第425回:「壊れない日本車」はこうして生まれる
「日産NV350キャラバン」の開発現場を取材

2017.07.13 エディターから一言
波状路にて、車体にかかる“ねじり方向”の入力に対する耐久性の試験を受ける「日産NV350キャラバン」。
波状路にて、車体にかかる“ねじり方向”の入力に対する耐久性の試験を受ける「日産NV350キャラバン」。

ビジネスユースはもちろん、レジャーや趣味のお供としても高い支持を集める日産のワンボックスカー「NV350キャラバン」。同車の開発を担う日産車体への取材を通し、世界中で支持される「壊れない日本車」の秘密を知った。

日産のワンボックス車である「NV350キャラバン」。2012年6月のデビューから5年を経て、このほど初のマイナーチェンジを受けた。
日産のワンボックス車である「NV350キャラバン」。2012年6月のデビューから5年を経て、このほど初のマイナーチェンジを受けた。
今回のマイナーチェンジでは、デザインの変更に加え、自動緊急ブレーキの全車標準装備化など、装備の強化もトピックとなっている。
今回のマイナーチェンジでは、デザインの変更に加え、自動緊急ブレーキの全車標準装備化など、装備の強化もトピックとなっている。
「NV350キャラバン」は商用車としてはもちろん、レジャーなどで積載性の高いクルマを求めるユーザーからも支持を集めている。写真はそうしたユーザーに人気のバンの上級グレード「プレミアムGX」。
「NV350キャラバン」は商用車としてはもちろん、レジャーなどで積載性の高いクルマを求めるユーザーからも支持を集めている。写真はそうしたユーザーに人気のバンの上級グレード「プレミアムGX」。

ハイエースの牙城を崩すべく

日産キャブオーバーバンのNV350キャラバン(以下、NV350)がマイナーチェンジを受けた。エンジンやシャシー、車体構造などの走りにかかわる部分に変更はないが、メッキ面積を拡大したフロントグリル、アラウンドビューモニターやスマートルームミラー、オートエアコン、バックドアクロージャーなどが今回のマイチェンの目玉らしい。

つまり、唯一の宿敵である「トヨタ・ハイエース/レジアスエース」にゆずっていた部分で追いついて、もともと勝っていた部分はさらに引き離す……というのが、新しいNV350のねらいということだ。

国内同市場でかつて4割あった日産のシェアは、2004年に現行ハイエース/レジアスエースが登場してから1~2割に急落。2012年にNV350へフルチェンジしてからは25%前後にまでV字回復したものの、それ以上にはなかなか伸びず、“ハイエースの牙城”を打ちくだくまでにはなっていないのが現実である。冷静客観的にいって、NV350がハードウエアでハイエース/レジアスエースに負けている部分は皆無に近いのだが、これがブランド力というものだろう。

……といったことはともかく、今回のマイチェンに合わせて、日産は「NV350の開発現場を見てみませんか?」という取材会を開催した。その案内に応じて訪れたのは日産自動車……ではなく「日産車体株式会社」である。
自動車産業に詳しい人なら知っている人も多いはずだが、NV350を実際に設計開発して生産しているのは、日産自動車ではなく、日産車体である。

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