第419回:初めての挑戦から10年
スバルのニュルブルクリンクでの戦いを現地リポート

2017.06.10 エディターから一言
2017年のニュルブルクリンク24時間レースを戦った「スバルWRX STI」。
2017年のニュルブルクリンク24時間レースを戦った「スバルWRX STI」。

今年で参戦10年目。スバルが「世界一過酷なレース」といわれるニュルブルクリンク24時間レースに挑戦し続ける意義とは? 今年のレースの模様とともに、同社のモータースポーツの特色をリポートする。

今年で45回目の開催となるニュルブルクリンク24時間レース。近年ではアウディ、メルセデス・ベンツ、BMWという、ドイツ勢による総合優勝争いが注目を集めている。
今年で45回目の開催となるニュルブルクリンク24時間レース。近年ではアウディ、メルセデス・ベンツ、BMWという、ドイツ勢による総合優勝争いが注目を集めている。
各メーカーの応援の気合はすさまじい。写真はコースをはさんで対峙(たいじ)する、BMWとメルセデス・ベンツの応援ブース。
各メーカーの応援の気合はすさまじい。写真はコースをはさんで対峙(たいじ)する、BMWとメルセデス・ベンツの応援ブース。
決勝前日、パドックのテントにて整備される「スバルWRX STI」。
決勝前日、パドックのテントにて整備される「スバルWRX STI」。

“ドイツ車のお祭り”のなかで奮闘する日本勢

今年で開催45回を数え、今やクルマ好きの間で「世界一過酷なレース」として知られているニュルブルクリンク24時間レース(以下、ニュル)。記者はこのレースを、「ドイツ車による、ドイツ車のための大会」だと捉えている。実際、歴代の総合優勝車を眺めてみても、ドイツ車以外で勝ったのは2000年代初頭に活躍したザクスピードの「ダッジ・バイパー」くらい。毎年同レースのニュースに触れ、そのエントラントや順位表を見るたびに、「やっぱり、ドイツメーカーとドイツのクルマ好きによるお祭りみたいなものなのネ」との印象を強くしていた。

まあ、そりゃあ当たり前であろう。どんなに知られているとはいえ、ニュルはドイツの国内レースなのだから。むしろ、こんなビッグスケールのイベントを国内レースとしてやれてしまうドイツ自動車界のフトコロの深さがうらやましいし、だからこそ孤軍……ではないけど奮闘する、日本メーカーを応援したくもなるのだ。

そして、ニュルで日本メーカーといえば、やっぱりスバルである。もちろんトヨタも頑張っているが、方々でモータースポーツ活動をやっているトヨタに対して、海外におけるスバルの活躍が見られるのはニュルブルクリンクだけ。そんな事実が、先述の印象を強めているのかもしれない。

スバルが初めてワークス体制でニュルに挑戦したのは、2008年のこと。かつての“主戦場”だった世界ラリー選手権(WRC)からは同年いっぱいで撤退しており、これと前後して新しいカテゴリーへの挑戦が始まったのだ。

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