ルマンに臨むポルシェがEVとPHVの投入計画に言及

2017.06.13 自動車ニュース
「ポルシェ919ハイブリッド」
「ポルシェ919ハイブリッド」

ポルシェ ジャパンは2017年6月13日、東京都内で記者会見を行い、同年6月17~18日に行われるルマン24時間耐久レースと、量産型EVおよびPHVの投入計画について言及した。

ポルシェ ジャパンの七五三木敏幸社長。ポルシェの劇的な勝利となった2016年のルマンを「耐久レースの真骨頂」と振り返った。
ポルシェ ジャパンの七五三木敏幸社長。ポルシェの劇的な勝利となった2016年のルマンを「耐久レースの真骨頂」と振り返った。
会場では、1900年のパリ万国博覧会に出展された「ローナー・ポルシェ」(写真)が、ポルシェ製EVの元祖として紹介された。
会場では、1900年のパリ万国博覧会に出展された「ローナー・ポルシェ」(写真)が、ポルシェ製EVの元祖として紹介された。
こちらはピュアEVのコンセプトモデル「ポルシェ・ミッションE」。2015年のフランクフルトモーターショーで発表された。
こちらはピュアEVのコンセプトモデル「ポルシェ・ミッションE」。2015年のフランクフルトモーターショーで発表された。

「911」のPHVも視野に

今回の会見は、6月17~18日にフランスでルマン24時間耐久レースが開催されるのに伴い行われたもの。冒頭、ポルシェ ジャパン代表取締役社長の七五三木(しめぎ)敏幸氏から、ポルシェが19回目の優勝に向け総力をあげて準備を進めていることが報告された。

現在ルマン24時間のトップカテゴリーでは、ハイブリッドのレーシングカーがしのぎを削っており、ポルシェが2年連続で優勝している。この点、七五三木社長は「徹底的にエネルギー効率を追求するポルシェの姿勢がルマンでの勝利に結びついている」と評価。さらに「ルマンを戦うレーシングカーの先進技術はポルシェの市販車にフィードバックされる」「すべてのポルシェ車は、こうしたレーシングカーの資質を備えている」などとアピールした。

エネルギー効率という点では、ポルシェは2015年のフランクフルトモーターショーにおいてピュアEVのコンセプトカー「ミッションE」を発表しており、2020年にもEVのスポーツモデルを市場投入すると明言している。今回は、ポルシェの基幹モデル「911」に関する質疑応答もあり、ポルシェ側からは「パッケージ上の制約があるため911の短期的なPHV化は難しいだろうが、将来的なPHV版の投入は目標にされている」とのコメントが聞かれた。

昨年ポルシェと熱戦をくりひろげたトヨタ陣営の北澤重久氏(写真左)も来場。ポルシェ ジャパンの七五三木社長(同右)とトークセッションを行った。
昨年ポルシェと熱戦をくりひろげたトヨタ陣営の北澤重久氏(写真左)も来場。ポルシェ ジャパンの七五三木社長(同右)とトークセッションを行った。
「トヨタTS050ハイブリッド」。トヨタは2017年のルマンに3台体制でエントリー。3人の日本人ドライバー(中嶋一貴、小林可夢偉、国本雄資)を投入する。
「トヨタTS050ハイブリッド」。トヨタは2017年のルマンに3台体制でエントリー。3人の日本人ドライバー(中嶋一貴、小林可夢偉、国本雄資)を投入する。

互いの健闘を祈願

ところで、2016年シーズンのルマンでは、ゴールまであと3分というところでトップの「トヨタTS050ハイブリッド」がトラブルにより停止、「ポルシェ919ハイブリッド」が劇的な逆転優勝を遂げ、話題となった。

今回の会見には、トヨタのスタッフであるGAZOO Racingカンパニーのマーケティングディレクター北澤重久氏も招かれ、「ポルシェの壁は、やはり厚かった。しかし、レースに敗れた後でそのポルシェに健闘をたたえられたのはうれしかった」と、前年のレースを振り返った。今年のレースについては、「トヨタは世界耐久選手権(WEC)の第1戦と第2戦で勝利しており、(WECの第3戦にあたる)ルマンにもいい勢いで臨めると思う」「レースは最後まで何があるかわからないが、昨年のようにポルシェとともにがんばっていきたい」などとコメント。ポルシェの七五三木社長も、「WECをはじめ、日本における耐久レースはトヨタのおかげで盛り上がっている。お互いがんばりましょう」などと応じた。

ポルシェは、日本時間の6月18日11時から23時にかけて、東京・銀座の「G735 Gallery」においてパブリックビューイングを実施する。当日の会場では、ポルシェが優勝した年に使われたルマンのポスターが展示されるほか、プレゼントの抽選会やグッズの販売などが行われる。

(webCG 関)

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