間。そこで開催されているヒルクライム競技に、webCGのスタッフが参戦した。国内ではまれな、公道封鎖型レースの模様を、エントラントの視点からリポートする。

競技は2017年5月27~28日の2日間にわたって行われた。多くの参加者は会場付近に宿泊することになるため、地元経済の発展につながるイベントとしても期待されている。
競技は2017年5月27~28日の2日間にわたって行われた。多くの参加者は会場付近に宿泊することになるため、地元経済の発展につながるイベントとしても期待されている。
「アルピーヌA110」(写真右端)や「ランチア・ストラトス」(右から2番目)など、往年の名車もちらほら。左に見える「ランチア037ラリー」には、大会参加特別賞が与えられた。
「アルピーヌA110」(写真右端)や「ランチア・ストラトス」(右から2番目)など、往年の名車もちらほら。左に見える「ランチア037ラリー」には、大会参加特別賞が与えられた。
こちらは「ホンダ・アクティトラック」をベースに開発されたカスタマイズカー「T880」。浅間ヒルクライムでは、ナンバーの付かないユニークなクルマが多数出走する。
こちらは「ホンダ・アクティトラック」をベースに開発されたカスタマイズカー「T880」。浅間ヒルクライムでは、ナンバーの付かないユニークなクルマが多数出走する。
会場の一角には、ポルシェのブースも。ドイツから空輸したという貴重な「956」(写真中央)と「936/77」(同奥)が展示された。
会場の一角には、ポルシェのブースも。ドイツから空輸したという貴重な「956」(写真中央)と「936/77」(同奥)が展示された。

地元有志の夢かなう

「モータースポーツに興味はあるけど、雑誌や映像で見るのがもっぱら。自ら競技に参加するのは、ちょっとハードル高いなぁ……」

というのが、多くのクルマ好きの、モータースポーツへの向き合い方ではないだろうか。かくいう筆者も、自動車メディアの編集者ではあるものの、基本的にはそういうスタンス。高校時代は世界ラリー選手権(WRC)に興味を持ち、20年もたって、その花形だった「ランチア・デルタHFインテグラーレ」を手に入れたけれど、なにも競争しようとは思っていない。あくまで見るもの語るもの、なんです。

なのに今回、ラリー競技に参加することになったのだから困った。しかも「浅間ヒルクライム」。聞けば、プロのレーシングドライバーを含め、全国から猛者が集まるそうじゃないですか……。

イベントの概要をざっと説明すると―― 浅間ヒルクライムは、長野県小諸市に広がる高峰高原の一般道を使って開催されるモータースポーツ。そもそもの興りは、県内の有志、つまり地元のクルマ好きが、「海外で開催されているヒルクライムを、自分たちの愛車を使って、国内でやってみたいなぁ」と盛り上がったのがきっかけだそう。それからの奔走劇はここでは省くが、大変な苦労を重ねて行政を動かし、2012年に初開催を実現させた。

2014年の第3回からは公道の一部を一定時間“完全封鎖”して行うものとなり、参加車両もおのずと、ナンバーの付かない競技車両やカスタマイズカーが多く含まれるようになってきた。その盛り上がりに誘われて、ポルシェやルノー、ゼネラルモーターズなどの自動車メーカーも参加。いまでは地元自治体である小諸市も積極的にバックアップする、立派なイベントへと成長している。

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