ボッシュがスマート農業分野に進出

2017.06.08 自動車ニュース
ボッシュの鈴木涼祐プロジェクトリーダーと「プランテクト」のハードウエア。
ボッシュの鈴木涼祐プロジェクトリーダーと「プランテクト」のハードウエア。

ボッシュは2017年6月8日、人工知能(AI)を利用したハウス栽培トマト向け病害予測システム「Plantect(プランテクト)」を発表し、同日受注を開始した。出荷は同年8月からを予定している。

ハードウエアは、温度湿度センサー(写真)と二酸化炭素センサー、日射センサー、および通信機からなる。
ハードウエアは、温度湿度センサー(写真)と二酸化炭素センサー、日射センサー、および通信機からなる。
「プランテクト」の初期費用はゼロ。ハウス環境をモニタリングする「基本プラン」は月々4980円、オプションの「病害予測機能」は月々3350円とのことだ。
「プランテクト」の初期費用はゼロ。ハウス環境をモニタリングする「基本プラン」は月々4980円、オプションの「病害予測機能」は月々3350円とのことだ。

92%の精度で病気の感染リスクを通知

プランテクトは、ハウス内の環境を計測するハードウエアと、計測された数値をもとに病害発生を予測するソフトウエアから成り立っている。ハードウエアには、温度、湿度、日射量、二酸化炭素を計測するセンターが備わっており、これらをハウス内に設置すると、計測されたデータがクラウドサービスに送信される。ユーザー(生産者)は、スマートフォンやパソコンを使ってデータにアクセスし、リアルタイムでハウス内の環境を確認したり、過去のデータを参照したりできるほか、AIを使った病害予測サービスが利用でき、農作物の生産性の向上に役立てることができる。

農業では、収穫量の増減や農作物の価格変動などによって生産者の収入が不安定になりやすく、その克服が課題の一つになっている。収穫量は自然災害のほかに、病害によっても影響を受けやすい。その病害を予防するためには、感染の前後で農薬を散布するのが効果的とされるが、病害は実際に発生するまで目に見えないため、農薬散布の適切なタイミングを把握することが難しかった。同システムにはボッシュが独自に開発したアルゴリズムが用いられており、92%の精度で病気の感染リスクを通知するという。

現在、同システムはハウス栽培のトマトのみを対象としているが、今後はイチゴやきゅうり、花卉(かき)など他の農作物への展開も計画している。

(webCG)

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