存在感のあるシトロエン、おとなしいプジョー【フランクフルトショー2011】

2011.09.18 自動車ニュース

【フランクフルトショー2011】存在感のあるシトロエン、おとなしいプジョー

ドイツの隣国フランスからは、プジョー・シトロエン・グループが“準地元”としてフランクフルトショーに参加した。ただし、シトロエンとプジョーでは受ける印象がだいぶ違ったのだ。

■「DS5」は目立つ存在に、シトロエン

今年のフランクフルトでもっとも目立っていたフランスメーカーといえば、やはりシトロエンだろう。ブースで特等席を占めていたのは、2011年4月に上海でワールドプレミアされた「DS5」。そのディーゼル・ハイブリッド版である「ハイブリッド4」は、会場内のシャトルとして何台も巡回しており、取材陣は移動していると特徴的なその姿を頻繁に目にすることになったし、また移動のために後席あるいは助手席に乗るチャンスもあった。

このDS5、ワンモーションのスタイリングはまさに「DS4」と同じ系譜にあるが、サイズが大きいぶん伸びやかで存在感は抜群だ。室内、特に後席はそのかわりハッキリと狭いのだが、インストゥルメントパネルの未来的な造形、シトロエンらしいしなやかな乗り心地と相まって、他にはない味わいが濃厚で、まったく悪い気がしないのである。
ただしDS5、このサイズながらプラットフォームは「C5」ではなく「C4」と共通であり、つまりハイドラクティブは付かない。この、いかにもシトロエンらしい姿で“ハイドロ”だったら完璧だったのに……。

もう1台、シトロエンで注目を集めていたのがコンセプトカーの「TUBIK(トゥビック)」。愛嬌(あいきょう)ある特徴的なフロントマスクを持つ全長4800mmのモノスペースボディは、右側に大開口のサイドパネルを持ち、中にはゆったりとくつろげる豪華なラウンジスペースが構築されている。このコンセプト、将来の市販車に生かされるのだろうか?

■あまり新鮮さがない……、プジョー

続いてはプジョーを見ていこう。

こちらのハイライトは、「プジョーHX1」。低く流麗なフォルムにガルウイングタイプのドアを持つ6人乗りの新しいラグジュアリーカーのコンセプトだ。ただし正直な印象として、ハイブリッド4のプラグイン版となるパワートレイン以外は、デザインにしてもコンセプトにしても、それほど新鮮という感じではない。もう少し市販化を予感させるようなものであれば、プジョーの現行ラインナップにはたしかに欠けているピースだけに強い興味を抱けるのだけれど。

「508RXH」は、「508SW」の“オールロード”版。地上高が上げられ、車体下側をぐるりとクラディングパネルで覆うなどSUV的に仕立てられている。パワートレインは前輪をディーゼルエンジン、後輪をモーターで駆動するハイブリッド4となる。

率直な印象として今年のプジョーはそれほど派手な雰囲気とはいえなかった。一方でシトロエンは元気な印象。最近のシトロエンは市販車を見ても確実にアバンギャルドな存在感を高めている。そんな勢いで、今後もしばらく楽しませてくれそうと確認できたのだった。

(文と写真=島下泰久)

「シトロエンDS5」
「シトロエンDS5」
「シトロエンTUBIK」
「シトロエンTUBIK」
「プジョーHX1」
「プジョーHX1」
「プジョー508RXH」
「プジョー508RXH」

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。