韓国、北欧から目を引くコンセプトモデル【フランクフルトショー2011】

2011.09.16 自動車ニュース
「起亜GT コンセプト」
韓国、スウェーデンから目を引くコンセプトモデル【フランクフルトショー2011】

【フランクフルトショー2011】韓国、スウェーデンから目を引くコンセプトモデル

アウェーでの開催ながら意欲的な姿勢が見られた韓国勢と、ボルボのみの参加となったスウェーデン勢。それぞれから、気になるモデルを紹介する。

■目を奪われるデザイン

ヨーロッパの街中で、日本では見かけないスタイリッシュなクルマに出会うと、つい興奮して見入ってしまう。今回のフランクフルトでも、そんなことがあった。バッジを見ると「KIA」の文字。完成度の高いデザインに思わず息をのんだが、ショー会場にはさらなるサプライズが待ち受けていた。

起亜のブースの奥、まるでスタジオのようなスペースに足を運ぶと、真っ白な空間に真っ白なスポーツクーペがたたずんでいる。FRを強調する伝統的なロングノーズスタイルのクーペ「起亜GTコンセプト」だ。全長×全幅×全高=4690×1890×1380mmという比較的ゆったりとしたボディは、ショー会場のあちらこちらで見られる4ドアクーペで、観音開きのドアを採用するところにも新鮮みはない。

にもかかわらず強く引かれるのは、ヨーロッパのGTカーに肩を並べる美しさを、アジアの自動車メーカーが実現したからだろうか? いや、起亜であることを知らなくても、街中で出会えば間違いなくその行方を目で追ってしまうに違いない。

とくに美しいルーフラインや張りのあるリアフェンダー、そして、古き良きイタリアンGTをほうふつとさせるリアビューにため息が出る。しばらく見ないうちにデザインの力が格段にアップしている。それもそのはず、いまや起亜のチーフデザイナーは、以前アウディに在籍していたペーター・シュライヤーで、この起亜GTを見ると、その起用は成功だったと断言できる。

フルモデルチェンジしたコンパクトカー「リオ」も、ヨーロピアンテイストが板に付いていてる。日本の自動車メーカーはうかうかしていられないはずだ。

「ヒュンダイi30」
韓国、スウェーデンから目を引くコンセプトモデル【フランクフルトショー2011】

■ヒュンダイのベストセラーもフルモデルチェンジ

ヒュンダイのベストセラーといえば、2007年登場のコンパクトカー「i30」ということになるが、この人気モデルが2012年早々にも2代目にフルモデルチェンジする。これに先駆け、フランクフルトショーでその姿が披露された。

新型i30は、デザインとエンジニアリングがドイツ・リュッセルスハイムで行われ、また製造はチェコの工場が担当するという、ヨーロッパ生まれ、ヨーロッパ育ちの韓国車だ。全長×全幅×全高=4300×1780×1470mmというサイズは、「フォルクスワーゲン・ゴルフ」と同じカテゴリーに属する。強豪ひしめくこのマーケットにおいてその存在感を高めるべく、デザインに力を入れるとともに、高効率・高性能のエンジンの導入や、“ブルードライブ”と呼ばれる低燃費技術、すなわちスタート・ストップの採用や低転がり抵抗タイヤの装着、ブレーキエネルギー回生システムの搭載などにより、実燃費の向上に努めたという。

起亜同様、あか抜けたデザインが魅力的なヒュンダイi30。日本への再上陸をぜひ検討してほしいクルマだ。

「ボルボ・コンセプトYOU」
韓国、スウェーデンから目を引くコンセプトモデル【フランクフルトショー2011】

韓国、スウェーデンから目を引くコンセプトモデル【フランクフルトショー2011】
韓国、スウェーデンから目を引くコンセプトモデル【フランクフルトショー2011】

■ボルボはラグジュアリーセダンのコンセプトカーを展示

サーブの姿が見られず、寂しさが募るスウェーデン勢。そんななか、ボルボが提案するのがラグジュアリーセダンの次の姿「ボルボ・コンセプトYOU」だ。

ここにも最近のスタイリッシュなセダンコンセプトの特徴が盛り込まれていて、低いルーフに観音開きのドアなど、流行は押さえている。インテリアは、アウディやシトロエンなどと互角に戦える質感の高さと、スカンジナビアンデザインならではのクールな印象がたまらない。これで、エクステリアにインテリアほどの主張があると、個性が際立つと思うのだが。

(文と写真=生方聡)

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